あけあけ

Last-modified: 2024-09-29 (日) 00:11:19

はじめに

ハイスクールDDの小説です

本編

彼女は,「雷の巫女」と呼ばれていたが堕天使になってからは自分の体に新たな力が宿り「雷光の巫女」として呼ばれるようになった。堕天使になってからの能力は大幅に向上していて,上級悪魔でさえ朱乃の雷光を食らえば消滅してしまうほどだ。

それほどの力を得た朱乃だが,彼女は日々自分自身との戦いに悩まされていた。

「あらあら,まだ私の体を乗っ取るつもり?」
「あらあら,ずいぶん余裕たっぷりじゃない」

朱乃の自室には二人の淫靡な姿をした女が居た。
腰までまっすぐに流れるような黒髪。
はちきれんばかりの胸。
女性の丸みを感じさせるような桃尻。

男を欲情させることだけに特化したようなスタイルはまさしく姫島朱乃。
彼女そのものだ。

「堕天使になってからというもの,私の体を好きに使いたくて仕方ないのね?」
「そっちこそ,いい加減私にこの体を譲ってくれないかしら?」

堕天使になってから姫島朱乃の体の中には二つの精神が宿るようになった。
元からいた,みんなが知っている姫島朱乃。
堕天使としての能力をもった姫島朱乃。

どちらも姫島朱乃本人そのものなのだが,器は一つだけ。
毎晩どちらが体の所有権を持つか勝負をして決めている。

初めのうちは肉弾戦や魔術戦で優劣を決めていたがなかなか決着がつかずに,夜が明ける事が殆どであった。寝不足で戦闘や授業にすら遅れるを取ることが多くなってしまった彼女はこのもう一人の自分との争いに頭を悩ませていた。自分の思い人でもある一誠に軽く相談してみると。

「それなら,Sexで決めればいいんじゃないですかね?」
あっけからんと答えたこの男には殺意を覚えたが、それを想像したら股間が熱くなるのが分かった。
「朱乃さん? 聞いてますか?」
「あ,うん。そんな事で自分の体の主導権を握られたくないわ。でも,ありがとうね」
一誠に軽くお礼を言って,足早に女子トイレに入る。

トイレの中に誰もいない事を確認して、個室のドアを開ける。
スカートのチャックを外して、下着の中に手を伸ばすと自分の指先にヌメるような感触が広がる。
「あらイヤだ。これは今夜が楽しみねぇ」
ポツリと言葉を落として,愛液をふき取り自分の教室へ戻っていった。

授業が終わり,部活にも顔を出さずに一目散に自宅に帰る。
自宅につくとすぐにシャワーを浴びて部屋に戻ると,自然と自分の胸の鼓動が早くなるのが分かった。

「ねぇ,分かってるでしょ? 早く出てきなさいよ」
自分以外誰もいない部屋で相手に出てくるように催促をする。
「ふふふ,よほど待ちきれないようね。いいわよ,さっさと始めましょうか?」
呼び出された、もう一人の自分は着ていた衣服を脱ぎ始める。
それを見た朱乃も衣服を同じように脱ぎ始める。

初めに上着とブラを脱ぐと、豊満な胸がブルンと外に放り出される。部屋の窓から刺す月明かりに照らされた豊かな胸を見て朱乃は息を呑む。客観的に見た自分自身の胸の大きさと美しさにゴクリと生つばを飲み込む。

二人ともスルリと上半身を裸にすると、スカートに手を伸ばす。
ジジジジ。
スカートのチャックを開ける音と同時に女子高生らしい丸みのある太ももが見える。スルリとスカートを落とすと白い下着と艶々とした脚が胸と一緒に月に照らされる。

「あら、私なだけあっていい体しているわね」
「あらあら,ありがとう。でもね……」
「「私の方が,ずっといい体よ」」

月明かりに照らされた二人の女の体が一つに重なる。まだ男をそれほど知らない青さの残る果実は目の前の女を潰す為に、せめぎ合い、つぶれるように形を変えていく。
「ッ!ふっ!」
「アぅ!っ!」

互いのたわわに実った胸が触れ合うたびに、微かにだが快楽の音が口か漏れ出る。熱っぽさのある吐息は、自分が相手に興奮していることを無意識に伝えていた。相手の艶のある吐息が自分の鼻孔を通して脳に直接伝わる。脳は相手との性行為をイメージしてイメージして下腹部に熱を持たせてるように信号を発信する。
下着のクロッチ部分にじんわりとシミが出来ていく。女性特有の相手を受け入れる為の愛液だ。これから始まる激しい戦いに備えて朱乃が朱乃を受け入れる為に自然と体から漏れ出てきていた。

お互いの胸同士を重ね合わせてくと、乳首が乳肉の中に埋没していく。埋没し合っていた乳首同士は互いを刺激し合うように固くなり,朱乃が動くたびに恋人同士がついばむ様なキスを繰り返していく。乳頭同士での口づけを繰り返すたびに白の下着は黒くイヤらしく染まっていく。

「ね、んんゥ。げ、限界なんじゃないかしら?」
「あ、んんぁ。そ、そちらこそ限界が近いんじゃないの?」
互いに胸からせりあがってくる快感で,意識が遠のいていく。
体に玉露のような汗があふれ出ていく。
乳首だけで、胸だけで絶頂しかけているのだ……。
それほどまでに朱乃の乳は柔らかくむっちりとしていて、触れた相手を絶頂させるほどの性器であった。

膝がガクガクと小刻みに揺れると、朱乃の体にギュっと力が入る。それと同時に今まで吐息程度であった甘い音が、大きな喘ぎ声として口から吐き出される。
「「ダ、だめぇ!イックっッッッ!!」」
ステレオサウンドのように同時に声を発した朱乃同士が絶頂の快感に浸る。絶頂と同時にせめぎ合っていた胸同士が離れて、白い柔肉に埋もれていた乳首がニュッと抜け出す。乳頭は先っぽまで血液が流れ込んでいて痛い位に勃起していた。

「あ、アナタの方が先にイったようですわね」
「な、何を仰っているのかしら?あなたの方が先にイッたのでしょう?」
絶頂に同時に上り詰めた二人だが、相手の方が先にイッたとして頑なにそれを認めようとはしない。
是が非でも相手を先にイカせたい二人は、すでに生地のほとんどが黒く染まっている下着へと手を伸ばす。

指先を下着の中にへと滑り込ませる。すでに愛液で滑りがよくなっている為、スルリと女性器の奥に指が入り込んでいく。相手の愛液の量に対して挑発するつもりでいたが、朱乃はその言葉を喘ぎ声にして口から発した。
「「あんッ」」
自然に出た言葉であった。
自分の的確にポイントを責められた為、自分の想像以上の快感が体中を襲い挑発する言葉を出す余裕すらなかった。ただひたすらに目の前の自分を、自分より先に絶頂へと昇らせるために必死に指を動かした。

指先には力を入れすぎず。
的確に膣の中のザラザラとした部分を撫で上げる。
自分で自分を慰めるときにやるやり方だ。

それと同じ手法で相手が責めてくるのだが、自分でやる時の何倍もの快感が朱乃の中を駆け巡る。すでに愛液は下着からこぼれ出て、成人になる前の健康的な太ももをつたって、床に流れていた。頭の中には快感のアラームが鳴り響いていて、自分が限界に達するまではそうはかからなかった。

「も、もうだめぇ!わ、私の体なのにぃ!」

朱乃が声をあげると、マリオネットの糸が切れるように床に膝から崩れて落ちた。
もう一人の朱乃が息も絶え絶えになりながら、倒れた朱乃の髪の毛を掴んで自分の性器に顔を向けさせる。
ムワッとした女性器特有の色香が負け犬の鼻をつく。

「負けたのなら舐めなさいよ」

それだけ言うと、朱乃は色の変わった下着を脱ぎ捨てて相手の顔に自分の女性器を押し付ける。負け犬は言われるがままに舌で勝者の蜜壺を舐め上げる。舐めても舐めてもあふれ出る蜜をもう一人の朱乃が満足するまで永遠と舐め続けた……。

夜が明けると、朱乃の部屋には脱ぎ捨てられた下着と制服があった。
彼女はいつもの着ている制服の予備をクローゼットから取り出して着替えて、何事もなかったかのように登校していく。

「朱乃さん遅刻しちゃいますよ!」
一誠が朱乃の後ろから走りながら声をかけてくる、
「あれ、朱乃さんなんか雰囲気変わりました?」
愛しの彼からそんな言葉を投げかけられる。

「分かる?実は昨日の私はもういないんだ」
朱乃がそう言うと一誠は首を傾げた。
「朱乃さんは目の前にいるじゃないですか?アレですかね?イメチェンしたって事ですね!」
それだけ言うと一誠は校舎に向かって走っていった。

「あらあら、イメチェンねぇ。あながち間違いじゃないかもしれないわね」
朱乃はそう言うと一誠の後を追いかけるように走っていった。