交流図書館/5

Last-modified: 2014-08-29 (金) 17:04:35
サマリ死神
投稿者闇討善悪?
投稿日2014-08-29 (金) 17:04:34

中身

第一話:はじまり

それは、懐かしい夢。
私は、いつも笑っていた。
だけど、ある事件のせいで、笑えなくなってしまった。
それが、争い。
親友すら失い、笑えなくなって。
私は絶望を感じていた。きっと希望すら無いのではないかと。
そう思っていた。

第二話:突然の出会い

そんなある日。
私は、歩いていた時、誰かとぶつかった。
「す、すみません!」
「……すまない。私もぼんやりとしていて……」
去ろうとした時。
「君、何かの病気かい?」
と問われた。
「ずっと医者にかかりつけてませんが……」
「知り合いが医者でね、少し診察してもらってもいいかい?」
「あ、はい」
その人のススメを不意に出来ず、診察してもらった。
その結果、健康だが精神はちょっと不安定らしいとのこと。
もう少し診察しないとわからないそうです。
「私は……もう、名前すら思い出せないんです。記憶を失っているようでして」
「そうか……。私はフィードっていうんだ」
「フィードさん、よろしくお願いします」
名前が思い出せないのは何故だろう。
そう思って生きてきていた。
だから、生きたい。
知れる時まで。

第三話:争い

だけど、突然平和はまたもや崩れた。
また、争いだ。
私は、また辛い思いしないといけないの……?
そう思って、飛び出した。
敵を見つけた。
「もうやめて! 私達の何が悪いの!?」
だけど、敵はそのまま槍で私を突き刺した。
その途端―――爆発が響いた。
「私は……」
涙が溢れ、流れていった。
その槍を抜いた敵は、黙っていた。
私は倒れ、意識を失った……。

第四話:目を覚ましたら

目を覚ました時、違和感を覚えた。
服の色が違う……?
それに、私の名前は……。
「……私は、サバイル……」
どうして忘れていたのだろう。
重要な名前なのに。
「大丈夫かい?」
私は、その身を起こして、立ち上がる。
「フィードさん……。私は……」
「私もあの後やられたと思ったんだけど……何故ここに……?」
「あなたもですか……」
ため息を付いた私に、一人の男が近づいてきた。
「お主らは死んだ。死神となっておるが」
「死神……?」
「元々死神であったサバイルを助けに行ったら、偶然にも適正のある者がおってな。その者を連れてきたのだ」
「適正、ですか……。あなたは?」
「名前の無い、死神だ」
「そうですか」
その男の案内によって、説明を受け、修業をする日が始まった。

第五話:適正者と

適正者であると言われたフィードさんと一緒にいると、ドキドキします。
どうしてでしょうか。
でも、変ですよね。
死神なのに、恋なんて。
そう思っていると、私は記憶が戻っている事に気がついた。
「記憶は戻っているのかい?」
「はい。そのようです。変ですよね」
「変ではないよ」
ぐいっ、と引き寄せられ、ドキッとした。
「可愛いじゃないか。君の顔も。そこに惚れたんだろうね」
「ドキドキするんです……あなたと居ると」
「惚れたんだね。私に」
言わなきゃダメだから。絶対。
「フィードさん! あなたが好きです!」
「サバイル……。私もだよ」
ドキドキが止まらない。まさかそんな返事なんて。
ありがとう。

第六話:それから

私と彼は結婚式をあげて、ラブラブに暮らしています。
時折突っ込んだりしてます。
でも、まさかフィードさんに惚れるなんて。
思わなかったことにドキドキしてました。
私は、これからも強く生きるから。
絶対に。

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