Idiot

我々銀河連邦ブラボー隊は、ダーシャ星系パトロール中に
スペースパイレーツの宇宙船と交戦、これを撃破した
　
敵は航行不能となり惑星エーテルへと離脱
恐らくは墜落した模様
　
我々も後を追ったが、不運にも不安定な磁気嵐に遭遇
宇宙船が大きな損害を被り、不時着を余儀なくされた
　
だが、磁気嵐によって銀河連邦本部との通信が取れず
完全な孤立状態に陥った
　
我々は中隊を二つの分隊に分け
オペレーション基地設営と宇宙船の修復にとりかかった
　
各分隊の作業は順調に進んでいた
何の問題もなかった
いや、問題などなかったはずだ
　
　
　
やつらが来るまでは
　
　
　

軍曹「おい、一等兵！！ゲートはまだ塞げんのか！！」
　
銀色のスーツに身を包んだ二人の男、銀河連邦の兵士だ
　
彼らに群がる無数のホワイトスプリンターに対し、軍曹はその腕に装着した銃で正確に狙いをつけながら叫んだ
　
一等兵「もう少しです！！」
　
ゲートの奥から焦りの混じった声が聞こえた
　
ここは狭い通路、足止めには最適だ。しかし、それを続けられるのも弾幕を維持できている間だけだ
　
そして
　
軍曹「すまねえ、隊長！！弾切れだ！！」
　
火点が一つ消え、スプリンターの勢いが増す
　
隊長「ちくしょうッ！！一等兵、準備はまだか！？」
　
一等兵「・・・完了しました！！こちらへ！！」
　
報告を聞き、二人は一斉に駆けた
　
スプリンターも彼らを逃がすまいとその背を追う
　
しかし、ゲートを抜ける直前、ゲートは閉ざされ、進路を絶たれた
　
隊長「ふぅ・・・一安心ってとこだな。助かったぞ、一等兵」
　
一等兵「どういたしまして。しかし、なんなんですか奴らは？」