書き起こし/第8回東方M-1ぐらんぷり:雲組

Last-modified: 2017-02-18 (土) 22:38:01

ポンデリングぜ!
命蓮寺の売りはこの見越し入道
無口なこの妖怪が一度口を開けば会場はたちまち爆笑の渦に包まれる
目指すは漫才の頂点のみ
エントリーナンバー2810番、雲組

 

雲:?(聞き取れない)
輪:どうもこんにちは♪よろしくお願いします
雲:雲組じゃあ、よろしゅうお頼み申し上げる
輪:はい、よろしくお願いします
雲:いやぁしかしな
輪:はい?
雲:先の秦こころの一件ではワシらも活躍したじゃろ
輪:はい
雲:じゃが今ひとつ人気が足らんのう
輪:まぁ~なかなかね
雲:お主はまだ良い
輪:え?
雲:お前は人気あるぜぇ
輪:私が?
雲:おぉ、青年向けによ
輪:青年……
雲:おぉ、問題はワシぜ ワシがなぁ~
輪:はぁ
雲:じゃからな、考えたぜワシは
輪:ほぉ?
雲:お主は青年担当、ワシは子供じゃ
輪:子供?
雲:おぉ、そこで子供に人気が出る仕事をしようと思っておる
輪:子供に人気が出る仕事?
雲:おぉ
輪:その仕事を活かして人気を増やす?
雲:そうじゃ
輪:え!?子供に人気が出る仕事ってなにかしら
雲:そうそうそう
輪:あ、東北のナマハゲとかね?
雲:そげな馬鹿なじゃて
輪:なになに?
雲:子供が怖がるじゃろうが……違、子供に人気があるって言ったら
輪:うん!
雲:歌のお兄ちゃんに決まっとるじゃろ
輪:歌のお兄さん?
雲:歌のお兄さんぜ
輪:歌のお兄さんって言ったらあの幻想放送協会の朝と夕方
雲:そうそう朝と夕方
輪:合ってるやつ?それに雲がなりたいって言うの?
雲:そうそうそうそう
輪:いやイメージ湧かないよ!雲山が幻想放送協会の歌のお兄さんっていう絵が
雲:オーディションがあるんじゃ今度
輪:えっ?幻想放送協会の?
雲:GHKって言え!鬱陶しいんじゃ幻想放送協会って
輪:正式名称ですよ?
雲:言う人おらんだろいちいち
輪:うん
雲:GHKのオーディションがあるんじゃ今度
輪:そんなのがあるの?
雲:受けてみようかと思うとるんじゃ
輪:でも歌のお兄さんって言ったらね、大体若くて爽やかな感じの、
雲:そうそうそう
輪:人がするんだけどあんたみたいな年老いたヒゲ面の見越し入道にできるわけないじゃないの!
雲:軽く言いすぎだろお前……大丈夫自信があるぜワシは
輪:そうなの?
雲:稽古してきたからな
輪:稽古してきたの?
雲:おぉ見てくれよちょっと
輪:歌のお兄さん?
雲:歌のお兄さん
輪:じゃあやってくれるのね?
雲:あぁ~やるやるやる
輪:いいですよ?じゃあ駄目だったらすぐに止めるからね
雲:おぉ~OKOKOK
  ……ンンッ(咳払い)スゥー
輪:駄目だな
雲:はえぇだろ!違違違、見らんかもっと
輪:絶対駄目だ
雲:なにが駄目じゃ
輪:生き様かな
雲:関係ねえじゃろ!いやさ見らんか
輪:ほんとぉ?
雲:おぉ
輪:じゃあやってみてよ
雲:良いこのみんなァ!集まれぇ~~~ィ!
輪:
雲:
輪:少子高齢化が大変ですね
雲:相手せい!
輪:年金がね
雲:人の雲を暖簾みたいにお前
輪:全然駄目だわ
雲:いいじゃねえか爽やかぜ今のは
輪:あんた鏡見たことあんの?
雲:っふふ言うなお前は
輪:爽やかじゃないよ!あんたみたいなおっさんが勝てるわけないでしょ若くて爽やかな人たちに!
雲:どうしたらいいんかじゃあ
輪:個性をなにか出しなさいよ
雲:個性ってなんじゃそれ
輪:雲山の場合は個性がないと駄目
雲:個性?
輪:あなたにしかないやつ
雲:ワシにしかないやつ?
輪:そういうのを考えて出していきなさいよ
雲:おぉやってみよう
  良い子のみんなぁ~↑
輪:なんでオカマよあんた!?
雲:あぁ~つまんなさぁ~い↑
輪:違違違っ……え!?そういう個性があったんですか?
雲:いやないけどさ?
輪:やめてよそれぇ
雲:えぇ急に言われても分からんじゃろ個性とか
輪:違、あなた見越し入道でしょ?
雲:そうじゃ
輪:頑固親父のおじい口調で喋るってだけで個性でしょう
雲:見たことない
輪:見たことないでしょ?頑固親父の歌のお兄さんなんか
雲:おううんうん
輪:そういう感じでもらえるかなぁ
雲:よしよしやってみよう
  セーーーイ!良い子のクソガキどもォ、集まれぇーーーイ
輪:ぉお、いいよ~
雲:走らんか貴様!
輪:っほほほ、いいよいいよ
雲:お前ぼさっとしとったらゲンコツ食らわすぞオラァ
輪:ゲンコツは駄目よ、ゲンコツは駄目よ
雲:お前食われたいかオラァ
輪:怖がる怖がる
雲:貴様このぉ
輪:何したあの子!?んまぁそんな感じよ
雲:よぉーし歌を歌うぜ今からぁ
輪:はいはい歌を
雲:どこ見とるんじゃ貴様!
輪:駄目駄目!ピンポイントでやめてあげてあの子に!
雲:太い声で歌うぜぇー行ぐぜぇー
輪:はぁーい
雲:星熊ァ見ていたァかッくれんぼォ……お尻をォ出せコラ
  行ぐぜオラアアアアアアア
輪:ちょっとちょっとちょっと!?何?その歌は
雲:人間って
両:いいぜ
輪:じゃない!
雲:
輪:いいぜじゃない!駄目よその歌!
雲:楽しいじゃねえか!いいじゃねえかこれ
輪:雲山、あのね?JASンンン……っていうのがあってね
雲:あぁ
輪:幻想郷でもちょっと難しい
雲:あぁ星熊がまずいか
輪:いやそこじゃないな……違う!もっとフリーな童謡とか
雲:どんな歌じゃ
輪:大きな栗の木の下でとか
雲:あぁなるほどなぁ
輪:そういうのを歌ってください
雲:なるほどなるほど、分かった
  面目ないのぉ~おいクソガキィ
輪:っふふふ……いちいちあの子に謝るのやめてもらえないですか
  普通にサッといきましょ!
雲:泣くな貴様!
輪:やめましょ!?親御さんも後ろにいますから
雲:よぉ~し栗の歌を歌うぜぇ
輪:栗の歌……大雑把すぎるよタイトルが!
雲:いいじゃろうが、太い声で歌うぜぇ
輪:はい太い声で!
雲:何を笑っとるんじゃ貴様コラァ!
輪:っふふ……笑いますよそりゃ
雲:さっきまで泣いとったじゃろうがお前は
輪:笑う!良いことじゃないの
雲:よォ~しオラァ
輪:ちょっ、やっぱストップ
雲:なんじゃ
輪:無理よそんなんじゃ、子供のあやし方が歌のお兄さん以前の問題よ
雲:頑固色を出せと推したじゃろがお主も
輪:そうだけどさ、じゃあ分かった、私が子供役をやるからぁ
雲:おー
輪:対処の練習
雲:あぁそこからか
輪:当たり前じゃないの!受かんないよ今のままじゃ
雲:じゃあやってみるか
輪:はい!
雲:セーーーイ!さぁクソガキどもォ集まれイ!
輪:わーーーーーい!!!わーーーーーい!!!
雲:おうおう、元気いいなお前
輪:えぇえ!
雲:よォし歌を歌うぜ
輪:うんうん!わーーーーーい!!!
雲:よし歌を歌うぜ
輪:うん!わーーーーーい!!!
雲:えぇいやかましいぞ貴様!
輪:ダァッ
雲:(怒)
輪:何してんの雲山!?
雲:ワシが喋る最中に被ってきたじゃねえか
輪:あんた見たことある!?歌のお兄さんが子供にゲンコツスマッシュで殴るとか
雲:お前が頑固色を出せと言ったじゃろうが
輪:そんな頑固色ないよ!?
雲:どうしたらいいんじゃそうしたらお前
輪:違っ!そういうときは何か対処法
雲:あっ
輪:子供は何をするか分かんないから
雲:わーわー言うのを静かにさせるのも腕か
輪:それも腕ですよ
雲:セーーーイクソガキどもォ、集まれィ!
輪:えぇーーーーーい!!!
雲:おうお前元気がいいのう
輪:えぇい!
雲:よォし歌を歌うぜ
輪:えぇーーーーーい!!!
雲:カッ(発光)
輪:ぁぁぁ……
雲:よーしじゃあ歌を歌うぜェ
輪:……うわーーーーーい!!!
雲:カッ(発光)
輪:ッウワァ……
雲:よし、じゃあ歌を歌うぜ
輪:どんな対処法よ!?
雲:静かにさせたじゃねえか
輪:目で黙らせるってどういうことよ!?
雲:いや
輪:そんなことしてたら泣きだしたりするのよ!?
雲:泣きだしたときは大丈夫、見ておけ
輪:はいはい
雲:
輪:へぇえ~~~ぇ~~~ん
雲:お前泣いてどうしたんじゃ よーしワシがひとつ笑わせてやろう
  べろべろべろべろ~!
輪:ぇえええええええええん
雲:べろべろべろべろ~!
輪:ああああああああああああああああああん
雲:親誰か貴様!!!泣き止まんぞこのクソガキが
輪:あんた見たことあるのってそんなのあんた!?
雲:なにが
輪:歌のお兄さんが首根っこ捕まえて親出て来いって
雲:お前が頑固色を出せと言うから
輪:そんな頑固色ないって!頑固色をなんだと思ってるのさっきから
雲:泣き止ませるんじゃろ?
輪:そういうときはあんた、だっことかしてあげたら落ち着くでしょうよ
雲:あるある見たことある
輪:ぅあああああああああん
雲:おうおう泣きよってワシが抱っこしてやるぜぇ
輪:えッヒックッ
雲:おら抱っこ(スカッ)
輪:
雲:高い高い!(スカッ)
輪:
雲:この悪ガキがぁ!お前の心が穢れとるからワシが掴めんのじゃ!
輪:っふふ筋斗雲か
雲:親出て来い!お前が親か お前も悪党ヅラじゃねえか!どんな教育しとるんじゃこいつに
  どうせあれじゃろうこのガキに賽銭泥棒させてその金でアヘンに溺れる毎日送っておるんじゃろうが
  なんじゃそのツラは!ガリガリじゃねえか!
輪:っふふ……
雲:アバラ剥きだしか貴様コラ!
輪:ちょっと!!!(殴る)
雲:アバラが見えとるガリガリって言ってやったぜぇ
輪:見たことあるのってあなた!子供の親を引っ張り出してアヘンに溺れてるって……フフフ
雲:あ?
輪:そんな歌のお兄さん見たことあるの!?
雲:お前が頑固色を出せって言ったからじゃ
輪:だからそんな頑固色ないって!
雲:ワシャやりたいんじゃてもう
輪:もう諦めなさい、無理よ
雲:ならどうしたらいいんだじゃあ
輪:諦めてさ、体操のお兄さんを目指しなさいよ
雲:それも無理じゃいい加減にせんか
輪:ありがとうございましたっ