【ネクロデア王国】

Last-modified: 2023-02-14 (火) 06:30:50

概要

かつて【魔界】に存在していた国家で、現在ではそれぞれ【王都ネクロデア跡】【旧ネクロデア領】と呼ばれている。
【アストルティア秘聞録】によれば建国は【海運都市ザード】の滅亡直後の2500年前であり、200年前に【バルディスタ要塞】に属する【ゾブリス将軍】の独断によって攻め滅ぼされるまでの約2300年間存続していた。
【ナジーン】の生まれ故郷で【ユシュカ】も幼少の頃はここに長期間滞在し、戦闘技術を磨くと共に王族から礼節や礼儀作法を習っていた。
 
その昔、死地をさまよう片腕の男が助けを求める声に導かれて命を投げうった結果「暗鉄鉱ネクロダイト」を発見し、その際の導きの声を「暗鉄神ネクロジーム」として崇め、そのことが建国の礎となったという経緯がある。
ネクロダイトを豊富に産出する鉱山と、それを加工する特殊な技術を持った多くの鍛冶職人を有し、強国として発展。人々はその礎であるネクロダイトを神格化し、祈りを捧げることで平和な日々を送っていたがゾブリス将軍による侵攻によって王都は廃墟に、緑あふれる美しい領土はゾンビ系モンスターが多く跋扈し、悲憤の灰が降り積もる死の大地へと変貌した。
 
魔界の各国にネクロダイトの加工品を輸出しており、中でも近隣地域である【ジャリムバハ砂漠】の小国家群と密な取引をし、遠く【魔幻都市ゴーラ】産の品物も入手していたようだ。
それだけに交易の妨げとなる盗賊への対処には苦労していた模様。【血潮の浜辺】にある「鉄のほこら」もその対策のひとつ。
 
魔界に住む魔族は基本的に神への信仰心がなく、施設としての【教会】も存在しないのが特徴だが、ネクロデア王国はその建国の経緯から暗鉄神への祈りと日々の感謝を捧げる風習があったようで、旧ネクロデア領の集落跡には教会らしき建造物の廃墟が残っており、そこに【アバノク祭司長】という名前の神官風の衣装を着た魔族の亡霊もいる。
また、シナリオ中では封印を司る3人の亡霊からそれぞれクエストを依頼されるが、彼等はクリア報酬として、封印を解くだけでなくアイテムもちゃんと渡してくれるなど皆人格者である。
このことから、魔界の国の中でもどちらかといえば【アストルティア】の国や住人に近い感性を持った国民が多かった事が想像できる。ユシュカがアストルティア寄りの考えになったのも、師匠だけでなくネクロデアとの交流で培われたものなのだろう。
なお、本作における鉱山を守護する神や精霊と言う類で言えば、【アグラニの町】の土着信仰の対象である【山神イプチャル】と言う前例が存在する。
 
余談だがVer.6で同じく鉱物に関係する生命体に【ジア・クト念晶体】が登場している。
【異界滅神ジャゴヌバ】も元々ジア・クトのひとかけらであること、ネクロダイトが素材となっている【魔剣アストロン】にも鉱物化の力があることを考えると、ネクロダイトはジャゴヌバこと【ジア・グオヌバ】が鉱物化したものが【魔瘴】で黒くなったものかもしれない。
さらに魔剣アストロンについている「命のルビー」もジア・クトのコアと形状が似ており、命のルビーもジア・グオヌバのコアだった可能性があると思われる。

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