交流図書館/7

それは唐突だった。

私は苦しかった。追い詰められていた。
しかし、それは苦痛ではなく、快楽に感じられた。
何故なのか、と疑うこともなかった。
もっと俺を苦しめろ、そう望んだ。
もう戻れない。いや、戻りたくない。

何故ならそれは快楽だから。

快楽と苦痛の境界が、もう分からない。
どちらも同じだ、考えるのも無駄だ...
...そのまま呑まれてしまえ。それのほうが楽だ━━━

これまで苦しかったことが、すべて快楽だ。
金欠。課題。後悔。傷害。明日。
全て、快楽。もう、何も望むまい...
いや、望めるのなら...更なる快楽を求めよう。

何故なら、それは快楽だから...

特に、好きな訳でもない。
そんな奴、好きでも無いのに。

歪んだ感情を抱いた彼に対して、私は抗えなかった。
彼と私は、そのまま一線を乗り越えてしまった。
嬉しいわけがない。
...はずなのに。私は...
とても幸せ

私はもう、戻れなかった。
戻る気も無かった。何時までも、こうしていたい。
そう、何時までも。

ずっと、ずーっと...
一緒だよ...