【礼典の間】

Last-modified: 2021-10-04 (月) 15:56:37

概要

【ゼクレス城】からエレベーターで降りていくと入れる場。
ゼクレスで【大魔王】を目指そうとするものを試す試練の場である。
【アスバル】から大魔王の王冠を贈ると言われて取りに来るとここで大魔王としての試練を受ける事になる。
 
内部は一本道でモンスターもボスもいないのだが、上記の通り、各部屋で大魔王となるべき知恵を試される。
 
最初の間では王者の振る舞いを見せろと言われるのでアスバルから習ったしぐさ「王者の居住まい」を行えば石碑が倒れる。
倒れたのち、鉄格子とそれを開ける仕掛けを解く。仕掛けの解は後述。
 
第二の間では大魔王としての社交の場での知恵を試される。
一種の論理パズルである。

  • 問 大魔王と伴侶は三組の夫婦を招いて社交パーティーを開いた。参加者はそれぞれ初対面の者とのみ握手をした。最後に大魔王が自分以外の7人に「何人と握手したか」と尋ねたところ、全員がそれぞれ違う人数を答えた。自分とは握手できず、また伴侶と初対面という事もあり得ないとすると、大魔王の伴侶は何人と握手しただろうか?

    参加者8人のこのパーティーに於いて、自身とも伴侶とも握手できないという条件下では、握手できる最大の人数は6人。
    大魔王以外の7人がバラバラの数字を答えたという事は、その内訳は0~6の7通りだという事になる。
     
    問題を整理するために、8つの席を想定し、それぞれ2つずつ一組になるように並べておく。組になった席にはそれぞれ夫婦が座るものとする。
    その8つの席のうち、どこでもいいので「6と答えた人」を座らせる。
    残り7つの席のうち、「6の人」と組になる席以外に座る人は全員、「6の人」と握手することになる。つまり「0と答えた人」は「6の人」と組になる席にしか座れず、この二人が夫婦という事になる。
    残り6つの席のうち、どこでもいいので「5と答えた人」を座らせる。
    残り5つの席に座る人は全員「6の人」と握手済み、さらに「5の人」と組になる席以外に座る人は全員、「5の人」とも併せて2人以上と握手することになる。つまり「1と答えた人」は「5の人」と組になる席にしか座れず、この二人が夫婦という事になる。
    残り4つの席のうち、どこでもいいので「4と答えた人」を座らせる。
    残り3つの席に座る人は全員「6の人」「5の人」と握手済み、さらに「4の人」と組になる席以外に座る人は全員、「4の人」とも併せて3人以上と握手することになる。つまり「2と答えた人」は「4の人」と組になる席にしか座れず、この二人が夫婦という事になる。
    残り2つの席には、最後まで残った「3と答えた人」「大魔王」の2人が座る。つまりこの二人が夫婦という事になる。
     
    以上の結果を表にすると以下の通りとなる。

    握手した相手伴侶
    6と答えた人1,2,3,4,5,大魔王0と答えた人
    5と答えた人2,3,4,6,大魔王1と答えた人
    4と答えた人3,5,6,大魔王2と答えた人
    3と答えた人4,5,6大魔王
    2と答えた人5,6,4と答えた人
    1と答えた人65と答えた人
    0と答えた人なし6と答えた人
    大魔王4,5,63と答えた人

     
    ……このように理詰めで解くこともできるのだが、選択肢が7つしか出てこない上に、不正解でもペナルティは一切ないので、総当たりで回答しても特に問題なかったりもする。
    また相当に難しいことを開発スタッフも分かっていたのか、「ヒントを見る」を選択するとヒントどころか解説と答えまで全て教えてくれるようになっている。

正解すると石碑が倒れ、最初の部屋と同様で鉄格子が5つに、ボタンが4つに増えた仕掛けを解いて進む。

鉄格子の解き方

最初の部屋はI~III、第二の部屋はI~IVのボタンとその数字の下で灯っている炎の列が開く鉄格子の列を示している。
最後にレバーを引くとONにしているボタン列の鉄格子が開閉する。
ただし、対応する鉄格子が既に開いている場合は閉じてしまう。
閉じている鉄格子があると組み合わせが変わってしまう。
その為、全ての列で灯っている炎の数が奇数になる組み合わせでボタンを押せばよい。
 
…と、説明されるのだが、実は調べて最初の配置は固定されているのでわかっていれば難なく通れる。
最初の部屋ではIとIII、第二の部屋ではII,III,IVのボタンを押してレバーを引けばいい。

最後の部屋では大魔王としての覚悟を問われる。

  • 問 滅びる運命にある3つの国があるが、まったく無関係の1つの国を滅ぼせば運命が変化し他の3つの国は救われるという。選択肢は全ての国を救う、1つの国を滅ぼして3つの国を救う、放置して3つの国を滅びるままにしておくの3つ。…さてどうする?

    結論を言えばどれを選んでも先に進める。
     

    • 全ての国を救うを選んだ場合
      • 最も困難な道ゆえ、今一度覚悟を問う為に激しく叱責される。それでも曲げずにこの道を選ぶ(いいえを選び続ける)とその覚悟を認められる。
    • 1つの国を滅ぼして3つの国を救うを選んだ場合
      • 大の為に小を切り捨てるその覚悟こそ大魔王の証と認められる。
    • 3つの国を滅びるままにしておくを選んだ場合
      • その混沌の意志が狂気の大魔王に通ずるとしてふさわしいと認められる。

3つの部屋を通過するとアスバルが現れて謝罪と賛辞の言葉と共に大魔王の王冠が贈られる。
なお、アスバル自身も大魔王選定の儀に際しこの礼典の間での試練を受けていたとのこと。
ゼクレス国民に少しでも即位の正当性を認めさせるために、主人公に試練を受けて貰ったとも取れる。もっとも、次章を見る限りゼクレス貴族に対しては効果が薄かったようだが…。