データ
| ひらがな | えふあんどしー |
| カタカナ | エフアンドシー |
| 英語 | F&C Co., Ltd. |
概要
東京都新宿区に本社を構えるゲームソフト開発会社であり、アダルトゲーム黎明期から活動を続ける老舗メーカーの一つ。
法人としての設立は1997年(平成9年)3月31日であり、社名変更ではなく新設法人として設立され、株式会社アイデス(IDES)が保有していた各ブランドや事業、および従業員を継承した形で発足している。
前史として、1987年(昭和62年)に株式会社ジャストから分離独立した有限会社キララが、アダルトゲームブランド「フェアリーテール」を立ち上げ、同年にデビュー作『ふぇありぃてぃる』を発表した。
1988年(昭和63年)には、有限会社キララの一部スタッフが独立し、後に名門ブランドとなる株式会社エルフを創設した。
1989年(平成元年)、有限会社キララと株式会社ジャストが共同で、新ブランド「カクテル・ソフト」を設立し、名称は両社の良い点を混ぜ合わせる(カクテルする)という意味に由来する。
1991年(平成3年)11月25日、沙織事件に関連して摘発を受けた事により、同年中に社名を有限会社キララから有限会社アイデス(IDES)へと変更した。
1992年(平成4年)には音楽制作部門を独立させ、有限会社ミューズとして分社化し、音楽制作の体制を強化した。
1995年(平成7年)には有限会社アイデスが株式会社に改組され、法人格を拡大した。
1996年(平成8年)、ミューズと決裂した事で同社制作の音楽を使用出来なくなり、新たに音楽制作会社「有限会社ドアーズ」(のちのタイレルラボラトリー)を設立して音楽面の供給を確保した。
1997年(平成9年)5月1日、株式会社アイデスは事業をF&Cに継承し、社名を株式会社エフアンドシー(F&C)に変更した。新社名はフェアリーテール(FairyTale)とカクテル・ソフト(Cocktail Soft)の頭文字に由来する。
1999年(平成11年)6月には、F&Cブランドの第1作であり通信対戦型ゲームでもある『FCN』をリリースし、ブランドの本格展開を開始した。
2001年(平成13年)には大規模な組織再編と分社化を行い、F&C本体に3つのレーベル「FC01」「FC02」「FC03」を設ける体制へ移行した。
これにより、フェアリーテールは外注制作主体のブランドとして残された一方、カクテル・ソフトは活動を一時休止した。
レーベルごとの主な作品構成は、FC01がフェアリーテール由来の『同窓会』などとカクテル・ソフト由来の『Canvas』など、FC02がカクテル・ソフト由来の『Pia♥キャロットへようこそ!!』『With You』など、FC03がフェアリーテール由来の『Natural』『PALETTE』などであった。
このうち、FC03レーベルは2002年(平成14年)に独立して有限会社ドリーム・ソフトを設立し、2004年(平成16年)にはブランド名を新社名に合わせ「DreamSoft」へと変更した。
2004年(平成16年)にはカクテル・ソフトが活動を再開し、復活第1作として『天空のシンフォニア』を発表した。
同年には、FC01の主要スタッフである☆画野朗らが独立し、新たに有限会社CUFFSを設立した。
2006年(平成18年)にはDreamSoftが活動を休止し、その一部スタッフが分離独立して合資会社スカイ・フィッシュを設立した。
2009年(平成21年)には、本社を東京都新宿区高田馬場2-8-3の佐々木ビル2Fに移転し、業務拠点の見直しを図った。
2018年(平成30年)には、再び本社を移転し、東京都新宿区高田馬場4-8-4 ORAGAビル9Fを新たな拠点とした。
特徴
F&Cカードとは、2000年から2006年にかけてF&Cの初回限定版ソフトに付属していたプリペイドカードであり、関連会社であるRPAが運営していたオンラインサービス「きゃろっとアイランド」内の有料コンテンツに対して利用可能な電子決済手段だった。
このカードは、インターネット上でのコンテンツ課金に関するビジネスモデル特許を1999年に取得して注目を集めた株式会社インターナショナルサイエンティフィックからライセンス供与を受けた上で、2000年に正式に発行が開始されたものである。
インターナショナルサイエンティフィックは、当初はインターネット関連事業を展開していたが、2012年時点では既にその分野から撤退し、主に健康用品の販売を行う企業へと転換していた。
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