ライフ補足

Last-modified: 2010-07-19 (月) 18:29:02

36 :「ライフ」あらすじ補足:2010/06/04(金) 10:36:35 ID:IziBnwJL
以前「ライフ」のあらすじを投稿した者です。
うろ覚えの状態で書いたため、あらすじにあちこち抜けているところがあったので補足させていただこうと思います。



1.11巻・歩が教師達の行動に絶望~廣瀬の自殺未遂
廣瀬が愛海にいじめられ始めてから数日後、愛海の父が学校に乗り込んできた事件の影響もあって
緊急の学年集会が開かれる事になった。
教師達がやっと真実に目を向け、いじめの対策に乗り出してくれたのかと考える歩。
しかし、壇上の学年主任の口から出たのはいじめを否定する言葉だった。
学年主任はいじめの犯人を捜すのを止めるよう緘口令を敷いた上、夏休みを返上して夏期講習を行うと発表する。
それを聞いた生徒達は夏休みがなくなることに腹を立て、「対象は1組(歩のクラス)だけだろう、
自分たちのクラスは関係ない」と反発。
生徒達は一斉に教師達に詰め寄り、学年集会が開かれていた体育館は騒然となる。
混乱する体育館で、担任・戸田の姿を見つけた歩は「これが学校の答えですか」と怒りをあらわにし、
一人会場を出て行った。
そんな中、学年主任の発表を聞いていた廣瀬は夏休みも学校に行かなければならないと知り、
愛海のいじめから逃れられないことを悟って呆然となる。

体育館を出た後、何も変わらない学校に苛立ちを隠せない歩。
遅れて体育館から出てきた未来と薗田はそんな歩を心配する。
そんな時、歩から自分の支えになってくれた事を感謝された未来は、
「そろそろ『羽鳥さん』って呼ぶのはやめて」と言う。
それを聞いた歩は初めて未来を「ミキ」と呼び、二人はまた一層仲良くなった。



37 :「ライフ」あらすじ補足(続き):2010/06/04(金) 10:37:26 ID:IziBnwJL
一方、教師達は予想外の生徒の反応に苛立ちを隠せず、夏期講習に加えて夜の見回りを行うと決める。
が、教師達は見回りは適当にやって後は居酒屋でも回ろうといい加減な態度を見せ、
更に見回りの役目を戸田にすべて押し付ける節を見せる。

その頃、一足先に教室へ戻っていた廣瀬はもうこんな学校に来たくないとこぼしながら早く帰ろうとしていた。
だがカバンの中には愛海が入れていたセミが入っており、セミが自分のカバンから飛び出すのを見た廣瀬は思わずセミを叩き落してしまう。
そこへ愛海が現れ、叩き落されたセミを拾い上げると「どうせ殺さなくても死んじゃうのに」
と言いながら廣瀬の目の前でセミを握りつぶす。
握りつぶされるセミに自分の姿を重ねた廣瀬はパニックを起こし、教室を飛び出して階段を駆け上がる。
そして、歩に出くわした廣瀬は「あんたみたいになりたくない」と叫び、歩の目の前で窓から身を投げた。



38 :「ライフ」あらすじ補足(続き):2010/06/04(金) 10:38:17 ID:IziBnwJL
飛び降りた廣瀬は中庭で話し込んでいた教師達の目の前に落下した。
たちまち学校は騒然となり、廣瀬が飛び降り自殺を図ったことが教師達から生徒達へ知らされる。
廣瀬の飛び降りを目の前で見ていた歩はショックを隠せない様子だったが、
薗田は「椎葉さんは悪くない、いじめが悪いんだ」と歩を励ます。
そんな中、歩のクラスの副担任・平岡の下に数人の生徒たちがやってきて、
廣瀬が愛海たちから仲間外れにされいじめられていたこと、歩をいじめていたのも愛海かもしれないと平岡に告白する。
よく話してくれたと励ます平岡に、生徒たちは他の先生にこのことを言わないで欲しい、戸田先生は信用できないと話す。
その頃、戸田は廣瀬が搬送された病院へ向かったが、居合わせた廣瀬の母から廣瀬が今朝学校に行きたくないと語っていたことを知らされ、どうしてこうなったんだと責められる。
一人病院を後にした戸田は、一枚のメモを取り出しどこかへ電話をかける。
そのメモには、佐古克己の電話番号が記されていた。

一方、愛海の取り巻きの女子たちは廣瀬が自殺を図ったことを知って動揺し、
咲は「ウチらのせいだ!」と責任を感じる。
しかし、廣瀬を追い詰めた張本人でもある愛海は廣瀬の自殺未遂を知ってもなお平然としており、
廣瀬を「弱っちいわね」と嘲笑する。
そんな愛海の様子を見たクラスメイトは、廣瀬が愛海達からいじめられていたことを思い出し、
一転して愛海に疑いの目を向け始める。



39 :「ライフ」あらすじ補足(続き):2010/06/04(金) 10:42:14 ID:IziBnwJL
連続投稿すみません。続いて、14巻~15巻にかけてのカンニング偽装事件のくだりの補足。

中間テストの最中、歩たちのクラスの試験監督をしていた戸田は突如未来に席を立てと言い、
未来の机の中からカンニングペーパーを取り出してみせ、カンニングしただろうと未来に詰め寄る。
実はこのカンニングペーパーは戸田が偽装したもので、戸田は愛海に取り入るために未来にカンニングの濡れ衣を着せることで彼女を退学させてしまおうと企んでいた。
カンニングを否定する未来に対し、戸田は未来が風俗店であるバイトをしているところを見たと言って更に未来を問い詰める。
それでもやっていないと否定する未来だったが、とうとう戸田の指示に従って教室を退出してしまった。
それを見て「なかなかやるじゃない」とほくそえむ愛海。
しかし、他の生徒たちは未来がカンニングしたという戸田の嘘を信じていなかった。
それでも戸田はざわつく生徒を「規律を乱すものは学校にはいらないのよ」と一喝し、生徒を黙らせようとする。
だがその時、歩が戸田に反抗する。
「未来も消すつもりですか。平岡先生みたいに。」



40 :「ライフ」あらすじ補足(続き):2010/06/04(金) 10:43:02 ID:IziBnwJL
平岡先生が飛ばされたのは、学校が愛海の父親と手を組んで追い出したからだろうと怒りをぶつける歩。
それを聞いたクラスの生徒たちは、平岡が自分から希望して異動したというのは嘘ではないか、
学校に強い影響力を持つ県会議員である愛海の父親が圧力をかけて平岡を追い出したのではないかと疑い始める。
更に、女子の一人が歩の言っている事は本当かもしれないと言い出す。
平岡は自分たちの家を一軒一軒回っていじめのことを調べていた。そんな平岡が自分から異動を希望するなんて考えられないと。
それでも戸田は動じることなく、歩にも退出を命じる。
悔しさをこらえながら教室を出て行こうとする歩。それを引きとめようとする薗田。
その時、声が上がった。

「羽鳥がカンニングなんかするかあ?」

この一言がきっかけで、クラスメイトは未来のカンニングが偽装されている事に気付き、
更に愛海が未来にカンニングの濡れ衣を着せたのではないかと疑う声が上がる。
戸田はその場を収めようとしたが時既に遅く、愛海はクラス中から疑いの目を向けられてしまう。
そんな中、一人の女子生徒・エイコが私もカンニングをしたと名乗り出てテストを放棄。
そして、泣きながら「先生がちゃんとしていればこんなことにはならなかった」と言ったエイコは、
次の瞬間戸田を糾弾する。
「先生もイジメの加害者です!」



41 :「ライフ」あらすじ補足(続き):2010/06/04(金) 10:48:59 ID:IziBnwJL
場面は飛んで未来が教員室に呼び出されてから戸田が真実を告白するまでのくだり。
戸田の改心の直後、クラスの皆が一丸となって未来をかばってくれたと歩から教えられた未来は、
クラスが変わった事を歩と共に喜んでいた。
その時、未来を呼び出す校内放送がかかり、未来は歩を残して教員室へ向かう。

教員室へ向かった未来を待っていたのは、カンニングを認めろという教師たちだった。
元々未来は素行がよくない生徒だという印象を抱いていた教師たちは、
未来は魔が差してカンニングしたのだろうと決め付け、未来に早くカンニングを認めろと迫る。
そこへ戸田が駆けつけ、未来はカンニングしていない、自分がカンニングの濡れ衣を未来に着せたと告白。
一人の教師がそれを笑い飛ばすが、次の瞬間戸田は安西さんに怯えていたからそうしたと告げ、教員室は凍りつく。
戸田は未来に対し、いつもまっすぐで真面目な未来が疎ましくてしょうがなかった、
だから未来を学校から追い出すために今回の事件を起こしたのだと告白する。
戸田の言葉を聞いて慌てた学年主任はカンニングの疑惑はなかったことにすると未来に言って
それを聞いた未来は教員室を飛び出して歩を呼びに向かう。

未来は戸田が全てを話したと歩に話し、歩を連れて教員室へ向かった。
未来は戸田に歩にも謝るべきだというが、教師たちはもう話は終わったと言い、
歩達を追い出そうとする。
だが、戸田は教師たちを止め、歩にいじめを無視していた事を謝罪し始める。

かつて生徒のいじめを止められなかったのが原因で事なかれ主義になっていた戸田は、
学校で起こる様々な問題を「どうでもいい」と無視するようになっていた。
歩へのいじめも、「どうでもいい」と思って無視していた。
しかし、歩の言う事が真実だと気付いた時には、事態はもう自分の力では止められないことになっていた。

更に戸田は、歩のことを今までどう思っていたかを話す。
自分は問題を無視し、レールに乗った順調な教育を続けようとしていた。
でも、歩だけがそのレールから外れた。
そして自分もレールから外れて、もう止められない事になっていた…

すべてを語り終えた戸田は、教師たちの前でいじめの真実を告白する。
「いじめの主犯は、安西愛海です」