ジャンル | レースゲーム | |
発売元 | タカラ | |
開発元 | ロコモティブ | |
発売日 | 1998年12月24日 | |
定価 | 5,800円(税別) | |
備考 | データのセーブ・ロードにはコントローラパックが必要 | |
判定 | 良作 | |
ポイント | ボリュームがさらに増加 前作の問題点を改善 グランプリモードの実装 アイテム関連のバグ等新たな問題もあり |
概要
前作「チョロQ64」の続編にして最後のニンテンドウ64用チョロQシリーズ。
前作よりもボリュームが増加している。
前作からの変更点
- ボリュームの増加
- チョロQボディが前作の14台から30台へと倍のレパートリーへと増加し,装飾パーツや攻撃パーツもラインナップが大幅増加
- タイヤには「オールラウンド」,強化パーツには「エアロパーツ」が追加されたりと下記のグランプリモードを前提とした工夫がなされている。
- 全てのコースが逆走したり、別天候など選択できるようになった
- グランプリモードの追加
- 複数コースでレースする内容で,このモードでは逆走、別天候の変更や途中でカスタマイズを挟むことは不可能。
- このモードでしか入手できないパーツも存在する。
- 複数コースでレースする内容で,このモードでは逆走、別天候の変更や途中でカスタマイズを挟むことは不可能。
- 各攻撃パーツにレベルが表示されるように
- コース中にあるB▲(正確にはBの上に▲)と書かれたコインを取得すると弾数が回復し,L▲と書かれたコインで武器のレベルが上昇(1~3)する。*1
- ダメージを受けると少しの間だけ点滅する様になった。
- 前作で理不尽だった「アイテムハメ」対策である。
- 隠しパーツが通常パーツとして入手可能に
- 但し,上記の通りグランプリモードでしか入手できないパーツも存在する。
- おまけに近かった装飾パーツに何かしらの効果がつくように
- 例えば敵車の攻撃回数が減少したり,特定武器の弾数を増加させる効果が付いていたりする。
- 他のパーツと同様に番号が記され,数値が多いほど効果がより強くなる。
- 例えば敵車の攻撃回数が減少したり,特定武器の弾数を増加させる効果が付いていたりする。
- 他のライバルカーが攻撃を行うと,画面中央に警告マークが表示される様になった。
評価点
- さらに向上したボリューム
- グランプリモードの追加やコインの登場等,前作をプレイしたプレイヤーにも飽きさせないシステムが追加されている。
- 前作で特定の条件が必要だった隠しパーツも通常パーツと同様に入手でき,入手難易度が大幅に下がっている。
- 一部攻撃パーツの性能の見直し
- 強力すぎるものは控えめに,弱すぎるものは使いやすく,という形でバランスが取られた。
- 前作で猛威をふるった「むてきコイン」は「バリアで攻撃を弾く」から「点滅して攻撃をすり抜ける」という性質に変化。効果時間も大幅に短く「おもりコイン」を無効化できなくなり,ここぞという時に使うことが求められる。
- 初期装備でありながら劣悪な性能だった「スピンコイン(スピンアタック)」も,カメラが回らなくなったために非常に扱いやすい性能に変化。
- ただし全てのアイテムのバランスが改善されたわけではなく,後述するバグや性能差などの問題もいくつか見られる。
- 強力すぎるものは控えめに,弱すぎるものは使いやすく,という形でバランスが取られた。
問題点
- セーブ周りの問題点は据え置き
- 個人データはコントローラパックにしか保存できず,カセットに保持されたデータも消去できない,という欠点はそのまま。
- さらに,セーブに必要な空き容量は前作の「68」から123に大幅増加。コントローラパックの保存容量を全て使い切ってしまうため,他のゲームのデータを保存することもできない。
- 個人データはコントローラパックにしか保存できず,カセットに保持されたデータも消去できない,という欠点はそのまま。
- アイテム関連のバグ
- 「スタート前にアイテムを使用可能」「てんちゅうコインを1位で使用すると何故か残り回数が減らない」等ちらほら。
- 他にも,最高グレードのエンジンの一つ「かそく_SS」がなぜかCクラスの時点で入手できるようになっている*2など,設定ミスと思われるものも。
- 一部強力すぎる攻撃アイテムがある
- 特に強力なのが,前作の「Dダッシュ」に相当する「ジェットダッシュ」。発動すると少しの間急加速できるのだが、この加速が自車の性能を無視したもので、下位になってしまっても一気に上位との差を詰めることができる。動きの単純なCPU相手には十分すぎる性能で,前作のむてきコインのようにレースやグランプリなどではこれ一択になりがち。
- さらに,上記のバグでスタート前にジェットダッシュを発動した場合、スタートと同時に敵車を真上にふっ飛ばしながらトップに踊り出るという何とも奇妙な絵面を見せられることに。
- ジェットダッシュほど強烈ではないが,前作から続投の「Hレーザー」も相変わらず強力。爆発性能は据え置きで弾速が速くなり,より強力に*3。
- 特に強力なのが,前作の「Dダッシュ」に相当する「ジェットダッシュ」。発動すると少しの間急加速できるのだが、この加速が自車の性能を無視したもので、下位になってしまっても一気に上位との差を詰めることができる。動きの単純なCPU相手には十分すぎる性能で,前作のむてきコインのようにレースやグランプリなどではこれ一択になりがち。
余談
本作との連動としてゲームボーイ用ソフト『チョロQハイパーカスタマブルGB』を64GBパックに接続すると様々な特典を得られる。