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狂四郎2030

Last-modified: 2010-10-10 (日) 21:15:30

狂四郎2030/徳弘 正也 Edit

429 :狂四郎2030−1 :04/03/14 19:11 ID:???
舞台は第三次世界大戦が勃発した後の西暦2030年。日本はゲノム独裁政権の統治下にあった。
下級巡査の廻狂四郎はヘリでパトロール中に、一人の老人が犬を追いかけているのを見かける。
その内、老人が倒れ狂四郎がヘリから降りて近づいた時には既に老人は死んでいた。
立ち去ろうとする狂四郎に、なんと犬が話しかけてきた。驚く狂四郎に犬は、この老人は天才科学者
八角博士で自分には博士のクローン脳が移植されていて、博士の教育により八角博士の知識
全てを受け継いだと語った。
狂四郎は飼い主が死に、行く当てがない犬を(名前はパペンスキー)を自分の家に誘った

ヘリの上から見る日本の風景は荒涼としたもので、第三次世界大戦中は地下のシェルターにいた
パペンスキーは驚愕する。狂四郎の話によると第三次大戦後、農産物輸出国が軒並み壊滅し日本は
深刻な食糧危機に陥ったため男女は隔離されてそれぞれの農場に送られたとのことだった(統制の
意味合いも無論あった)

隔離された男女の性欲や、欲求を満たすためにゲノムは政権はバーチャルマシンを発明し支給した
このバーチャルマシンは国の超巨大コンピューター「飛鳥」につながっており、「飛鳥」が作り出す仮想空間の中で
国民は自分の思い通りになる世界で遊ぶことができるのだった
(いろんなゲームの世界に自分の体ごと入れるようになったと思ってください)
過酷な労働を強いられる国民は現実から逃れるためこのバーチャルマシンに溺れ(行くのは100%エロゲーの世界)
マシンを取り上げられないために必死に働くようになり、ゲノムの統制は成功したのだった

夜、狂四郎の家では狂四郎がさっそくバーチャルマシン(巡査の狂四郎にも支給される)
を始めパペンスキハーは呆れてため息をつく。その後、バーチャル世界で3年も付き合っている「志乃」という
ポリゴンの女性がいかに素晴らしいか延々と語り、バーチャルの世界でイン○で困ってる、などと語る
狂四郎をパペンスキーが適当にあしらっていた時勝手にコンピューターが作動しマシンのディスプレイに
「志乃」が映り「狂四郎、会いたい・・・・」と話しかけてきたのだ



430 :狂四郎2030−2 :04/03/14 19:12 ID:???
コンピューターが自発的に行動するなんてありえない、誰かがポリゴンの振りをして仮想世界にアクセス
しているのでは?とパペンスキーが聞くと、回線は全て飛鳥の監視下にあり、個人のやり取りは
禁止されていてそれは不可能と狂四郎は否定するが、疑念が消えないパペンスキーは「飛鳥」にハッキングを
開始した。難解なプロテクトを破り、飛鳥に侵入するとやはり一本だけ個人回線があった。
その相手は、北海道の中央管理センターにいる「ユリカ」という女性プログラマーだった

彼女はバーチャルの世界で恋愛下手(剣道ゲームばっかやってた)狂四郎に興味を持ち、「飛鳥」の調整係り
という自分の立場を利用し(かつ彼女は天才プログラマーであったのでばれないように偽装をこらすことができた)
狂四郎の仮想世界に侵入したのだった

しかし彼女はその美しい容姿故に、センターの男達やにレイプされる日々を送っており、始めは本当の
自分の境遇を知られたくないと渋るが、「今までずっと二人をみてきましたが本当に二人は愛し合っている」
という「飛鳥」の擬似人格のすすめやパペンスキーの説得により狂四郎と合うことを決意するのだった。



434 :狂四郎2030−3 :04/03/14 19:26 ID:???
その夜、バーチャル世界の江戸時代の川土手に座ってユリカと狂四郎は初めて生きた人間同士として言葉を
交わす。そのうち、せきを切ったようにユリカが語りだした。
「毎日、毎日・・・好きでもない男に犯され続けてきたわ・・・」泣きながらいうユリカに対し狂四郎は
「かまわねえ、そいつら全員野良犬だ」「俺と、結婚してくれ」そう告げ二人は仮想世界の中で結婚式を
あげるのだった。

仮想世界での結婚式からほどなくして、呼び出されて現場に到着した狂四郎が見たのは
妻をかばう男の姿だった。夫が農場を脱走しさらに妻を救い出したのだ
殺せと命令されるが、逆に狂四郎はその場にいた警官を全員殺害し、夫婦を逃がしてやる

どうするつもりだ?と問うパペンスキーに「志乃に会いに行くよ」と答える狂四郎。
しかし、北海道への道は遠く追手に加え、ユリカのいる中央センターは第三次大戦をしのぎきった
ゲノム政権屈指の難攻不落の要塞であり「飛鳥」のシミュレーションによると二人が会える可能性は「ゼロ」。
それでも狂四郎は北海道のユリカに会いに行く事を決意し、旅が始まった。

狂四郎が旅に出るまでを、かなりはしょってまとめてみました

~
466 名前:狂四郎2030 八木編 (1/3)[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 02:32:01 ID:???
関東エリアの境まで到達した狂四郎たち。政府の追っ手は毎日のように現れていたが、
地方巡査の癖に、何故か恐ろしく腕の立つ狂四郎によって
刺客達は血の海に沈み、道中は難なく進む。

一方、ユリカのいる北海道演算センターには政府の要人たちが視察に訪れていた。
その中の一人、八木少将はユリカに一目惚れしてしまう。
狂四郎の考えもあり、脱出に利用するため彼の告白をOKするユリカ。
八木は遺伝子改造された完璧超人であり、人とは思えぬ禍々しい雰囲気を放っていたが
ユリカが一度キレてからは、彼女の言葉によく従うようになり(土下座までやる)、
最後の一線を守った初々しい交際は続いていく。
八木のエアバイクを奪えば、関東まで簡単に脱出可能なことが解り、
少将夫人待遇により銃の携帯まで許可され、脱出計画も順調かに見えた。
そんなある日、八木を『造った』博士がセンターへと訪れる。
ユリカの『M型遺伝子異常』の治療のため、八木が寄越したのである。
ところが博士に同行した人造人間(女)が嫉妬からユリカを殺そうとし、間一髪で八木に助けられる。
首を失っても死なない人造人間に驚愕する八木に、博士は政府の命令を告げる。
「完璧な人間」である八木が、一平民どころか劣等者であるユリカと結婚するためには、
同じ人造人間100人の間に子供を作らねばならないのだと。

その夜のバーチャルマシンでの密会、狂四郎はユリカの微妙な変化に気付く。
始めは八木のことを怪物としか見てなかったユリカだったが、
彼の人間性や過酷な環境に目を向けるようになっていたのだ。
「お前はこんなに近くにいるのに、俺は何もしてやれねぇ…」
悔し泣きする狂四郎を見て、ユリカは脱出計画の実行を決心する。

一方、政府に絶望した八木は、若手の軍幹部たちを取り込み
あっという間にクーデターの準備を整えていた。
命請いする博士に、八木は最後に「ユリカのバーチャルマシン中毒を治せ」と命令する。
以前、バーチャルマシンの密会が八木に盗聴されたことがあり(その時は誤魔化せた)
博士が狂四郎と顔見知りだったことから、その存在がバレてしまう。



467 名前:狂四郎2030 八木編 (2/3)[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 02:35:04 ID:???
計画当日。ユリカが連れられたのは、いつもの花畑ではなくプラント農場だった。
八木はユリカの銃を取り上げ、女日照りである男たちの群れへと突き落とす。
ユリカへの憎悪の言葉と、それでも助けて欲しかったら自分に求めろ、と吐き捨てる八木。
だがユリカが襲われていくにつれ、その冷徹な顔は焦りでだんだん崩れ始め…
ようやく助けを求めたユリカに、八木は嬉々として農民たちを皆殺しにし、
死体に囲まれた中でユリカはレイプされてしまう。

何故反対しなかった?失敗するに決まってる、と憤るパペンスキー。
俺といるより八木といる方が幸せだ、と狂四郎。
失敗して殺される確立も高いですけどね、と飛鳥。
今になって焦る狂四郎は、ユリカからの救援信号をキャッチする。
急いで発信現場に向かうが、そこで待っていたのは八木だった。

捕まえたユリカを軟禁し、八木は隠匿のために一人で狂四郎の抹殺にやって来たのだ。
コスプレ姿で舐めてかかる八木だったが、狂四郎の実力は彼すらも上回っていた。
バーチャルマシンで恋愛できなかった狂四郎は、ひたすら剣術の修行に励んでいたのである。
八木の手足を落とし、斬り刻みながらユリカの安否を尋問する狂四郎。
だが、八木は尋問を無視。一部の有れた者が劣等者から搾取するのは当然だとか、優勢論を語り出す。
そしてM型遺伝子異常の二人を、同じ劣等者同士お似合いだと嘲笑し、
ユリカから奪った銃を発砲。さすがの狂四郎でも銃弾は避わせない。
だが発射されたのは麻酔弾だった。狂四郎は朦朧する意識で八木の首を落とす。



468 名前:狂四郎2030 八木編 (3/3)[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 02:38:12 ID:???
爆睡する狂四郎。
だが八木は悠々と立ち上がり、切断された首や手足をくっ付けて復活する。
自分の化け物ぶりに驚きつつも、狂四郎にトドメを刺すべく迫る八木。
パペンスキーやユリカの願いが通じたのか
狂四郎は愛の力で立ち上がり、八木を両断するのであった。

夜が明けた。
狂四郎の身を心配するユリカに、八木が残したビデオレターが流れる。

「君がこれを見ているなら、自分は狂四郎に殺されたのだろう。
 狂四郎は凄い奴だ。なんてったって僕を倒すんだからね。

 ユリカ、君には話しておこう。僕の中にはもう一人の自分がいる。
 僕は周りの期待にいつも怯えていたが、全てもう一人の自分が上手くやってくれた。
 でも今回は、もう一人の自分の暴走を止められなかった。
 本当はユリカに酷い事をしたくなかったのに…

 まぁ、そんなことは言い訳にはならないか。
 今まで酷い事をして、本当に御免なさい。」

以前と同じ笑顔で土下座する八木の姿に、ユリカは涙を流す。

八木の居ないクーデターは簡単に鎮圧され、突発型のM型遺伝子異常の発病だと発表された。
支配側の人間として八木は完璧だった。彼が異常者であるわけがない。
政府の不条理に腹を立てつつ、狂四郎たちは旅を再開するのであった。



469 名前:狂四郎2030 白鳥編 (1/3)[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 02:42:55 ID:???
福島エリアまで来た狂四郎たちは、日課のゴミ漁りで思わぬものに遭遇する。
カプセルの中から現れたのは「性処理用人造人間」マイカ。
訝るパペンスキーだが、結局は情が移って連れていくことに。
実際、マイカはプラント農場を襲う「武装ゲリラ」への罠であり、
その監視には狂四郎の幼馴染・白鳥少尉が当たっていた。
初めての部下に高揚する白鳥だったが、部下はマイカに手を出して狂四郎に殺されてしまう。
怒り心頭の白鳥とは裏腹に、狂四郎は親友との再会に涙を流す。

狂四郎と白鳥は「M型遺伝子異常者」の隔離施設で育った。
過酷な訓練により、仲間は次々と死んでいく日々。二人は施設から逃亡するが、
外の世界で見たものは、人々のM型遺伝子異常者に対する異常な狂気だった。
施設に戻った二人は人一倍訓練に打ち込み、精鋭の兵士として成長する。
狂四郎は海軍、白鳥は陸軍へと配属されたのだが…

白鳥には無抵抗の狂四郎だったが、増援を皆殺しにしたことで、
完全に殺戮モードのスイッチが入ってしまう。
二人は激しく刃を合わせ、勝負は紙一重の差で決まる。
重症の白鳥を見下ろし、刀を向ける狂四郎。
「悪いな、まだ死ぬわけにはいかねぇ。」
だが冷静になった頭に浮かぶのは親友との思い出。
狂四郎は立ち竦み、叫ぶ。

「どうすれば・・・どうすればよかったんだ!!志乃!!」



470 名前:狂四郎2030 白鳥編 (2/3)[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 02:46:16 ID:???
現れた「武装ゲリラ」の治療により、白鳥は一命を取り留めた。
狂四郎、白鳥、マイカたちはゲリラのアジトへと招かれる。
武装ゲリラがプラント農場を襲撃するのは、人々を開放するためらしい。
彼らに共感する狂四郎に対し、頑なに敵意を向け続ける白鳥。
そんな白鳥だったが、アジトが留守のうちにマイカと心を通じ合わせるようになる。
二人の様子を見て微笑む狂四郎。
恋人同士が幸せになるには、政府から逃げて戦うしかない、と。

だが、白鳥はマイカだけに自分の秘密を告白する。
「俺は…人を殺せない臆病者なんだ。」
マイカを連れた白鳥の脱出計画は失敗し、狂四郎によって阻まれる。
落胆し、殺意を漲らせる狂四郎。そこに男の怒声が響く。

偶然にも、ゲリラが農場から連れ出した男は白鳥の元上官だった。
入隊後の白鳥の能力は抜群であったが、どうしても人を殺すことができなかった。
それが仇となり、ずっと冷や飯を食わされていたのである。
人を殺せない人間に、政府からの逃亡生活など考えられるはずもなかった。

去るものは追わず、な方針の武装ゲリラ。だが更正し始めたマイカは別だ。
お前だけには知られたくなかった…と茫然としたまま一人でアジトから去る白鳥。
ショックを受けた狂四郎は、ゲリラたちを脅してマイカを白鳥の下へと向かわせる。
白鳥は昔と変わらず、優しいままだった。だが生き抜くためには変わらなければならない。
そのためにはマイカが必要なのだ、と。

マイカと共に軍へと戻る白鳥。二人を発見した兵士たちは、
いつものように白鳥に酷い罵声を浴びせる。白鳥は震えながら耐えるが、
彼らの手がマイカにまで伸びたとき、その身体は勝手に動いていた。



471 名前:狂四郎2030 白鳥編 (3/3)[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 02:52:56 ID:???
周囲に転がる死体を見て呆然とする白鳥。
マイカの為に変わることができたのだと、感動する二人に、
陰ながら見守っていた狂四郎は拍手を送る。
だが、武装ゲリラ殲滅のために大勢の兵士が二人を取り囲んでおり、
白鳥の御休憩を待っている暇は無い。二人は大部隊へと打って出る。

眼前の百人を越える兵士も、狂四郎にとっては烏合の衆に過ぎない。
入隊後、狂四郎はその飛びぬけた能力で多大な戦果を挙げてきた。
停戦が結ばれた後も、特殊工作員の任務に就き、
女子供問わず、何十、何百という人間を殺し続けてきたのだ。

半分近く斬り殺した状態で余裕綽綽の狂四郎に対し、白鳥は半狂乱。
狂四郎は彼へと警告する。

「殺して殺して殺し続けていると、傷ついた心に瘡蓋が出来ちまう。
 瘡蓋はどんどん厚くなって、終いには人を殺しても何も感じねぇ。
 それどころか達成感すら感じるようになる。そうなったら人間終わりだ。
 白鳥、お前はそうなるな。逃げまくって、如何しようも無いときだけ戦え。」

白鳥を下がらせ、狂四郎はジョークを交えて笑いながら殺戮を続ける。
敵兵の秘密兵器だった毒ガスも、施設で鍛えた二人には無力だった。
白鳥は上官に除隊を告げ、斬り殺す。

戦いを終え、狂四郎は白鳥たちと別れて旅を続ける。
二人の様子を見て、議論を交わす武装ゲリラたち。
ゲリラの本当の目的は、近々絶滅する日本人の遺伝子サンプルの確保、
その中に狂四郎たちの分を加えなくてよかったのか、と。
一人が反論する。二人は凶暴なM型遺伝子異常者だ。
どうせ血塗られた宿命の人間だ、と。



472 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 03:02:17 ID:???
補足説明

M型遺伝子異常者:
人間の人生を決定するという遺伝子。異常があると将来犯罪を犯す可能性が高くなる。
眉唾ものの理論だが、ゲノム政権に強硬政策のスケープゴートとして使われてきた。
要はナチスのユダヤ人迫害。
狂四郎とユリカも遺伝子異常者。そのせいで能力は高いのに待遇が非常に悪い。

セリフうる覚えです。しかし疲れるなコレ。
以降は他の人に任せることにします。



473 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 03:15:59 ID:???
ちなみに、狂四郎が集団戦でも鬼のように強いのは
「M型遺伝子異常者の鎮圧に、銃を使うのは恥ずべき行為」
という習慣から刀一本でやってけるおかげでもあります。



474 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 12:13:38 ID:???
習慣つうか、M型遺伝子異常者への銃火器の使用が禁止されてるからじゃなかったか