スフェラ (衛星コンステレーション計画)

Last-modified: 2022-11-07 (月) 15:51:56

スフェラ多目的衛星コンステレーションは通信衛星、地球観測衛星などから構成される600機規模の衛星コンステレーションである。連邦副首相ユーリ・ボリソフは2020年から22年の連邦政府予算に衛星コンステレーションの予算を含めたと話している。これには100億ルーブル以上が宛てられるとされる。

https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%A1%D1%84%D0%B5%D1%80%D0%B0_(%D0%A4%D0%A6%D0%9F_%D1%80%D0%B0%D0%B7%D0%B2%D0%B8%D1%82%D0%B8%D1%8F_%D0%BA%D0%BE%D1%81%D0%BC%D0%B8%D1%87%D0%B5%D1%81%D0%BA%D0%B8%D1%85_%D0%B8%D0%BD%D1%84%D0%BE%D1%80%D0%BC%D0%B0%D1%86%D0%B8%D0%BE%D0%BD%D0%BD%D1%8B%D1%85_%D1%82%D0%B5%D1%85%D0%BD%D0%BE%D0%BB%D0%BE%D0%B3%D0%B8%D0%B9)

構成

5つの通信衛星群

  • スキフ・ブロードバンドインターネット通信衛星
  • エクスプレス-RV
  • エクスプレス
  • ヤマル通信衛星
  • マラフォン
    と5つのリモートセンシング衛星で構成される。
  • ベルクト・シリーズ
  • スモトル・リモートセンシング衛星

マラフォン通信衛星コンステレーション

IoT通信用衛星コンステレーション。264機に及ぶ大規模な衛星コンステレーション。北緯50度以上の地域に通信サービスを提供する。スフェラ・プログラムのうちのM2M/マラフォンIoTデータ通信システムの衛星。

スペック

耐用年数:4~5年(7年に伸びる可能性)

予定

2022年第2四半期 - 衛星プロトタイプ製造開始
2023年 - 6機の技術実証衛星の製造と打ち上げ
2024年第3四半期 - 打ち上げ開始。地上設備供用開始。(予定)
2025年第4四半期 - 北緯50度以上地域への完全な通信サービス提供へ
2025-28 - IoTシステムの開発
2028~30 - 衛星の補充
Спутниковую группировку "Марафон" пообещали развернуть за три года https://tass.ru/kosmos/9894343

その他

打ち上げ機
ソユーズ2.1a、2.1b、アンガラ1.2、ベガ(ESA)、GSLV(ISRO,インド)、快舟11などの打ち上げ機を使用することができるとされる。

利用

非常事態省などが本コンステレーションを利用して山中の遭難者を見つけることができるようになる。

ベルクート地球観測衛星コンステレーション

ベルクートはスフェラ多目的衛星コンステレーションを構成する地球観測衛星コンステレーションのシリーズ。

スペック

30分に一回という高頻度の撮影を行う。約200機のコンステレーション。

構成

  • ベルクートO(全体観測?)
  • ベルクートVD(光学)
  • ベルクートKh
  • ベルクートS

参照

Спутники всепогодного мониторинга Земли для программы "Сфера" получили название "Беркут" https://tass.ru/kosmos/9912259

経過

2022年

2026年半ばまでに6機のスキフ衛星が打ち上げられる

スキフ・ブロードバンドインターネット通信衛星コンステレーションの第1段階の打ち上げは2025年末から2026年半ばまで行われる。レシェトニコフ情報衛星システム社のアレクサンドル・クゾフニコフが発言した。
「コンステレーションの最初の段階では2025年末から2026年までに6機の衛星を打ち上げる予定だ。」その後の段階でさらに2つの軌道面に打ち上げられる。
この打ち上げはフレガート上段とソユーズ2.1bを使って行われる。1回の打ち上げで1機と2機まとめて打ち上げるオプションが検討されている。2機まとめて打ち上げのほうがコストは低い。
また、スキフ衛星経由の通信は地上オペレーターの通信費用に匹敵する価格にする必要があり、そのために宇宙空間で安価な衛星コンステレーションを構成する必要があると述べた。
スキフ衛星はデモ機のスキフ-Dよりも大型化するとのこと。

スフェラ衛星コンステレーションは600機を超える数で構成される

デニス・マントゥロフ副首相兼産業貿易相はスフェラ・プロジェクトの一環で600以上の国産宇宙機の衛星コンステレーションが構築されると述べた。プロジェクト総額は1800億ルーブル。現在、ロシア政府は950億ルーブルを承認しており、そのため最初に宣言された500を超える衛星の代わりに、162機がプロジェクトに残っている。

スフェラの最初の衛星を搭載したロケット上段が軌道に投入された

ソユーズ2.1bロケットはスフェラ衛星コンステレーションの最初の衛星と3つのゴネッツ‐M通信衛星を搭載したフレガート上段を軌道に打ち上げた。軌道への投入は成功した。
 10月22日22時57分(※モスクワ時間/現地時間10月23日4時57分)に衛星を搭載したロケットがヴォストーチヌィ宇宙基地から打ち上げられた。
スキフ‐Dはスフェラの一分となるスキフ・ブロードバンドインターネットアクセスシステムの技術デモンストレーション機。将来的にマラフォンIoT衛星コンステレーションのデモンストレーション機も打ち上げられる予定で、2025年末に楕円軌道のエクスプレス-RV通信衛星初号機も軌道に乗る予定。
 政府が承認したスフェラ・プロジェクトでは当初500機以上の衛星が計画されていたが、合計162機の衛星が軌道に打ち上げられる。衛星群にはスキフ、エクスプレス、マラフォンに加え、通信衛星ヤマル、リモートセンシング衛星スモトル、観測衛星ベルクトが含まれる。

2021年

2024年に宇宙を通じてインターネットに接続 - ロゴジン

「すべてが計画通りに進んだら」2024年に宇宙を通じてインターネットに接続できるようになるとロゴジンが発言。2022年にスフェラ・プログラムのもと70億ルーブルの予算を受け取り、2023年にスキフ(通信衛星)、マラフォン(IoT通信衛星)の2つのプロトタイプ製造に充てられるという。また2024年にエクスプレス-RV打ち上げ資金としても割り当てられるという。