タッチ

Last-modified: 2019-04-30 (火) 22:21:09

タッチ/あだち 充

415 :マロン名無しさん:2008/08/30(土) 23:06:38 ID:???
上杉達也と和也は双子(一卵性)だが周囲からの評価はまるで真逆。
馬鹿な兄貴と評されるグータラでいい加減な兄・達也。
勉強運動共に出来、真面目で格好良くモテモテな弟・和也。
隣に住む二人の幼馴染である・浅倉南も、和也同様才色兼備なことから
達也の駄目さ加減が際立っている。来なかった南を一途に想う和也は
南との「甲子園に連れて行って」という約束を
叶えるために野球に打ち込む。
じきに非凡なセンスから、中学三年の頃にはスカウトが訪れるように。
しかし和也を見に来た高等部の野球部マネージャーで監督の娘でもある
西尾佐知子は、達也のほうが才能があるのではと見抜き、入部を促す。
達也も実は野球をやりたい気持ちはあったのだが、弟の和也の存在が、
彼の中で大きかった。

明青学園高校進学後、南は和也の夢を応援するために、和也の入部と
同時に野球部のマネージャーになった。
迷った挙句、野球部への入部を決めた達也は、部室を開けようとした際に
南と和也が冷やかされているのを見て、同級生の原田に誘われるまま
ボクシング部へ入部することとなる。
達也は和也が真剣に南を想っていることを知っており、遠慮して争いを
避けてしまう癖が子供の頃からついていたのだった。
成り行きでボクシングを始めた達也だが、「すぐ辞めるだろう」という
南や和也の予想とは裏腹に、意外にも真面目に取り組むようになる。
そしてだんだんと天性の運動神経を発揮するようになる。

416 :タッチ2:2008/08/30(土) 23:40:46 ID:???
一年生にして野球部のエースになった和也は、夏の甲子園地区予選に臨む。
偶然その初戦と同じ日にボクシングの練習試合でメンバーに選ばれた達也。
それを原田から聞きつけた南は、達也に「絶対勝って」と言うが、格上の
相手に経験不足を露呈させて負けてしまう。
一方、和也は試合開始直後にホームランを打たれるものの、勝ち上がった。
南は、達也の試合の結果を原田から聞き、達也を慰めようとするが
「余計惨めになる」と達也は拒否する。
「優しい女の子なら、黙ってキスするんじゃないか」そう言う達也の頬に
南はキスをする。

南は子供の頃から、実は達也のほうを好きだったのだが、和也に真剣に
想いを告白され戸惑う。和也も、南が達也を好きだと気付いているが、
諦めきれず、達也に真っ向から南を奪い合おうと告げる。

和也の奮闘で地区の優勝候補となった明青学園は順調に勝ち上がっていく。
地区予選の決勝戦当日、勝てれば南を甲子園に連れて行ける筈だった。
しかし和也は決勝戦に現れない。球場へ向かう途中で、和也は道路に
飛び出した子供を助けようとしてトラックに轢かれ、帰らぬ人となって
しまったのだった。

和也の死で、野球部は甲子園の夢を立たれ雰囲気も悪くなってしまう。
キャプテンの黒木は、ボクシングで活躍し始めていた達也の才能に希望を
見い出し、ボクシング部から引き抜く。
達也は、南を甲子園に連れて行くという和也の遺志を引き継ぎ、自分が
それを果たそうと思うのだった。
当初はキャッチャーとも仲が悪かった達也だが、和也のトレーニングを
参考にするなどして、徐々に才能を発揮し、注目されるように。
若干ノーコン気味ではあるが、球威は抜群のピッチャーになっていく。

417 :タッチ3:2008/08/31(日) 00:37:07 ID:???
野球部マネージャーとして達也を支えていた南は、新体操のキャプテンの
怪我による代役として短期間の約束で新体操部に入部するが、競技会で
3位に入賞してしまい、辞めるに辞められなくなってしまう。

2年生になって迎える夏の甲子園地区予選。一回戦はコントロール重視の
ピッチングで無難に勝利を収めた明青学園。二回戦は好投手・西村を擁する
勢南高校。達也と西村、両投手の好投で試合は0-0のまま延長に縺れ込む。
達也はノーヒットノーランに抑えていたが、四球が多く限界が来ていた。
11回裏勢南の攻撃、2アウト満塁で4番西村の打席。フルカウントから投じた
達也の渾身の一球。際どいコースだったが西村得意の高めで必ず振ってくる。
その筈だった。結果は押し出しサヨナラ。
達也の球が凄すぎて手を出せなかったのだ。明青学園、地区予選二回戦敗退。

甲子園の切符を掴んだのは、昨年の決勝戦の相手だった須見工であった。
須見工は春のセンバツにも出場し、準優勝を収める。

達也が3年になったとき、野球部監督・西尾が病魔に倒れる。
その代理監督としてやってきた柏葉英二郎。実は手違いで本来、兄の英一郎が
呼ばれるはずだったのだ。
強烈なしごきをし、体罰も辞さず、煙草やビールも練習中に飲み、
兼部状態だった南をマネージャーの座から追放した柏葉。
誰もが不信感を抱き始めるが、柏葉の優秀さも少しずつ伝わる。
センバツ準優勝の須見工では激しい練習を行っていることを知った達也は、
より頑張る決意をする。
結果的には柏葉の『野球への復讐』と称するしごきが確実に部のレベルアップに
繋がる形になった。

418 :タッチ4:2008/08/31(日) 01:04:58 ID:???
そして達也の最後の戦いが始まった。最後の甲子園への挑戦。
準々決勝で延長になるなど苦戦もあったが、準決勝では達也はノーノーを
達成するなどし、いよいよ決勝で須見工と対戦することに。
序盤、まとまったピッチングをする達也だったが、小刻みに相手に得点を許し
4回までで3-1とリードされる。「和也みたいなピッチングをするな」と言われた
達也は5回から本領を発揮し、直球のみで攻める。
8回に追いついたチームだったが、達也は超高校級の新田とは勝負するなと
柏葉に言われたのを無視してホームランを打たれてしまう。
9回表二死無走者。後アウト一つで甲子園への夢が絶たれる。連打で1・3塁となり
ここで須見工痛恨のエラー。明青が土壇場で同点に追いつき、試合は延長戦へ。

10回、達也は三塁打を放つ。一死三塁で4番松平。須見工は敬遠を選択する。
一塁が埋まれば併殺がある。この回にしかもうチャンスはない。
そう考えた達也は大きく外した敬遠球に、ホームスチールを試みて成功。
その裏をなんとか抑えた達也は、ようやく甲子園への切符を手にしたのだった。

ずっと目を患い、視力を落としていた柏葉はその直後、病院に担ぎ込まれる。
お見舞いに訪れた達也と南は、失明状態の柏葉にプレゼントを渡す。
「リンゴですよ。「しかしその感触は間違いなくボールであった。
ウイニングボールだとすぐに気付いた柏葉は、目の手術を受けたらすぐ
甲子園へ向かおうと思うのだった。

一方南は新体操でインターハイ出場を決める。
達也は甲子園の開会式をサボり、南を追いかけて会場の鳥取へ行き
「上杉達也は、朝倉南を愛しています、世界中の誰よりも」と告白する。
その後南は個人で総合優勝する。
明青学園高校野球部は甲子園初出場初優勝を果たす。
プロからも注目された達也だったが、甲子園でたった一人で投げぬいた身体は
限界に達しており自身で「ドクターストップ」と言い、プロ入りを辞すのだった。

424 :マロン名無しさん:2008/08/31(日) 11:51:49 ID:???
柏葉英二郎の過去を書き忘れてた。
柏葉英二郎は明青学園野球部の部員時代に、兄・英一郎のバイク事故の
身代わりをしたことをきっかけに理不尽なイジメを受け、退部させられている。
そのイジメを影で仕組んでいたのが、英一郎だった。
柏葉兄弟は元々は仲が良く、英二郎は甲子園に行けなかった英一郎の
夢を引き継ごうと明青野球部に入部したのだが、エースの座を奪われるのを
恐れた部員に、英一郎が入れ知恵したのだった。
英一郎は努力家で人格者の一面を見せる反面、弟の才能に強く
嫉妬していたのだ。その出来事が英二郎を傷つけ、屈折した性格に歪めてしまった。

和也=英一郎、達也=英二郎と重なるように作中では描かれています。

425 :マロン名無しさん:2008/08/31(日) 15:40:49 ID:???
タッチ意外と読んでない人多いんだな
ちなみにアニメスペシャルで後日談が2つある
達也が大学に進学して色々あって再び野球を始める大学編
大学をやめて渡米、トライアウトを受けて1Aのチームに入団
人気が無くなった古豪が復活し奇跡の優勝を勝ち取るプロ編

427 :マロン名無しさん:2008/08/31(日) 23:08:45 ID:???
タッチ乙です。西村とか柏葉監督代行の話が好きだった。
>「優しい女の子なら、黙ってキスするんじゃないか」そう言う達也の頬に
>南はキスをする。
このシーンは唇じゃなかったっけ?