構想
- 馬場馬場専用セットThe Legacy of Raekor("Raekorセット")およびVile Wardを装備し、敵複数をFurious Charge("FC")で、敵単体をFrenzyで攻撃するビルド。
- Raekorセットは、2.1.2によりDreadnoughtの効果が"Store up to 2 charges of Furious Charge.(FCのチャージを2つまでためる)"に変更されたため、高いレベルのGreater Rift("GR")におけるDPSを大幅に失った。しかし、クールダウン減少("CDR")を積まなくてもFC連発が容易になり、低GRやNephalem Rift("NR")で使いやすくなった。
- したがって本ビルドはCDRを比較的抑える一方DPSを上げることを目標としている。
戦い方
- 敵が複数いればFCで処理する。敵が少なくなればこれにかまわず次に進む。
- おおよその目安として、敵の数が10体を下回れば次に進む。GRの密度が上がったため、これでも問題なくRift Guardian("RG")を呼び出すことができる。ただし、Champions(名前が青いもの)は特に不利なaffixesがついていないかぎり倒すようにする。
- RGに対してはFrenzyを使用し、FCのクールダウンが終わればこれも使う。
パーティプレイ
- 2.1.2によってDreadnoughtの効果が変更された結果、本ビルドはグループでも問題なく使えるようになった。
- グループにおける本ビルドの役割はDPSであるため、敵の密度が濃いところでFCを使いDPSを最大化する。
- UnityをRing of Royal Grandeurに、Raekorセット頭をLeoric's Crownにそれぞれ変更する。メンバー全員がUnityを装備するという選択肢もある。熟練したメンバーであれば全員が一度に致死的ダメージを受けることはほとんどないため、これによりパーティの死亡率を下げることができる。
- Raekorセットは敵単体に対してDPSを出せないので、グループでは敵単体に対するDPSを上げることをあきらめるのも一案である。この場合、レジェンダリージェムのMirinae, Teardrop of the Starweaver("Mirinae")をBane of the Powerful("BotP")またはGem of Efficacious Toxin("Toxin")に、FrenzyをGround Stompにそれぞれ変更するのがよい。他に敵をまとめるメンバーがいれば、Ground Stompの代わりにCleaveのGathering Stormにより他のメンバーDPSの底上げを図る選択肢、およびWar CryまたはThreatening Shoutにより防御力上昇を図る選択肢もある。なお、Toxinの被ダメージ10%増効果は加算的に重複するため、3人以上のパーティであれば各人がToxinを装備することにより全体のDPSを大きく上げることができる。
良い点
- Vile Wardのレジェンダリ―効果のため、理論上敵が多ければ多いほどDPSが青天井で上がる。すなわち、FC本来のダメージ x (1 + 0.3X x Y) (XにはVile Wardによって0から5までのいずれかの数字が入る。YはそれまでにFCが当たった敵の累計)のダメージを各敵に対して与えることができる。具体的には、ダメージ増35%のVile Wardを装備している場合、1体目には1.35倍、2体目には1.70倍、3体目には2.05倍のダメージが与えられる(注)。敵が十分に密集していればこれにBattle RageのるBloodshedによるスプラッシュダメージも加算されるため、敵が密集している大きいマップ(墓場1枚マップなど)では、高いDPSを出すことができる。
- したがって、敵の密度の高いNephalem RiftやGreater Rift("GR")を効率よく攻略できる。
悪い点
- 敵少数、特に敵単体に対するDPSが低い。いかに敵単体とりわけRGを素早く処理できるかがこのビルドのカギになる。
- 装備をそろえるのが難しい。
スキル
Active Skills
- Furious Charge(Battering Ram)
自分のセットアップにあったルーンを選ばないと、Elementalダメージ増加の恩恵を得られない。このビルドはFireダメージ増を積むので、Fire系のルーンであるBattering Ramを選ぶ必要がある。なお、Raekorセットの効果で、どのルーンを選んでも全部のルーンの効果がFCに乗る。 - Frenzy(Maniac)
敵単体特にRGに対する攻撃手段。 - Wrath of the Berserker(Insanity)
いわゆる馬場変身。馬場変身自体の効果に加え、Insanityの攻撃力50%増はとても効果が大きい。 - Call of the Ancients(The Council Rises)
いわゆる三馬場。敵単体に対するもっとも大きなDPSソースである。GRにおけるダメージ上昇カーブの緩和および2.1.2による三馬場を含むpetsの強化で高GRでも死にづらくなった。 - Ignore Pain(Iron Hide)
本ビルドのCDRの最大値は49.23%である。これに加えてGogok of Swiftnessのswiftness効果を15スタックさせれば、CDRが約56.84%となる。この場合、Pride of Cassius(Ignore Pain6秒増のもの)を装備すれば、常時被ダメージ50%減が実現できる。Iron HideをIgnorance of Blissに変更することもできるが、この場合、少なくとも1.95秒のダウンタイムが生じることに注意。Iron HideとIgnorance of Blissのいずれを選択するかは状況による。 - Battle Rage(Bloodshed)
Dreadnoughtの効果変更により、Bloodshedのスプラッシュダメージは弱体化した。しかし、未だに強力である。
Passive Skills
- Boon of Bul-Kathos
CDR56.84%を維持することができれば、変身時間20秒ダウンタイム約19秒となる。三馬場も同様に登場時間20秒ダウンタイム約19秒となる。 - Rampage
RampageのSTR増加は25までスタックするので、STRが最大25%増加する。STRが上昇すると攻撃力のみならず防御力も上がるので有用。敵が多いGRではこれをかなりの時間維持できる。 - Berserker Rage
本ビルドではほぼ常時Furyが最大値に近い値を保つため、このpassive skillの恩恵が大きい。 - Ruthless
Ruthlessの効果はいわゆるskill damage multiplierではない独立のdamage multiplierであると考えられている。この場合、同効果により純粋にダメージが1.4倍される。したがって、Ruthlessは敵大群にFCを使ったがエリートが殺しきれずに残ったという状況に対処できる点で本ビルドと相性がよい。
装備
武器
- The Furnace: Ramaladni's Giftを使い、STR、ダメージ10%増、CDRおよびソケットをつけたものがベスト。一番重要なのは武器ダメージ("3200 - 3600 Fire Damage"というやつ)なのでここは妥協しないこと。武器のソケットにはFlawless Royal Emeraldを嵌める。
防具
- Raekorセット頭: STR、VIT、Critical Hit Chance("CC")、およびソケットがついたものがベスト。ソケットにはFlawless Royal Diamond を嵌める。
- Raekorセット胴: STR、VIT、FCダメージ増、およびソケット3個がついたものがベスト。ソケットにはFlawless Royal RubyまたはFlawless Royal Diamondを嵌める。
- Raekorセット篭手: STR、CC、Critical Hit Damage("CHD")、およびCDRがついたものがベスト。
- Raekorセット脚: STR、VIT、All Resist(or Frenzyダメージ増)、およびソケット2個がついたものがベスト。ソケットにはFlawless Royal RubyまたはFlawless Royal Diamondを嵌める。
- Raekorセットブーツ: STR、VIT、およびAll Resistがついたものがベスト。
- Vile Ward: FCダメージ増加の数字が高いものを優先(35%が最大値)。STR、VIT、CDR、およびFCダメージ増がついたものがベスト。
- Pride of Cassius: Ignore Pain 6秒増のものを優先。これにSTR、VIT、All Resist(or Frenzyダメージ増)、およびLife +X%がついたものがベスト。
- Ancient Parthan Defenders: FCのCold Rushによって凍結させた敵の数に応じて、被ダメージが減少する。被ダメージ減少効果の高いもの(12%が最大値)を優先。Fireダメージ増、STR、VIT、およびCCがついたものがベスト。
指輪とネックレス
- Stone of Jordan: Fireダメージ増、CDR、ソケット、およびEliteダメージ増がついたものがベスト。
- Unity: CC、CDR、Elite Damageおよびソケットがついたものがベスト。
- ネックレス: Fireダメージ増(or STR)、CC、CHD、CDRおよびソケットがついたものがベスト。ただし、これが実現できるのは5つのプライマリプロパティがつくThe Flavor of Timeのみ。その他のネックレスの場合、Fireダメージ増(or STR)、CC、CHD、およびソケットがついたものがベスト。GRのレベルが高くなってきたら、The Star of Azkaranth、Mara's Kaleidoscope、Xephirian AmuletまたはCountess Julia's Cameoなどの属性吸収アミュレットがよい。特に44以上の高GRを狙うのであれば、2.1.2によりPylon hunting戦術が無効になったため、できるだけ防御を犠牲にDPSを上げたうえ属性吸収アミュレットを装備し相性のよいRGが出てくるまでGRを繰り返す戦法が有効になった。なお、Rift Guardianのうち、Fireを攻撃手段とするものが最も多く、PoisonとArcaneがほぼ同数で、ColdとLightningは少ない。また、多くがPhysical攻撃を併用する。そこで、Physicalをできるだけ上げたうえ、Fireまたはmeleeにとって致死的攻撃の多いpoisonを吸収するアミュレットを装備するのがいいだろう。グループにおいて敵複数に対するDPSを最大化したい場合は、Hellfire Amuletを装備し、増えたPassive Skill枠にWeapons Masterを入れるのがよい。
レジェンダリ―ジェム
Bane of the Trapped("BotT")、Mirinae、およびGogok of Swiftnessを指輪とネックレスのソケットに嵌める。BotTによるダメージ増加は、skill damage multiplierではないため、上記のFCのダメージ増に対する掛け算となり効果が大きい。よって、他の2つに先んじてアップグレードを狙うのがよいと思われる。
その他
Paragon Point: 移動スピードおよびCDRを優先する。
応用例: Fireダメージ増をPhysicalダメージ増に、MirinaeをBotPまたはPain Enhancerに、FrenzyをGround StompのWrenching Smashにそれぞれ変更する。また、敵単体は、複数の敵をGround Stompでその周りに集め、Physicalダメージ増で強化されたBattle RageのBloodshedによるスプラッシュダメージで対処することになる。さらに、アミュレットをHaunt of Vaxoに変更すれば敵単体に対するDPSをより上げることができる。なお、三馬場はThe Council Risesのままでよい。
Ancient Legendary Items
基本的に同じアイテムのAncientが出ればこれに置き換えていく。Blood Shardは武器を優先するのがいいと思われる。レアな武器のドロップレートが上がっているのでたとえAncientでなくても現在の武器のアップグレードが狙いやすいうえ、武器のAncient化によるDPS上昇効果が非常に高いためである。なお、Fire構成の場合、数値によってはノーマルなThe FurnaceよりもAncientのMaximusの方が強力であるかもしれない。しかし、Physical構成の場合、FCへの依存が大きいので非エリートへのダメージを低く抑えられるThe Furnaceがほぼ決定的な選択肢となるだろう。他方防具のAncient化はそれほど効果が大きくないので後回しでいいと思われる。AncientによりSTRやVITがそれぞれ150程度上昇するが、STR150はおおよその目安としてCCの1.2%、Fireダメージ増の2.5%相当であるから、例えばCC6%、Fireダメージ増20%がついたノーマルの防具をCC%5、FIreダメージ増18%のAncientに変更するとほとんどの場合却ってDPSが下がる。
コメント
- 1.21.15仮公開。間違いなどがあると思いますのでコメントをいただけると幸いです。 -- 筆者? 2015-01-21 (水) 11:20:45
- 「Fireダメージ増を積むので、Lightning系のルーンであるBattering Ram」とありますがLightning系でなくFire系ではないでしょうか? -- 2015-01-21 (水) 11:35:39
- ありがとうございます。修正のうえ、Barbarianのビルドページにリンクしました。 -- 筆者? 2015-01-21 (水) 11:39:55