電波オデッセイ

Last-modified: 2008-09-22 (月) 00:46:38

電波オデッセイ

245 :電波オデッセイ:2008/06/16(月) 15:49:27 ID:???
電波オデッセイいきます
結構暗い話に見えるけど基本電波ギャグです


主人公の原スミ子は幼児期のトラウマや世界との違和感が原因で
ひきこもりで不登校を続ける女子中学生だが、ある日所謂「デンパ」である
オデッセイという白衣でメガネの優しそうな青年が彼女の脳内で話しかけてくる。
彼曰く全ての人間はこの星に来た観光客であり、
いつかはビザが切れてどこかに帰らなくてはならない。
そして持ち帰れるのは思い出(オミヤゲ)だけだと言う事を告げられた原は
「オミヤゲ」を探す為に引きこもりを脱出し学校に通うようになった


原は別人のように元気に暴走しまくり、周囲の人間を巻き込んで皆でパーティーや
色々とイベントを企画して楽しむが、周囲の皆もそれぞれ苦悩やトラウマを抱えていた。


原の親友のトモちゃんこと丘本トモ子は心優しい少女だが太っていてそれを気にしている。
いつも痩せてスリムになった自分を想像しているが、太っている母親の心無い一言で
追い詰められ拒食症になりかけるが、オデッセイの力を借りた原が
トモちゃんの夢の中で入って励まし、そして母親の想いを知りトモちゃんは元気になる



246 :電波オデッセイ:2008/06/16(月) 15:50:01 ID:???
学級委員で原の事を何かと気にかけている幼馴染のキタモリの想い人である
野川美千代は文学少女で本や作文が好きな大人しい少女だが、実は体が弱く
病気がちで一年年上だった。そんな彼女はある日、一生懸命書いた作文が
尊敬する甲野先生に誰かの作文を写したと誤解され悪い点数を付けられた事から
先生に嫌われたと思い込みショックを受けて学校を休んでしまう
必死に闘病していた子供時代のトラウマが蘇り苦しむ美千代
そんな彼女を姿を見たキタモリは自分が原の言うオデッセイになると
オデッセイの名前で手紙を出す。その手紙に励まされる美千代
そしてキタモリの涙を見た甲野先生が美千代に話しかけ謝罪し美千代は元気になる



247 :電波オデッセイ:2008/06/16(月) 15:50:29 ID:???
皆で遊んだり充実した生活を送っていた原だが、そんなある日、二人暮しだった
母親が失踪してしまい一人家に残される原。(元々ネグレクト気味だった)
とりあえず生活の為に別れた父親のレコードを学校で売る原
本当はレアもののレコードを価値を知らずに売っていた原だったが
音楽少年のハセガワの勧めでレコード屋に売りに行き当座の生活費を稼ぐ
それを見ていたハセガワの事が好きな少女、チカの怒りを買い
原はイジメに合ってしまう。いつも元気な原だったがチカたちのイジメで
子供時代のトラウマがぶり返し落ち込んでしまう。
オデッセイに「自分でどうにもならない事は誰かに任せればいい」と励まされた原は
元気を取り戻し、イジメの原因を探り真相を突き止める。チカの家に行く原。
チカは優しいお婆ちゃんや普通に恵まれた家庭に住み、
何一つ不自由ない生活を送っていた。その中で手に入れられないものや
いらだちを喚き散らす事でしか発散できないチカに対し原はチカをボコボコにし
「私がいたいと思えばそれが立派なチケットなんだよ!」と叫ぶ
チカも怒りを発散させお互いに苛立ちを発散させあう。
チカはハセガワに告白するが玉砕する



248 :電波オデッセイ:2008/06/16(月) 15:50:50 ID:???
学級委員で地味で生真面目なキタモリはある日嫌味な教師の前で
英単語を間違え好きな女の子の前でオタク呼ばわりされてしまう。
風貌がオタクっぽい為にクラスメイトにバカにされ完全に自信を無くすキタモリ。
キタモリは本来それほど勉強は得意でもないが、必死にガリ勉して
今の成績を維持していた。自信を完全に喪失するキタモリ。
原たちが励ますために開いた花火パーティーとキタモリが
片思いする美千代の言葉で励まされるキタモリ


楽しい毎日を送るが、相変わらず母親は戻らず
時折子供時代のトラウマがぶりかえす原。
血まみれで泣いている子供の頃の自分の幻を見てしまう
オデッセイにまだ向き合わない方がいいと言われる。
「見るとあの子の痛みを思い出す」ため。


その頃、美千代も病気で入院してた頃の子供時代のトラウマに苦しんでいた。
体調を崩し入院する美千代。一年留年していた美千代は進学が難しくなった事で
みんなが自分を忘れてしまうと苦しんでいたが、担任教師である甲野先生の
励ましで子供時代のトラウマと向き合う事ができるようになる。
そんな野川の姿を見て、子供時代のトラウマの痛みを多少理解する原だった。



249 :電波オデッセイ:2008/06/16(月) 15:51:24 ID:???
そんなこんなで卒業し高校生になった原。キタモリは進学校に進み
トモちゃんは女子高に進んだ。原はキタモリと同じ学校の定時制に通いつつ
コンビニでバイトしながら生計を立てていた。そんなある日、原の元に
いなくなったはずの父親が現れる。父親は母親に原が死んだと聞かされており
原が一人で暮らしていた事も知らずにいた。父親に失踪した母親が
実は死んだ事を聞かされる原。とりあえず父親と二人で暮らす事にするが
独り言のようにあれこれと話しかける父。父親になる自信がなく
気づいたら家庭自体がなくなっていたと後悔していた。
父親が唯一父親らしい事をしようとと必死で当てた
公団住宅(今住んでる場所)を見上げる原。


原と父親は原が死んだと周囲に言っていた母親の真意を確かめるため
母の故郷へと向かう。空き家となった母の実家に泊まる原と父親
仏壇にスミ子とかかれた遺骨入れを見つける。母親は精神を病んでおり
母親の中で原は死んだ事になっていた。遺骨入れを開けると
中からおもちゃやボロボロの人形が見つかる。母親は原を見捨てたのではなく
原の子供時代のトラウマで自分を責め娘は死んだと思い込み精神を病んでいたのだった。
そして死期の近い原の祖父に会い、母親が最期まで原を気にかけていた事を知る
原は子供時代のトラウマと向き合いトラウマを励まし克服する
そして母親の幻を見た原はいつか母親の元に行った時
母親に自分が経験し、出会ったたくさんのオミヤゲを手渡す事を誓うのだった



250 :電波オデッセイ:2008/06/16(月) 16:07:41 ID:???
登場人物

原スミ子
主人公。女子中学生。基本元気で暴走しまくりの電波女と呼ばれるが
オデッセイに出会う(?)まではひきこもりで不登校を続けていた
公団住宅に母親(途中で失踪する)と二人暮しで多少ネグレクト気味で育つ
子供の頃のトラウマが泣いている自分の姿として見える。
ちなみに子供の頃のトラウマは母親にネグレクト気味に育てられたせいで
身だしなみができずに小学生の頃にイジメられていた事と
はっきりとは明言されていないが小学生の頃にレイプされ
その様子をロリータビデオとして売られていたこと
(体を傷つけられ裸で股間から血を流している描写がある)
多少おせっかい焼きだが基本自分のできる事だけをやる主義で
あまり押し付けがましいや説教臭い事はしない

オデッセイ
原の妄想の中にいる存在。白衣でメガネの優しそうな男性。
原に優しく、的確なアドバイスをする。人はみなこの星に来た観光客だといい
オミヤゲ(思い出)をたくさん見つける事を勧める

キタモリ
原の幼馴染で同級生。学級委員。地味で生真面目で融通が利かない性格だが
基本面倒見が良く原の事を気にかけている(恋愛感情はない)
野川美千代の事が好き。見た目がオタクっぽいのでバカにされつつもイジラレキャラ
一応優等生だが必死に勉強している

トモちゃん
丘本トモ子。原の幼馴染で親友。ちょっと小太りだが心優しくて夢見がちな少女
太ってる事をコンプレックスに思っている。ちょっと男の子は苦手
太ってるのは母親も太ってるからだと思い落ち込んで拒食症気味になるが
原の励ましで回復する


251 :電波オデッセイ:2008/06/16(月) 16:17:09 ID:???
野川美千代
キタモリの想い人。童顔だが体が弱く一年留年してるため一つ年上。
心優しい文学少女だが字がヘタなのと体が弱いのがコンプレックス。
担任の甲野先生を尊敬している。病気がちで進学が難しくなり
子供の頃の病気が酷かった時の自分がトラウマとして出てくるが
キタモリや甲野先生の励ましもあり元気を取り戻す

甲野先生
担任の先生。優しくて生徒想いの教師で原たちの事をあれこれ気にかけている。
2年留年しているため野川に共感され尊敬されている。
作中では明言されていないがすげこま君に出ている昆虫マニアのくぬぎと同一人物

ハセガワ
クラスメートでクールな音楽少年。原との仲を誤解される。中学生に興味はないらしい

PG
ハセガワの友達。エロい事に興味しんしんでPGとは読んでたエロ本の名前。

チカ
クラスメートでハセガワの事が好き。ハセガワとの仲を誤解して原をイジめる。
何一つ不自由ない家庭に育つがワガママというより不満を喚き散らす事でしか
発散する方法を知らない人間だった。原にボコられ心情を吐露し
ハセガワに告白するがフラれる


252 :電波オデッセイ:2008/06/16(月) 16:25:44 ID:???
原の父親
金髪でロッカー風。音楽好きで家に大量のレコード等を残す。
学生結婚し父親になる自信がなくのらりくらりとした態度を取っているうちに
家庭崩壊した事を後悔している。原は死んだと聞かされていた。
結構適当な性格で計画性があんまりない。

原の母親
原と二人暮しだったが失踪してしまう。ネグレクト気味で
原の事件のせいで原を嫌っていると思っていたが
本当は自分を責め精神を病んでいた。周囲には原は死んだと言っている
うちに本当に死んでしまったと思い込み失踪する。死んだと思い込んでいる
原の事を最期まで気にかけていた。現在は故人。



257 :マロン名無しさん:2008/06/16(月) 22:14:06 ID:???
電波ギャグ・・・?この設定で?
一家離散とか虐待とか母の死とかレイプとかいじめとか、
めちゃくちゃ重そうに思えるが・・・
よくこんなんでギャグ漫画描けるな。すげえな作者



259 :マロン名無しさん:2008/06/16(月) 23:28:11 ID:???
主人公の原が電波ポジティブ系でさっぱりした性格だからなあ
明るいギャグパートがあって鬱シリアス要素が入ってくる感じ