2章『白夜に微笑む暗殺者』

Last-modified: 2007-02-05 (月) 05:59:15

※このページはネタバレを含みます。

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 アバランチを追ってジュノンに着いたレノとプレイヤーはヴェルドの指示を受けプレジデント神羅の護衛に付いた。
アバランチの攻撃を退け、無事に報道室まで送り届ける事に成功したタークスであったがその隙に魔晄キャノンを占拠されてしまう。
さらにアバランチから魔晄キャノンを奪回するためにタークスをプレジデント神羅護衛から外したところをフヒトに狙われてしまう。
 一命をとりとめたブレジデント神羅は最強のソルジャー、セフィロスを出動させるのであった。

考察

執筆:クロイツ

ジュノンでの報道

 プレジデント神羅が「手っ取り早くアピールできる」という報道の内容はジュノンでの軍事設備の使用について。
神羅による軍事兵器の使用に対しジュノン市民の疑問の声があがったためであろう。
実際、街中のいたるところに兵器が配置されているので無理もない。
VII本編でも街中がほとんど変わってないところをみると神羅は無事市民を納得させたのだろうか。

プレジデント神羅抹殺作戦

 アバランチによる神羅抹殺作戦はところどころ作戦の粗さが目立つ。
まずホテル内にいるプレジデント神羅の部屋を特定できずにさまよう姿が。
そしてホテルの外を出て、ジュノン支社へ向かう最中もプレジデント神羅へ突撃するだけと「発見しだい抹殺」という命令しか受けていないような印象を受ける。
建物内から爆弾の投下や狙撃があったが、どちらもプレジデント神羅へ直接的に影響を与えていない。
ジュノン支社へ到着後もまだ荒さが目立つ。
神羅兵に変装して抹殺を図るが、これも倒した神羅兵を放置するなど簡単なミスを犯し失敗する。
報道前の襲撃はどれも計画的とは言い難い。
 おそらく、アバランチには計画を立てる時間がなかったのだろう。
アバランチがプレジデント神羅の所在地を知ったのは深夜(1章開始時間から考えるとAM3:30頃だろうか)であり、アバランチのプレジデント神羅への攻撃開始はPM1:00。
移動時間を考えると計画を精密に立て、されにアバランチ兵へ指示を行き渡すのは困難だったに違いない。
 しかし報道を開始してからの作戦は比較的計画性が見られる。
これは報道によりアバランチに時間的余裕を与えた事によりフヒトにより抹殺と魔晄キャノン占拠の計画を与える時間を作ってしまったと見れる。
またはフヒトが報道中にジュノンに到着したのかもしれない。
 最終的にフヒトによりプレジデント神羅の暗殺が行われる。・・・がプレジデント神羅は何とか生き延びた。
一体何故であろうか?
フヒトの詰めが甘かったのか、急所を外したのか。
それにしてもフヒトが生死を確認せずに立ち去ったのも謎である。
魔晄キャノンへ急いでたのだろうか。
 それともアバランチはプレジデント神羅の所在地を知った時にプレジデント神羅抹殺とみせかけて魔光キャノンの占拠作戦を優先したのかもしれない。
それならば、抹殺作戦の甘さも納得できるのだが。

「炎のショー」

 フヒトはプレジデント神羅を襲うと同時に魔晄キャノンを占拠するという計らいをみせる。
前述のとおり占拠こそが最大の目的だったかもしれないが。
プレジデント神羅がいたのはジュノン支社内にある報道室であり、魔晄キャノンの制御ができるのも支社内にあるオフィスにあるので同時に作戦を進行するのもたやすかったのだろう。
(オフィスに制御パネルがあるのはVII本編でである。3章から察するに2001年当時は制御パネルがまた別の場所にあったのかもしれない)

世界の中の神羅

 フリーモードではジュノン市民から神羅の事実上の世界支配についての話がいくつか聞ける。
特に注目すべきなのは神羅によるメディアの独占。
やはりというか、これにより情報操作が可能であり神羅の世界支配を揺るぎなくしていったのであろう。
このことにはやはり市民も疑問に思う人々がいるようで、フリーライターのような真実を追い求める人もいる。
まぁ、当然の事だろう。
だからこそプレジデント神羅は民衆へのアピールを怠らないのである。

タイトル考察『白夜に微笑む暗殺者』

 暗殺者とは登場人物から察するにフヒトのことだろう。
それともプレジデント神羅を狙ったアバランチ複数を指すのか。
 白夜とは真夜中になっても薄明になっているか、または太陽が沈まない現象のことであり、「日中」や「昼」という意味はじつはなかったりする。
・・・エピソードと無関係なのは気のせいであろうか。
 おそらく暗殺という暗い、闇のイメージがあるために「昼であるが夜のような闇」という意味で白夜なのだろう。

セリフ集

  • 「ジュノンの軍事施設は
    市民の皆さんの物です
    街の安全のために使用します
    ですから・・・」―プレジデント神羅
     報道でのジュノン市民に対する言葉。
    プレジデント神羅は敏腕の経営者なのだが、この演説がお世辞にもうまいとは思えない。
    演説は苦手なのだろうか。
  • 「死を恐れることはありません
    魂が星に帰るだけの話なのですから」―フヒト
     星命学者らしい言葉。
    星命学に従い反神羅活動を行うフヒトはある意味1番アバランチらしいかもしれない。
  • 「ところで、レノ君
    見知らぬタークスがよい働きをしていたな
    名前は?」―ルーファウス
     アバランチによるプレジデント神羅抹殺作戦を見守っていたルーファウスが新人タークスについて尋ねる。
    おそらくはプレイヤーがこれから自分が利用するアバランチの障害となろうである人物と判断したためか。
  • 「お、お前!
    暗黒街の有名な・・・」―アバランチ狙撃兵
    「昔の話だ」―短銃♂
     短銃♂でプレイすると聞ける。
    プレジデント神羅を狙撃するアバランチ兵はどうやら短銃♂を知っていたようだ。
    アバランチ兵の言うとおり暗黒街ではコルネオのボディーガードとしてそれなりに名が通っていたのかもしれない。

2章の小ネタ

  • ジュノン支社の報道室
      プレジデント神羅が報道を行っている報道室はVII本編のメテオ発動直後に、スカーレットがティファとバレットの公開処刑を行おうとした部屋である。
    BCでは右側に扉があり、VII本編のガス室とは逆の位置にある。
    スカーレットが公開処刑のために部屋を改装したのだろうか。

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