統合型3Dソフト
Maya
- 特徴
- 映像業界の大手標準 全機能がノード化された柔軟アーキテクチャ MayaLT(ゲーム限定版)
- 強み
- 全ての要素をMEL等でカスタマイズ可能 MotionBuilderと親和性が高い 業界ユーザーの多さ
- 弱み
- 破壊系エフェクト ヒストリの入替 高価-年間25万程度
- 主要分野
- 映像(ではほぼデファクト) ゲーム
- 動向
- Arnold モデリングキット統合 クイックリグ ポーズデフォーマ 流体機能 Pencil+4Line準備中
Blender
- 特徴
- フリー&オープンソース 開発自由参加 1995年~現在
- 強み
- 無料で多機能 起動が速い 強力で豊富なアドオン 独学情報豊富 グリースペンシル マッチムーブ(動画に3D同期)
- 弱み
- 独特でクセのある操作仕様 他ソフトとの連携
- 主要分野
- 個人の3Dホビーユース全て 映像 ゲーム
- 動向
- アセット プラグイン 日本語環境の充実 徐々にプロユースに浸透
3dsMAX
- 特徴
- 元祖モディファイヤスタック Windows専用 長い歴史の豊富な機能
- 強み
- 高機能・高品質なエフェクトPlugin多数 キャラスタ&CATリグ スタックモディファイア 多数のノウハウ
- 弱み
- UI設計が古くGUI効率が悪い 内部インチスケール Mac非対応 総合ノード化で遅れる 高価-年間25万程度
- 主要分野
- 映像 建築ビジュアライゼーション ゲーム
- 動向
- 流体機能 ノード機能MCG 外部参照機能刷新 群衆 Arnoldレンダラ Iray MCGアニメコントローラー
CINEMA 4D
- 特徴
- ドイツ製 複数の価格グレード有り CPUベンチマークで有名(CINEBENCH) 解りやすさはトップクラス
- 強み
- 安定性が高く軽く起動が速い モーグラ&デフォーマーが強力 整理された操作系&GUI モーフダイレクトスカルプト
トゥーンが超強力(標準でPencil+3に匹敵) 3Dペイント(PSレイヤ互換) AEとの連携 - 弱み
- 学習情報が非常に少ない 低価格版は制限がきつく最上位版は高価 拡張OpenGL不安定
- 主要分野
- モーショングラフィックス 建築パース アニメーション 映像
- 動向
- ポーズ空間変形 ウエイトミラー レベルオブディティール モーショントラッカ AMD-ProRender
Houdini
- 特徴
- Prismの後継ソフトでノード型プロシージャル方式のハイエンドソフト 統合ソフトとしてはかなり特殊な部類
- 強み
- 高度なパーティクル生成と制御機能があり、自在なエフェクトの表現が可能
- 弱み
- エフェクト用途以外全般 速度の遅さ 使うには理系的、論理的な思考力が必要 日本ではユーザが少ない
- 動向
- ハリウッド等のハイエンド映像分野でニーズが高まる 最新Verで速度が向上 小規模商用向けHoudini Indieが発売
モデリング、アニメーションなど統合アプリとしての機能強化
LightWave
- 特徴
- Amigaに起源・長い歴史 昔はテレビやハリウッド映画など広く使われていた レイアウトとモデラーに分かれている
- 強み
- 軽快で安価 安定性 アニメーション セル&トゥーン 建築プラグインLWCAD
- 弱み
- スカルプト/リトポロジー/3Dペイントが無い モデリング/UV/ウエイト編集/GUI刷新などで出遅れている
- 主要分野
- 映像、セルルックアニメーション
- 動向
- 最新版は2018 サブリメイションセルシェーダー PBR対応 ボリュメトリック OpenVDB モディファイヤスタック UDIM
Shade
- 特徴
- かつて国内で3DCGブームを起こした立役者 もとはベジェ曲線を利用したモデリング中心 複数の価格グレード版がある
- 強み
- ベジェ曲線モデリング、安価、ブーム時の水準ではレンダリング性能の評価が高く静止画に強かった
- 弱み
- 動画関係全般 物理演算、VFXの水準が現在の水準からは大幅に遅れ
- 動向
- 3Dプリント強化 販売はイーフロンティアからShade3D社へ Ver12からはGUIがモダンでわかりやすい物へ完全刷新
かつてのShadeはベジェ中心だったがポリゴン強化されサブディビモデリングも可能に
MODO
- 特徴
- LW初期スタッフが中心に開発 モデリングで広く影響を与えた GUIの柔軟性 廉価版(MODO-Indie)
- 強み
- モデリング機能 標準レンダラ高速 ツール操作統一 全ノード化構造 プロシージャルOps
- 弱み
- 不安定 他ソフトよりハイポリ負荷に弱い 標準リグシステム無し(別売)
- 主要分野
- ゲームアセット プロダクトビジュアライゼーション
- 動向
- Unreal/Unityゲームアセットエクスポータ プロシージャルノードモデリング&動画 VRay Pencil+4Line準備中
Softimage (元XSI)開発終了
- 特徴
- 非破壊アーキテクチャ ICE FaceRobot
- 強み
- 非破壊により手戻り時に効率的にキャラクタの修正ができる ICEによるプロシージャルアニメーション
- 動向
- 2015Verで終了 サポートも2016年4月30日に終了
スカルプト・モデリング特化ソフト
Zbrush
- 特徴
- スカルプトの創始ソフトで業界トップ 個性的なインタフェース 歴史の古いソフト 元はペイントソフト
- 強み
- 高機能で処理が非常に速い ZBrushでないと扱えない超ハイポリ領域がある
- 弱み
- 非3Dアプリから進化した独特なGUI配置 3D統合ソフト慣れした者ほど難しく感じるとも言われる
- 動向
- 機能改善しつつ無償バージョンアップを継続 4R7ではZModeler、KeyShot Bridge、64-Bitサポート実装
安価なZBrushCoreが登場 最新版4R8で日本語など数カ国語に対応 一般的な3Dマニプレータにも対応
3D-COAT
- 特徴
- ウクライナ製のボクセルスカルプトソフト
- 強み
- リトポロジー機能と3Dペイントが強力 ZBにくらべるとスカルプトの分離や穴あけが自在で安価
- 弱み
- スカルプトソフトだが、評価が高いのはそれ以外の機能で、本家のスカルプトでは若干不評
- 動向
- 物理ベースのレンダリング&スマートマテリアル オートリトポ強化、4.5以降でオートリトポとハンドリトポ機能強化
Metasequoia
- 特徴
- 主にローポリゴンのキャラモデリング用として人気の高い国産シェアウエア データコンバーターとしても重宝される
- 強み
- 国産の単独シェアウェアとしては多数のプラグインが提供されている 有料版ではフリー版には無い三面図法が使える
- 弱み
- 建築・複雑な機械類は苦手 リトポや3Dペイントなどがない(簡易的な2Dテクスチャペイントはある)
- 動向
- MMD向けボーン機能実装
Fusion360
- 特徴
- AutoDeskが実質無料(非営利用途なら)で提供しているクラウドベースの次世代型 高機能CAD系モデリングソフト
- 強み
- CADソフトで一般的なベジェ系モデリングだけでなくサブディビジョンサーフェスに近いT-Splineやスカルプモードを混在できる
履歴モデリングにより後から簡単に形状を変更できる ハイエンド系CADにしかない部品の解析アニメーションが可能 - 動向
- 3Dプリンタへの対応強化
Polybrush
- 特徴
- スカルプトソフトとも違うジオメトリをペイント感覚で変形しながらどんどんくっつけていくソフト
2Dのイメージホースやリボンブラシを3Dで実現したような不思議な感覚でモデリングできる
景観/地形/建築用など
e-on Vue
- 特徴
- 地形と天候など景観に特化したCGソフト 無料のPLE版 Maya/MAX/C4Dのプラグイン含む最上位版
物理的な大気や天候をシミュ モデリングを行わずに高度な景観CG作成 簡易スカルプトで地形をデザイン
傾斜や高度を考慮して植物や岩を大量配置するEcoSystem
- 弱み
- 不安定 スタンドアロンの場合、Vue標準レンダラは時代遅れになりつつある
- 動向
- Vue2016ではGPUベースのパストレースプレビュー&レンダラ装備 PlantFactoryとの連携強化
SketchUp
- 特徴
- 建築用CADモデラー Google社が所有した時代に広く定着 現在の開発/販売はTrimble 無償版有
プル&アップによる直感的ブーリアンで手軽な建築モデリングが得意 数値での精細モデリングも可 - 弱み
- 曲面やカーブを多用した形状は苦手
- 動向
- 機能改善しつつ無償バージョンアップ
Lumion
- 特徴
- オランダAct-3D社の建築CGソフト GPUレンダラで結果を見ながら作業可 モデリング能はなく他から建物を読み込む
素人でも簡単に使える習得容易なイージーな操作性 サムネイルを見て選んでいけばCGが完成する
時間変更すれば自動で夕焼けや夜空になり ブラシで地面の起伏する 大量のアセット - 動向
- Ver6では、GI照明やコースティクス アウトフォーカスでリアルさ強化 Ver7はサビやツタを付加する機能 国内普及進む
Terragen
- 特徴
- 地形と天候など景観に特化したCGソフト 無料版あり ほぼノードのみの独特の取っつきにくい操作性 作成される景観はリアル
- 動向
- 最新版4でレイトレースプレビュー実装
World Machine
- 特徴
- 地形のデザインのみに特化したノード地形モデリングソフト 作った地形をゲームや他の3Dソフトで利用できる
3Dペイント・テクスチャ生成
Substanceツールズ
- 特徴
- ペイントを行うPainter、ノードベースでマテリアルを作るDesigner、テクスチャメイカーB2M、といったツールで構成される 販売は別々
Substance PainterはGPU処理による「汚し」機能-パーティクルブラシが特徴的 比較的高性能なビデオボードを必要とする - 強み
- 一度のストロークで複数のチャンネルに書き込むマルチチャンネルブラシ 物理シェーダー対応のリアルタイムプレビュー
- 動向
- IRayパストレーサ統合
Quixel SUITE
- 特徴
- 主にゲーム背景用のマテリアル作成を目的にしたツール Photoshop用プラグインを中心に3DO/DDO/NDO/MEGASCANSというツールで構成される
- 強み
- PSによる繊細なレタッチやブラシ機能を使ったテクスチャ作成とAOベイクなどをインタラクティブに組み合わせられる
- 動向
- 長いことビジーだったMegascansがついに始動 膨大なライブラリ群が提供され、組み合わせるだけでゲームなどの背景が完成
Mari
- 特徴
- 映画アバター用に開発された3Dペイントソフト 超高解像度のマルチテクスチャを大量に扱える唯一のソフト 動作は重め
- 強み
- V-Ray,Unreal,Arnoldなど最新レンダラ用シミュ・シェーダ搭載 Nuke/Katana/ModoとのFoundryワークフローで使うと能力を発揮
- 動向
- ハリウッド映画の大規模案件で多数使用されている 日本での普及は控えめ 廉価なindie版あり
※単体のテクスチャメーカーとベイカーには他にも
xNormal CrazyBump Pixplant MindTex MightyBake Knald ShaderMap 等々多数のツールがある
レンダラー
Vray
- 特徴
- 人気の高速フォトリアルレンダラー Maya 3DsMax Blender Modo C4D Rhinoceros Nuke用などがある
- 強み
- 一発レンダリングで高品質 業界標準であるためノウハウが多い 老舗だがトレンドへの対応も素早い
- 動向
- 最も勢いのある3rdレンダラー ブルートフォース、ヘア&ファーの強化、デノイザーなど
Arnold Render
- 特徴
- Imageworksが開発しているレンダラー 2014年に一般ユーザ販売が開始された
- 強み
- GIが高品質かつ高速
- 動向
- MayaとMAXの標準レンダラとして採用される、使用実績パシフィック・リム ゼログラビティ
Octane Render
- 特徴
- OTOYが開発するCUDA GPUベースのレンダラー GPUベースとしては比較的歴史が長くパーソナル用途向き
- 強み
- GPUによる超高速なフォトリアルレンダリング DAZ Blender Poserなどローエンドソフトにまで広く対応している
- 動向
- Unity版発売、以前はGPUレンダラーの代名詞的存在だったが話題性でRedShiftの後塵を拝すことが多くなった
Keyshot
- 特徴
- デザイン向けのスタンドアロンレンダラ デザイナが短期間で習得し 少ない労力で結果を得るのを目指した設計
- 強み
- 並外れて簡単に使用可能 マテリアルがガラスや金属など目的別に最適化され、簡単な設定で十分なフォトリアルが得られる
- 弱み
- アニメーション機能がない、独自シェーダなどは作れない
- 動向
- ZBrushとのバンドルで話題をさらった ZBからシームレスにデータ送信できるブリッジツールが販売
キャラクター 布服シミュなど
MikuMikuDance
- 特徴
- 樋口優が制作した、3Dモデルキャラクターを操作しダンスアニメーションなどを作成するフリーソフト
- 強み
- 3DCGツールでありながら、敷居が低く、お手軽にアニメーションが作れる ネット上に対応モデルが多数存在する
- 動向
- 開発は終了しているので今後の展開が期待できない MikuMikuMovingという姉妹ソフトがありこちらの開発は継続中
DAZ Studio
- 特徴
- 用意された人物(フィギュア)をカスタマイズしてCGを作成するソフト。基本システムは無料 服やアイテムが販売されている
- 強み
- 無料 拡張性の高さ 簡単に人物を扱った3DCGを制作できる Poserより高度なフィギュアが用意されている
- 動向
- 元はPoser用フィギュアを販売してるサードパーティだったが独自でソフトを作り自社専用フィギュアのみに切り替えた
Poser
- 特徴
- 用意された人物(フィギュア)をカスタマイズしてCGを作成するソフトの元祖。服やアイテムが販売されている
- 強み
- 比較的安価で簡単に人物を扱った3DCGを制作できる
- 動向
- 売却、買収、繰り返し2015年にver11が出て以降 新バージョンが出ていない 現在開発Smith Micro、販売e-frontier
Marvelous Designer
- 特徴
- 3D衣装デザインとクロス(布)シミュレーションに特化したソフト 開発はCLO
- 強み
- シミュレーションを実行しながら布を引っぱって整えたり、現実の着付けのような調整ができる
服が完成してから頂点密度を上げられる - 動向
- 最近ではMGS5で使用されている