ナニワ金融道

Last-modified: 2012-05-04 (金) 17:47:39

ナニワ金融道/青木 雄二

30 :ナニワ金融道:2012/03/10(土) 01:16:02.40 ID:5P0jQLSm
ナニワ金融道
長い話なので最初の部分だけでもとりあえず投下。

1~5話(短期集中連載分:掲載時は「踏み越えてしまった人々」)

主人公・灰原は会社の倒産で金融業を志すも、借金履歴があるためどこも採用してくれない。
ダメもとで受けに行った帝國金融では、取り立てに同行して会社が倒産する瞬間を目の当たりにする。
しかし、灰原は「これほど本音で勝負する業界は他にない」と採用を志望する。
社員に採用された灰原は、先輩社員・桑田の指導の下で融資の営業に取り掛かる。
営業をがんばった結果、融資契約の申し込みが飛び込んでくる。
申し込んできたのは土建会社・高高建設の社長・高橋で300万円が必要らしい。
桑田は巧妙な手口で社長の娘(公務員)・正子を連帯保証人にサインさせる。
融資に向かう途中で、融資金を着服する(300万円から1万円を抜き取った)桑田。
灰原が指摘すると桑田は「見つからなんだらすべてが許される」と自分の行いを正当化する。
融資から4か月後、高高建設は不渡り手形を出して倒産してしまう。
帝國金融は借金の残り252万円(利息込)の回収に桑田と灰原を向かわせる。
高橋からではなく、娘の正子から借金の回収を行う桑田。
正子は労働組合からの借金で帝國金融の負債を払う。これで融資契約は終わったように思えるが…


31 :ナニワ金融道:2012/03/10(土) 01:17:33.11 ID:5P0jQLSm
後日、他のサラ金から高高建設の借金回収の依頼が舞い込んでくる。
取り立てた金額の半分が報酬となる契約で債務を受け取る桑田。
再び正子を追いこんで、他のサラ金から借りさせて借金の回収を図ろうとする。
その際、借金できる金額を増やすため、桑田は正子に保険証の生年月日を偽造させる。
こうして、退職金を含めて580万円全額を桑田は正子から回収する。
桑田は取り分だと灰原に50万円を渡す。
桑田曰く「不労所得みたいなものだから痛くもかゆくもない」らしい。
正子の苦労を心配する灰原だが、桑田がそれをたしなめる。
桑田曰く「金融とは良心を売って金を儲ける商売。」なのだそうだ。
2か月後、灰原たちは繁華街で正子と出会う。
あの後、他のサラ金の借金は900万円にまで膨らんでいるそうだ。
灰原は「罪滅ぼしをさせてくれ。」と正子に頼み、正子を自己破産させる。
自己破産が成立し、これからやり直そうとする正子に会いに行った灰原。
しかし、灰原は「金融を自分の天職に決めた」と言い、高橋一家と決別することを話す。
「感傷に浸るのは今日までだ」と灰原は金融業の道を進むことを決意するのであった。

以上ここまで。
ちなみに正子はナニ金の中では(あれでも)一番美人に描かれていたりします。