幻想水滸伝3-運命の継承者-

Last-modified: 2012-05-04 (金) 19:44:36

幻想水滸伝3-運命の継承者-/志水 アキ

52 :幻想水滸伝3ー運命の継承者ー 設定:2012/04/22(日) 11:36:50.05 ID:???
【世界観】
伝承では、真の27の紋章が世界をつくったという。真の紋章を宿す者は、巨大な力を得て不老となる。
この作品では、火水土風雷の五行の真の紋章が話の中心になる。
人間以外にもダック(アヒルの獣人)、リザード、コボルト、エルフなどなど多様な種族が存在する。

【舞台】
グラスランド
草原や森、山岳など未開発の広大な地。様々なクラン(部族)・種族が暮らしている。
カラヤ、リザード、ダック、チシャ、セフィ、アルマ・キナンはシックスクランと呼ばれる。
ゼクセン騎士を「鉄頭」と呼び嫌う者が多い。
カラヤクラン:草原に住み狩猟を生業とする武闘派の部族。

ゼクセン連邦
グラスランドの西にある新興の商業国家。
評議会が政治を取り仕切る議会制で、騎士団を乗する。評議会と騎士団は対立気味。
グラスランドの人間を「蛮族」と呼び、長らく戦闘状態にある。

ハルモニア神聖国
グラスランド、ゼクセンの南側にある超巨大宗教国家。他国への影響力も大きい。
真の紋章を集め研究する謎に包まれた国。
辺境警備隊:傭兵を集めて組織されたもの。正規軍とは別物。

【主人公】
ヒューゴ
グラスランド、カラヤクランの少年。女族長ルシアの一人息子。真っすぐな性格。

クリス・ライトフェロー
ゼクセン騎士団の団長。「銀の乙女」と呼ばれる。母は亡く、父ワイアットも行方不明。生真面目。

ゲド
ハルモニア南部辺境警備隊第12小隊の隊長。隊員4人。寡黙だが隊員からの信頼は厚い。右目に眼帯。


53 :幻想水滸伝3ー運命の継承者ー 1巻:2012/04/22(日) 12:06:05.84 ID:???
カラヤクラン。ヒューゴの子ども時代。
親を亡くした子どもグリフォンをフーバーと名付けて村で育てるヒューゴ。
臆病なフーバーだがヒューゴの世話により立派に成長して彼に懐く。
しかしグリフォンは猛獣。母ルシアは、フーバーをこれ以上置いておけないと商人に売ると言う。
その夜、ヒューゴはフーバーを村の外で放す。しかし、直後フーバーは冒険者の罠にかかってしまう。
ヒューゴが助けようとしているところに狼の群れが襲いかかる。怯えるフーバーを守り戦うヒューゴ。
彼の絶体絶命のピンチにフーバーは覚醒し狼を蹴散らす。そしてフーバーは戦士としてカラヤの一員となる。

ゼクセン。クリスが騎士団長になるまで。
クリス5歳のとき、騎士である父ワイアットがグラスランドとの戦闘で行方知れずに。
13歳で仕官学校に入学。鍛錬するが「女のくせに」と認められない日々。
16歳で騎士団長ガラハドの従騎士に。ワイアットを讃える団長に父の生存の可能性を聞くが、否定される。
サロメ、レオ、パーシヴァル、ボルス、ロランと出会う。友好的だったり、女であることを揶揄されたり。
舞踏会で警備中のクリスをティント大統領の娘リリィは踊りに誘う。
固辞するクリスをリリィはビンタして侮辱。
クリスもビンタし返す。パーシヴァルがクリスを連れ出し、リリィにあんなことができるとはさすがと言う。

数年後、ゼクセンとグラスランドの戦い。
団長ガラハドのもと、隊長となったクリスや上記5名の騎士も参加。
騎士団優勢かと思われたがグラスランド側の奇襲により、団長・副団長ともに死亡。
父のように慕うガラハドの死に泣き崩れるクリスを叱咤するサロメ。壊滅しかかる騎士団。
襲いかかるリザードを斬り伏せクリスは叫ぶ。
「剣を取れゼクセンの騎士たちよ!ここで犬死にするが汝らの役目か!?」
その姿に忠誠を誓うサロメ。
騎士団の危機を救ったクリスを、人は「銀の乙女」と呼ぶようになる。


54 :幻想水滸伝3ー運命の継承者ー 1巻:2012/04/22(日) 12:13:25.89 ID:???
カラヤクラン。ルシアはゼクセンとの休戦を提案。先の戦闘での被害は大きい。
白い悪魔クリスさえ現れなければと嘆く村の男たち。
ヒューゴは、幼い頃からの教育係であるジョー軍曹(ダック)に稽古を付けられる。
ヒューゴと親友ルルは兄貴分のジンバに、先ほど自分たちが見た光景を話す。
何もないところに急に3人の人影が現れ、炎の…結界で…遺跡…など話して去っていった。
顔色を変え、それは誰にも話すなと言って出かけるジンバ。
ヒューゴはルシアから休戦協定の親書をゼクセン評議会に届けるよう言い渡される。
最悪殺される危険がある。だからこそ族長の息子にしか任せられない。
翌日、ジョー軍曹、ルル、フーバーと共にヒューゴは出発する。

ゼクセン首都ビネ・デル・ゼクセ。クリスは騎士団長代行と英雄扱いの重責に疲れていた。
サロメら5名の騎士と従騎士ルイスはクリスを励まし支える。サロメは評議会員が伝書鳩を使うのを目撃。
クリスが帰宅すると、ワイアットを探す奇妙な老人がいた。父は戦死したと告げると老人は去る。
自分は父の顔すら覚えていないと思うクリス。老人は若い男に姿を変え、ここにいないならカラヤかと呟く。
翌日、クリス、サロメ、ボルス、ロランは休戦交渉のためグラスランドへ。

一方ヒューゴらは、好奇の目とぞんざいな扱いに辟易しつつも親書を届け、ビネ・デル・ゼクセに宿泊。

カラヤクラン。ゲドは仲間(エース、クイーン、ジャック、ジョーカー)を連れてジンバを訪ねる。
ジンバはしばらく不在だが泊まっていけと言うルシア。カラヤの少女アイラに案内を言いつける。
ゲドたちは賞金首“炎の運び手”を探しており、グラスランドの情報をジンバに聞きにきたと言う。
“炎の運び手”とは――
50年程前、ハルモニア軍がグラスランドに侵攻。「炎の英雄」と仲間の“炎の運び手”がそれに抵抗。
彼らを中心にグラスランドの者は戦うが、両陣営を巻き込む大爆発が起こる。
それを機に、炎の英雄たちは姿を消し、ハルモニア軍も撤退。古い戦いと英雄たちの伝説だ。


55 :幻想水滸伝3ー運命の継承者ー 1巻:2012/04/22(日) 12:20:40.94 ID:???
ヒューゴは宿の外に騎士が集まるのに気付く。脱出し、カラヤクランへと急ぐヒューゴたち。

カラヤ、リザード、チシャの長や代表者と、クリスらゼクセン騎士団の間で休戦協定が結ばれる。
ルシアたちは帰途、リザード族長ゼポン殺害の知らせを受ける。
激昂するリザードとカラヤは騎士団に襲いかかる。

奇襲の知らせを聞き驚くクリス。
正攻法では奇襲を受けた部隊を助けられないと言う軍師サロメは
カラヤの村に火をかけ敵の気を逸らし、突破することを進言。
躊躇するクリスだが決断を迫られる。

ゲド一行はアイラの案内で村から離れた場所にいた。
アイラは大地から何かを感じ取ると、村が大変だと急ぎ帰る。

アイラとヒューゴは別々の場所から火を上げるカラヤの村を見て愕然とする。

村に着いたヒューゴたちは、逃げる村人から、騎士団が襲ってきた騙されたんだと教えられる。
惨殺された村人を発見し、母を探しに走り出すルル。その目の前にクリスが現れる。
剣を取り襲いかかるルルをクリスは返り討ちに。
ヒューゴはルルにすがるがルルは死亡。動揺するクリス。
ルルの仇とクリスに斬りかかろうとするヒューゴをジョー軍曹は止める。
すまん…と言い残しクリスは去る。

焼け野原となったカラヤの村。
ルルの墓の前で憔悴するヒューゴ。その頭を軍曹は撫でる。
カラヤの男が泣くなんてダメだと言うヒューゴに軍曹はひとこと言う「いいさ」
軍曹にすがりヒューゴは泣き叫ぶ。


56 :幻想水滸伝3ー運命の継承者ー 2巻:2012/04/22(日) 12:29:44.22 ID:???
グラスランドとゼクセンの国境にあるブラス城。騎士団の居城。到着前にクリスは倒れる。
夢の中――父と母、殺されるガラハド、カラヤの民を殺戮する騎士団とボルス、
何で殺したと問うヒューゴと息絶えたルル。クリスは苦しむ。
城で目覚めたクリスは、皆から今は休み体調を整えるよう諭され心配される。
※ここで団長代行ではなく団長と呼ばれている。

サロメはビネ・デル・ゼクセで評議会に報告する。
蛮族の村を見事焼き払ったと言う評議会に、カラヤ焼き討ちは脱出のためのものと言うサロメ。
リザードクランに侵攻せよと言われるが、騎士団の疲弊を理由に断る。
未報告の件もすでに知られていることから、評議会の耳がやけに早いことを指摘するサロメ。
クリスと騎士団を侮辱する評議会員の発言に怒り、退出する。

岩山を削った大空洞を住処とするリザードクラン。ルシアらカラヤの民はそこに住まわせてもらうことに。
族長ゼポンが殺害されたとき、色々と妙なことがあったとルシアに話す現リザード代表デュパとバズバ。
休戦協定の最中、急に騎士団の大軍がリザードクランを攻めてきた。そこにはクリスの姿が――。
それはおかしい、クリスは休戦協定の場にいたはずと言うルシア。
また、そのときの騎士団の動きが妙だったと言う。バズバはおとりと気付くがすでに族長は殺されていた。

大空洞への案内をするシバは、同じ話をヒューゴたちにする。
族長殺害の直前に1人のリザードが部屋に出入りしたことから、疑心暗鬼になっている、とも。
大空洞に着いたヒューゴとの再会を喜ぶルシアに、ルルの母ルースに話があると言うヒューゴ。
うなだれてルルの腕輪を差し出すヒューゴに、息子の死を察するルース。
大空洞にリザードたちのたむけの唄が響く。

ゲド一行とアイラ。焼き討ちのとき村に行こうとするアイラをゲドは止めた。
あのときアイラは地面に手を当て大地の声を聞いていた。
たくさんの悲鳴の中、笑う気持ち悪い男の声があった。人でも精霊でもない男。
きっとあいつが皆を殺したんだと言うアイラ。
ゲドはゆうべの事件やジンバの消息を調べるため、カレリアに戻って情報整理すると言う。
村人を殺した犯人を探すため、アイラはゲドたちに付いていくことにする。


57 :幻想水滸伝3ー運命の継承者ー 2巻:2012/04/22(日) 13:17:16.49 ID:???
いきり立つリザード。そんな中ヒューゴが出奔。クリスのもとだろうとジョー軍曹とフーバーは追いかける。
自分が間違ってることはわかってる、でも……行かなきゃならない。ヒューゴはひとり歩く。

ブラス城。クリスはルルのことを気に病んでいた。武器だけ払うこともできたのに、思わず手が…。
パーシヴァルはイクセ村のお祭りにクリスを誘う。気晴らしになると行くことに。
パーシヴァルはイクセ村出身。
彼の友人バーツからトマトをもらったり祭りで踊ったり、クリスに笑顔が戻る。
ひとりになったクリスに話しかける男。騎士団長と気付いている男に警戒するクリス。
男はナッシュ・クロービスと名乗るが、明らかに胡散臭い。彼はこの村にカラヤの報復があると言う。
彼を完全に信用したわけではないが、村人の安全を優先するクリス。そのときカラヤとリザードが村を襲撃。
騎士団長とバレたクリスに、父の仇とカラヤの少年が向かってくる。それを返り討ちにするクリス。
クリスは思う。銀の乙女と人は言うが……私の手は殺してきた者の血で真っ赤だ。

クリスとナッシュは崖に追い詰められる。
村を焼かれた気持ちが分かるかと言うルシアに、休戦交渉を破り先に奇襲したのはそっちだと言うクリス。
それに対しデュパは、族長ゼポンを殺害したのは貴様だろうがと叫ぶ。
何のことかわからないクリスだが、カラヤとリザードは治まらない。クリスとルシアの一騎打ちになる。
クリスの剣がルシアの鞭に絡め取られたとき、ナッシュが割って入る。
貴女の所の居候が帰ってきたらよろしく言ってくれとルシアに言い、クリスと共に崖下の川に飛び込むナッシュ。

カラヤとリザードは撤退したが焼き払われたイクセ村。バーツのトマト畑も滅茶苦茶に。
到着したボルスはパーシヴァルを殴りクリスを守れなかったことを責める。
サロメの情報で川下を探すことに。

岸に上がり、川下の城で休ませてもらおうと言うナッシュに、お前はハルモニア人だろうと問うクリス。
サロメによると、評議会の耳がやけに早いのはハルモニアの人間が情報を流しているからとのこと。
何が目的か聞くクリスに、ナッシュは情報を流したのは自分ではない、クリスの父を探していると言う。
父は戦死したと言うクリスにナッシュは告げる「貴女のお父上は生きてますよ」。呆然とするクリス。


58 :幻想水滸伝3ー運命の継承者ー 2巻:2012/04/22(日) 13:42:03.77 ID:???
川下の城ビュッデヒュッケ城。城主になって2週間の少年トーマス。城の住人は7人と犬5匹。
ヒューゴは泊めてもらった恩返しに城の修理をしていた。そこへクリスたちが訪れる。
人払いをして父の説明を求めるクリスに、炎の英雄と運び手の話をするナッシュ。
炎の英雄はハルモニアから“真の火の紋章”を盗み、戦いを終結させた。
彼の側にいた2人の男も真の紋章を所有。
その内の1人がクリスの父ワイアット・ライトフェロー。50年程前の話だが真の紋章の所有者は不老。
17年程前、ハルモニアは彼がゼクセンにいると突き止めるが、彼は姿を消す。そして今はグラスランドに。
クリスは涙を流す「私を捨てて……一人で逃げたと言うのか?」
部屋の外に佇むヒューゴ。このドアのむこうにあいつがいる!

迎えにきたボルスたち。クリスはサロメに父を捜しにいかせてほしいと懇願する。
事情をサロメに説明するナッシュ。2人は知り合い。大陸全体の問題になるかもしれず一刻を争うという。
承諾する代わりにナッシュに情報を求めるサロメ。クリスとナッシュの旅が決まり城を後にしようとした時
背後からクリスに斬りかかるヒューゴ。剣で受けるクリス。
村とルルを返せと言うヒューゴに、せめて自分の手で、とクリスは一騎打ちをする。
ヒューゴの攻勢をかわし、彼の喉元に剣をたてクリスは言う「お前、人を殺した事ないだろう?」
動揺したヒューゴは剣を弾かれる。次は殺す気でいくと言うクリスに、再び剣を取り、挑むヒューゴ。
その様に我慢できず2人の間に飛び出すトーマス。すんでのところで剣を止める2人。
ケンカなんかしないで、どうして仲良くできない?と訴えるトーマス。
我に返り力が抜けるヒューゴ。クリスはヒューゴの名を尋ね、そして一つだけ教えておくと語る。
自分一人倒しても別の騎士が跡を継ぐ。これは戦争。仲間を助けたければ戦で勝て。

チシャクランの長老サナと会談するジンバ。封印を解くと言うジンバにサナは呼びかける。ワイアット…と。

遺跡の扉の前に4人の謎の男女。
仮面の男、女魔術師、コートの男、そして以前クリスの家に老人に化けて行ったユーバーと呼ばれた男。
女魔術師は呪文を唱えるが扉は開かない。
簡単に世界の命運をかけた扉は開かないと言う仮面の男。「行こう、我らの待ち人は近い」




62 :幻想水滸伝3ー運命の継承者ー 3巻:2012/04/25(水) 16:09:24.96 ID:???
ゲド一行は、ハルモニア辺境軍がグラスランドへ向かうのを見る。二国間の休戦条約は今年で期限切れ。
グラスランドの危機を知らせに戻るかと聞かれ、仇を討つまで帰らないと言うアイラ。
グラスランドとの境に位置するハルモニア領カレリア。アイラはカラヤ衣装から洋服に着替える。
ゲドら12小隊に絡む14小隊。隊長デュークは先ほどの辺境軍の話をする。
神官将ササライと軍師アルベルトが、炎の運び手狩りを口実にグラスランド侵攻。
発案は“仮面の神官将”。いきなり神官将に抜擢された正体不明の男。
ゲド一行の次の目的地は虫使いの村ルビーク。
※謎の4人組の仮面の男=仮面の神官将、コートの男=アルベルト。

出発前クリスは私事で団を離れることをサロメに詫びる。クリスとナッシュを見送る5騎士とルイス。
サロメは彼らに言う。ハルモニアが動き出し、評議会もそれを察知している。
クリス不在の間に働いてもらうと言い、サロメは笑む「汚れ役は我々だけで良い」

ビュッデヒュッケ城。事情をトーマスに話すヒューゴ。トーマスも自分のことを話す。
トーマスの母はゼクセン人に間違えられてグラスランド人に殺された。そのとき彼は思った。
なぜ生まれが違うだけで人は憎しみ合うのか、どうしたらみんな仲良くなれるのか。
そして城主になった今、この城を国や身分に関係ない自由商業地にしたいのだと語る。

城外で悩むヒューゴ。そこに歴史学者アップルと生徒シーザーが通りビュッデヒュッケ城へ行きたいと言う。
グラスランドの歴史を調べる2人。アップルは50年前の戦いについて話す。
真の紋章を得た炎の英雄は、運び手を率いてハルモニアへ侵攻。
人質5千人と引き換えに英雄は捕らえられ、反乱した部族や町は焼き払われ奴隷に。
脱出した英雄はグラスランド独立を唱え、再びハルモニアと対峙。
そのさなか起こる大爆発。10日続いた炎。ハルモニア地方軍は全滅、グラスランドにも多くの死傷者が。
そして二国間で50年間の不可侵条約を結び、英雄たちは姿を消す。
大爆発は英雄が起こしたとも言われるが真相は闇。しかし彼のおかげで今のグラスランドはある。

その晩ヒューゴは考える。真の紋章の所持者は不老、炎の英雄はまだ生きているかもしれない。
強大な力……オレにそんな力があれば……。


63 :幻想水滸伝3ー運命の継承者ー 3巻:2012/04/25(水) 16:11:40.44 ID:???
翌日、手配書の出ているヒューゴを匿っていると評議会員とその私兵が城に押しかける。
出頭すると言うヒューゴにシーザーは逃がしてやると言う。
シーザーの策と城の者たちの協力でヒューゴは見つかることなく城を出る。
その際、兵たちの話を聞く。ハルモニアの侵攻、セフィクラン壊滅、次はチシャクラン。
一人でもいい、仲間の命を救いたいとヒューゴはチシャへ急ぐ。
城の者に協力してくれた礼を述べるトーマス。トーマスのお客様は私たちのお客様と言う門番セシル。
シーザーたちは既にいない。司書アイクは言う。デュナン統一戦争の新同盟軍の副軍師の名がアップル。
彼女は今、軍師の名門シルバーバーグ家の家庭教師。つまりシーザーはシルバーバーグの人間。
そんなにすごい人たちなのかと驚くトーマスたち。
※デュナン統一戦争とはゲーム幻水2のときの戦い。幻水3の15年前の話。

虫兵の村ルビーク、“生きる事を許された”村。今は神官将が滞在中。
アイラは村の女性イクと出会う。配給のほとんどは虫のエサ。ここでは人より虫が大事。
虫兵の青年フランツを、ハルモニアに魂を売った犬と罵る村人。フランツは訴える。
炎の英雄など助けにこない、仮面の神官将は戦功次第でルビークを二等市民にと言ってくれている、と。
そこに謎の4人組の1人、女魔術師セラが現れ内輪もめを止める。ゲドを見つめ、去るセラ。
イクはフランツを気遣うが、彼は一人にしてくれと言う。涙ぐむイク。
夜、イクの家に招かれたアイラ。ルビークは以前グラスランドだったが、50年前の戦争でハルモニア支配下に。
グラスランドのことを聞かせてと言うイクにアイラは話をする。

情報収集するゲドたち。仮面の神官将がルビークの総指揮官。虫兵は明朝チシャ侵攻のため出発。
しかし仮面の神官将はとどまり“虫使いの祭壇”へ行くという。
そこはかつて“炎の英雄の祭壇”と呼ばれていた。
ゲドのもとに黒猫が現れ喋る。これ以上我々に関わるな死ぬぞ。黒猫はセラが変化した姿。
ネズミに警告をしたと言うセラに、仮面を外し応じる神官将。その顔はササライに瓜二つ。

朝。イクはフランツを止める。なぜハルモニアのためにそこまでするのか。
フランツは言う、ルビークのためだと。昨日のことを謝るフランツに涙を流すイク。虫兵出発。



64 :幻想水滸伝3ー運命の継承者ー 3巻:2012/04/25(水) 16:13:40.04 ID:???
山を登り祭壇へ向かうゲド一行。ハルモニア支配下となったとき破壊されないよう祭壇の名を変えた。
岩壁に手を付いたアイラは気付く。この奥に村の仲間を殺したヤツがいる!
そこに立ちふさがる14小隊。アイラはひとり先走る。
仮面の男とセラを遺跡で発見するアイラ。仮面の男は始末しろとユーバーに命じる。
狂喜の笑みを浮かべたユーバーがアイラの首を絞める。何もできないのかと涙する彼女に剣が向けられる。
そこに割って入るゲド。ゲドは殺すなと言う仮面の男。ユーバーの強さを見たゲドは呪文を唱える。
そこに追いついたエースたち。ゲドは凄まじい雷の魔法を使う。膝をつくユーバー。
仮面の男がゲドに声をかける。辺境警備隊ごときが神官将に剣を向けるのか。
追って処分を受けろと言い、3人は去る。

戦士失格だと落ち込むアイラの横で、矢の手入れをするジャック。それを見てアイラは少し気を持ち直す。
エース、クイーン、ジョーカーはゲドの力について話をする。
真の雷の紋章の所有者――黒髪眼帯で炎の運び手の一員、もしやゲドは……。
それは本人に聞くのがスジと言うエース。

ゲドはジンバ(ワイアット)と会い、仮面の神官将のことを話す。
ハルモニアの意向ではなく独断で動いているようだ。狙いは自分たちか? ジンバは自分の封印を解くと言う。
ゲドが右手の手袋を取るとそこには真の雷の紋章が。一人で戦う、12小隊は解散すると言うゲド。
そこにエースたちが現れる。ゲドが何者でも関係ないと言う彼らを、ゲドもまた受け入れる。
ゲドたちと別れ、ジンバはひとり進む。

ダッククランでもてなしを受けるヒューゴ。外から叫び声が上がる。
熊の毛皮をまとい斧を持ちダックを捕まえて大漁だと叫ぶ大男ハレックと
それを止めようとするカマロ自由騎士団の男ムーア。何だかんだで和解。
2人は炎の英雄が復活したというチシャクランへ行くと言う。共に出発するヒューゴ。

ハルモニア軍を率いるササライとアルベルト。
ブラス城。何かを言うレオとロラン。動くのはまだ早いと言うサロメ。
大空洞。ルシアとデュパの演説。今こそグラスランドの力を示す時と武器を振り上げるカラヤとリザード。
多くの者がチシャを目指す。