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ジャンル | 種類 | メイン刀剣 |
刀剣乱舞無双 | - | 朱銘長義・刀剣乱舞無双に登場する刀剣男士 |
概要
一振りで強襲調査に参加する刀剣、面影。
そんな彼を陰ながら手伝うのは、使役の力を持つ脇差、朱銘長義。
これは、そんな彼の、あったかもしれないお話。
本文(仮)
面影vs長義の裏
「…本歌?」
「…遅かったじゃないか」
「…何故ここに?」
「何故?決まっているだろう__」
すらっ、がきん!
「…っ!!?」
「__こうするためだよ、偽物くん!」
打ち合い
…ちらっ
「!(速いな。長く相手するつもりはない、か)」
ばさっ
「うわ、っ…!」
…シーン
「…取り逃したか」
~
「遅かったじゃないか」
「本歌、…」
「どうかしたのかな?」
「本歌の、偽物がいた」
「俺の偽物?お前じゃないのか?」
「写しは偽物とは違う。本歌がもう一振りいたと言っている」
「ああ、そういう………俺も、偽物くんの偽物くんを見かけたよ」
「俺の…?」
「ああ。それにしても、お前はどうやって俺じゃないと見分けた?」
「……動きが、少しぎこちなかった気がした。襲ってきたのは向こうだったが、俺と本気で戦うつもりがないように見えた」
「そこは同感かな。それにしても、…動き、ね」
「…そういう本歌は、どうやって見分けた?」
「俺がお前の偽物と見分けがつけられないとでも?剣術を見れば一発だったよ」
「…そうか」
「ああ。俺の偽物くんは、一振りで十分だ」
~
「………」
ぼふん
ぱしっ
「……面影、これ、どういうつもり」
「分かっていて手伝っていると思っていたが」
「そんなわけない。政府の命令」
「…そうか」
「様子見ってわけ?」
「…そういうことかもしれない」
「それにしては、たちが悪いと思うけど」
「……」
「同じ『強襲調査』に参加する身なら、普通に話しかければいいのに」
「私は本丸にはいない刀剣だぞ」
「それ、言ったら俺もだよ」
「………」
「まあ、俺の介入はここまでかな。あとは頑張って」
「あっ…」
「……どうしてもっていうなら、なんとかするけど。基本は、もう関わらないよ」
~
「……は?」
『私を捕まえるようにと命が出されたらしい』
「どういうこと?…こんのすけか……?」
『恐らく』
「はぁ…いいよ、手伝ってあげる」
すっ
ぽいっ
「__"山姥切長義"」
ぼふん
「場所どこ?」
『今繋げる』
ヴォン
「……ん」
すたっ
「戦いにならないといいけどね…」
~
「おいおい、あれは例の…山姥切国広の偽物と、山姥切長義の偽物じゃないか?」
「報告に聞いていたとおりだね。でも、僕達は自分の任務を…」
「待ってください!あの二人を捕獲してください」
「何?」
「今は命令に従ってください」
「…ちっ」
「ねぇ、俺の方にも矛先向いたんだけど…」
「……喋る必要がないから負担じゃないけど。避けたいよね……」
~
ぱし、
「…驚いたか?」
ぽんっ
「あ。…逃げた。俺が帰ること考えてないよね…めんどくさ、」
「山姥切国広の方には逃げられたか…長義の方に合流するか」
「(うわっ、それは…)」
「追い詰めたよ…!」
「(…いるのは二人。鶴丸が合流する前に、カタをつけたいけど)」
「(…あ、そうだ)」
ぽいっ
ぽいっ
「“鶴丸国永”」
「“山姥切長義”」
ぼふん
ぼふん
たったった…
「うおっと!こりゃ驚きだ。光坊達から逃げてこられたんだな」
「それに俺が答える義務はない。俺をどうするつもりかは知らないけれど、俺だって別の案件で動いているところに巻き込まれただけなんだ。できれば、見逃していて欲しいけどね」
「それは、出来ない相談だな」
「(だる…)」
「……仕方ない。ならば、」
すらっ
「こうするのみ、かな!」
ざっざっ
「おーい、光坊、加羅坊!」
「態々無音とかするのに詠唱しなきゃいけないのが、欠点かな。_“術式解除 無音”」
すっ
「あ、鶴さん!」
「国永か」
「あいつはどうなった?」
「追い詰めたよ、ほらここに……」
「“術式解除 無音”」
すっ
「あ、あれ?」
「ここにいたはずだ。きっと隠れただけだろう。おい国永__」
「…、いない…!」
「えっ、どういうこと?これは、敵…というか、長義くんの罠だったってこと?」
「…いや、そうじゃないな。恐らく、あいつを操っていた黒幕の罠だろう」
「(バレてるし…)」
「ふっ、!」
「はぁっ!」
「……めんどくさ、複数の式神の使役なんて、っ久しぶりすぎて、…きつ、」
「鶴さん!」
「国永!」
「おう、ちょっくら加勢してくれねぇか?どういうからくりか知らんが、力が強い…」
「…あとで色々聞きたいことあるから、そのつもりで頼むよ!」
「ああ、構わないぜ! …よっ!」
「はぁっ…はぁっ…(3対1、勝てない……複数の式神の使役、会話でもう限界だってのに…さ)」
「仕方ない、俺が帰還すれば…最悪、なんとかなる。となれば___」
すっ
「ちょっと無茶…しようか」
ぶん!
「“燭台切光忠”“大倶利伽羅”“鶴丸国永”“山姥切国広”」
ぼふん
「本歌!」
「長義くん、大丈夫?」
「…ちっ、援軍か」
「援軍?違う違う。練度も力もある奴らに真っ向勝負を仕掛けて勝てると思ってないさ。俺たちは、そう___」
「__時間稼ぎだよ」
「「「!?」」」
すっ
「き、消えた…!」
「…失敗した、か」
「いいえ。これで十分です」
「あの方達が何者かはわかりました」
「次会うときには、本格的に捕獲していただきます」
「ねぇ、本当にどうするの?俺にも矛先向いたんだけど」
「それは…すまない」
「簡単に目眩しくらいしたら帰るつもりだったのにさ、先帰るし」
「……」
~~
「この方は味方です」
「…名は面影。無名の大太刀だ」
「(やっぱり……元からこのつもりだったか)」
~
「…そういえば、もう一人いたはずだが?」
「ああ、山姥切長義もいたな」
「…彼は関係ない!」
「いいえ、あります。そこにいるのでしょう、朱銘長義」
「朱銘…?山姥切じゃなくて?」
「長義って言えば、山姥切長義の方だと思ってたんだが…」
「…言い間違い、か?」
「いいえ。朱銘長義、それが彼の名前です」
「待てこんのすけ、話が違う!」
ざっ、ざっ…
「……もういいよ、面影」
「「「!!」」」
「君が?」
「…そう。俺が朱銘長義。だけどね……君たちと協力するつもりは、ないよ」
「何?」
「巻き込まれただけ」
「…朱銘長義、貴方にも新しく命が課されました。『面影並びに〇〇本丸と協力し、強襲調査を完了させるように』と」
「え?嘘、俺の関わっていた調査から外れて?」
「はい」
「…はぁーー………全く…拒否権なんてあるようでないんだもんね…。いいよ」
「おいおい、ひどいなぁ。こっちは主もいない中でこの調査に参加されられてるんだぜ?」
「…それ、俺に関係ないよね」
「…は?」
「なんで、俺が人様の本丸を守らなきゃいけないわけ?」
「あ、それは…」
「これは政府の命令。俺達は特命調査の時に共に戦う調査員みたいなもの。 …あまり期待しないでね」
~~
「来るぞ!」
「敵、多くない?」
「そう思うなら手伝え!朱銘!!」
「……仕方ないな、ちょっと本気、出すよ」
すっ
「それは?式神か?それでどうやって手伝うと…」
「うん。俺の特殊能力…それはね、式神の使役。それだけだけど、それは時に大きな力になる」
「何?」
「"朱銘長義""山姥切長義""へし切長谷部""巴形薙刀""薬研藤四郎""面影"」
ぼふん
「これは…俺たちか?」
「そう。俺の式神の使役はね、「俺が名前を知っている」ものならなんでもこうして変身させ、使役できるの。それが、付喪神であってもね」
「こんなに大量に使役して大丈夫なのか?」
「んー…ちょっときつい」
続きは考え中