Unknown Network

Last-modified: 2024-12-03 (火) 13:12:51

この契約書にご署名を。
オープニング案2つ目です。

SCPっぽい何かと繋がりがあります。

あなたは職を失い、何もする事がなく、そもそもする気もなかったので、とりあえず来る日も来る日もネットサーフィンをしていた。
気分転換の仕方…
うつ病の…
失業保険…ああ、入っておけば…

そんな時、一つの広告が目に入った。

少年心を取り戻しませんか?

深夜1時半、ダークモードに慣れていた私の目には、それは相当、眩しいものだった。それで、つい、クリックしてしまった。

意外なことに、結構整った感じのページだった。うん…うん、うん。危なくなったらページをリロードして逃げればいいんだ。

時給。高めだ。━━えっ!?これ仕事の広告だったのか!?
この住所…、近いな。家から歩きで行けるじゃないか。次の職が見つかるまで、ここで働いてもいいんじゃないか?


仕事の解雇に加え、また過ちを重ねた気分だ。
通勤で前を通ったときはこんなに…「黒いオーラ」が漂っていなかったような気がしたが。いや、気にしていなかっただけかも知れない。

中に入ると、クリニックのフロントに近い雰囲気があった。カウンターの女性に話しかけると、彼女は相当緊張している様子だった。まあ、時期的にも、新卒みたいだしな、年齢相応だろう。あくまで見た目だけで判断した結論だが。

面接の雰囲気がある部屋に通され、簡単な問答をした。本当にごくごく簡単なものだ。一部の常識はずれの人と、大多数の一般人を分けられるかも怪しい内容だ。一応、仕事の内容を聞いてみたが、ほとんどデスクワークらしい。詳細は、「契約書にご署名いただくまでは教えかねます」とのことだ。
契約書を渡された。特に目についたのは、秘密保持契約と安全保障の項だ。
秘密保持契約が、いくらなんでも…やり過ぎだ。安全保障も、デスクワークで想定されるケガや病気じゃない。

だが、なぜか…サインしなければならないと思った。それは面接官の異様な気配からか。今考えると、後悔しかない。逃げ場はない。


面接が終わると、私はすぐに仕事場へ通された。わざわざ仕事場という言葉を選んだのには理由がある。職場と呼ぶには、余りにも殺風景だったからだ。薄暗い部屋の中、椅子、丸机と、その上にパソコンが、主役かのようにスポットライトを受け佇んでいた。

椅子に座り、パソコンの電源を点ける。
アンケート(なぜ必要だったのか分からない。[住所]、[通勤方法]、[住む国]などを尋ねられた。)を終え、仕事の説明を受けた。

私の仕事は、訳の分からない情報をまとめ、報告書を書き上げることだった。訳の分からない情報というのは、筋は通っているのだが、まるで現実のものとして理解しがたいもの、という意味だ。

…意外にも楽だ。安全がどうとかいう話はなんだったのか。いや、まだ勤めて間もないし、分からないな。だが、秘密を守って仕事さえしていれば、高い給料をもらえる。ここまでウマい話はそうそうないだろう。


雨の降る、とある晩。車を運転していると、いつの間にか道路がかなり浸水していることに気づいた。奥に行けば行くほど深くなっているように見える。
「困ったな、これじゃ進めないじゃん。」
「てか、雨降る予報なしでコレはいくらなんでもおかしくね?」
「それな、マジで。」
私は、若干の不安を覚えつつUターンしようとした。
身体が飛び跳ねた。うるさかった車内も一瞬で静かになった。
その原因は、唐突に頭上から鳴った爆音だった。
「うわっ!?なになになに!?」
「なんか落ちてきた?」
また車内はうるさくなる。こいつら…酒飲んだからといって。
「私、見てくるよ。お前らは見間違いしそうだし。」
いつも敬語で話しているが、酔っているからタメ口で話せる。少し愉快だ。

車上のものを凝視する。
…なにこれ?
目を擦る。なにも変わらない。いや、むしろよく分からないものが鮮明に見えるようになった。肉…?そうとしか形容できない。
「」
何か喋って…!?
人、人なのか!?
「ぅ . ..ぁぁ  」
救急車、救急車…っんで繋がんないんだ!!圏外って何だよ!!
スマホに赤い液体が滴る。見上げる、というか目の前を向くと、「何か」と目が合った。
「うわぁぁぁああああ!!」
私は一目散に走った。向かう先は、暗さでほぼ見えない中に、一つだけ照らされている鉄ドアだ。
「入ってくるな!入ってくるなっ!出てけ!!」そう言いながらドアを勢いよく閉め、横の棚を倒した。
他の奴らのことなんて知らない。上手く逃げてくれていることを…上っ面だけ、願っておこう。

The facilityスタート。この後、The Unknown Lightと出会います。反応はプレイヤーによって違うと思いますので、The Unknown Light視点で書きます。

『おい!お前、ヒトなんだな?』『そいつはいい。まだチャンスがあるってことだ。』
目(?)の前のコイツは明らかに混乱している。無理もない。むしろ、生きてるだけ良かった。
『俺はThe Unknown Light、俺が何なのかは、自分でもよく分からない。ああ、呼び名は何でもいい、俺だと分かればな。』
『生存者か…迷い込んだ奴なのか、それはどっちでもいいんだ。さっさとこの場所を脱出しよう。』
ソイツは『場所』という言葉にかなり引っかかったようだ。その言葉を聞き返してきた。
『…「場所」だ。「危険な奴」や、「幽霊」からじゃない。』
『ここでうろちょろしててもしょうがない。フェンスの向こうに発電機が見えるだろ。あれを点けろ。いや、ドアが開かないか…バールを見つけよう。バールがあればドアをブチ破れる。』

『言っておくが、外に出ようなんて思うなよ。外をほっつき歩くのは、身投げするのと同じだ。避けられるなら、出来るだけ避けるべきだ。』