スポットライト殺人事件

Last-modified: 2009-12-31 (木) 10:44:33

スポットライト殺人事件/こいわ 美保子

637 :マロン名無しさん:2009/12/05(土) 12:44:45 ID:v17Pqt/Y
こいわ美保子の「スポットライト殺人事件」のあらすじです。

ヒロインはダンスが得意でスクールメイツのようなバックダンサーをしている。
記者の兄が車に細工されて事故に会い、意識不明になる。
兄が追っていた事件は公園で年配の女性医師がナイフで刺殺されたというもの。
ヒロインはアパートで兄と2人暮らしだったが、犯人に部屋を家捜しされた上、「バッグ(証拠品)を出せ」と脅されたことから、兄の親友の刑事の家に引き取られる。
その犯人が人気女性歌手のマネージャー(男)に似ている事や香水が同じ事に気付き、歌手の付き人になる。

女性歌手(名前は聖良でセイラと読む)の母親は殺人犯で山奥のさびれた小さな村へと逃げてきたが、
そのとき連れていた小さな子供が病気で、年配女性医師が助けたことがきっかけで自首した。
年配女性医師が都会に出てきて、大きな看板に女性歌手の顔を見た事から会いにやってきた。
再会を喜んだ2人だったが、女性医師は聖良に母親が生きていること、
終身刑で刑務所から出られないことを話す。
そして「一緒に会いに行こう」と言い、聖良もうなずくがドラマの収録が遅れ、女性医師が怒り出す。



638 :マロン名無しさん:2009/12/05(土) 12:53:11 ID:v17Pqt/Y
「母親のことが世間にばれるのが嫌で行きたくないんだろう!明日来ないなら歌手を辞めさせるからね!」
の言葉に聖良は「先生は正しいと思ったことは絶対にやる人だもの、私はもう歌が歌えなくなる」と怯える。
マネージャーの服(コート、ハンチング、サングラス)を着て男装し待ち合わせの公園へ向った聖良だったが、
コートのポケットにナイフが入っているのに気付き、
「やっぱり来てくれたんだね」と喜んで両手を広げる女性医師をナイフで刺す。

その現場を公園にいたホームレスに見られ、女性医師のバッグはホームレスから記者の兄へと渡った。
バッグの中には古い写真が1枚入っていて、それは聖良の幼い頃の写真だった。

犯人は男性と思われていたため、警察はマネージャーを任意同行しようとするが、
マネージャーは聖良を愛していたため、罪をかぶって車道に飛び出し事故死する。

やがて兄の親友の刑事が真実を突き止め、コンサート会場にたくさんの警察官を連れてやってくる。
しかしその前に全てを打ち明けられたヒロインはそれを引き止める。

「聖良はもう逃げも隠れもしないわ。だから待って。せめてアンコールの曲が終わるまで」と言う。
聖良はコンサートに来てくれた全ての人に感謝し、「来てほしい人がここに来ていません。
その人は会いたいけれど会えない人、でもこの歌を歌うたびにその人を思い出す事が出来るのです」
と子守唄のような歌(オリジナル?)を歌う。母親と2人で幸せだった幼い頃を思いながら。
聖良はこの時点で末期の癌で数ヵ月後にこの世を去る。