概要
2013年9月26日に登場した3番目のプラットフォーム。
2013年6月22日の【ドラゴンクエストX TV】にて発表され、同年7月のベータテストを経て発売。
利用券は【Wii U版】/【Nintendo Switch版】と共通。
対応OSはOS自体のサポート期限に準じて変動する。2023年現在はWindows10 32/64bit 日本語版およびWindows11 日本語版の2種類。
Windowsとは
Microsoft(MS)が販売しているオペレーティングシステム(パソコンを動かすためのシステム、OS)の総称。1980年代から少しずつ改良を重ね、ビジネスやエンターテインメントに必須のものとして大きな地位を築いた。
なおPCはPCでも、Apple社の「MacOS」やGoogle社の「Chrome OS」などのOSは全く別物でDQ10の動作対象外。
Windows以外のOSはHTML5対応ブラウザを利用したブラウザ版を使うしかない(ただしそれも公式サポートOSはWindowsやMacOSなど特定のOSやバージョンのみ)。
本作で「PC版」といったらWindows版のことである。
※ブラウザ版は【ブラウザ版】のページに記載。
スケジュール
- ベータテスト
- 2013年6月22日(土)~8月25日(日)21:59まで
- 先行体験版
- 2013年9月12日(木)8:00~9月25日(水)23:59まで
無料、一部制限があるが、ほぼ製品版と同じ内容。
先行体験版参加者で製品レジストレーションコード登録者には元気玉3個無料配布。 - 本サービス開始
- 2013年9月26日(木)~
発表当初はWindows Vista以上のOSが必須で、当時MSによるOSのサポートが終了間際だったWindows XPではプレイできなかった。
その後Vistaも同様にサポート終了したため、Ver.4のリリース段階で必要環境がWindows7以上に引き上げられていた。
2020年1月14日、サポート期限を迎えたWindows7が除外。
2023年1月10日、サポート期限を迎えたWindows8.1が除外。これによりWindows版開始当時のOSはすべてサポート対象外となった。
スペシャルパック
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン スペシャルパック
以下のものがセットとなったスペシャルセット。
■スクウェア・エニックス セキュリティトークン ドラゴンクエストバージョン
■ドラゴンクエストX ゲームコントローラ for PC
■モンスター大図鑑 ドラゴンクエストXスペシャル(書籍)
■ドラゴンクエストX 特製世界地図(マイクロファイバー製)
■ゲーム内アイテムコード:【赤い傘】(初のかさ枠装備)
発売日:2013年9月26日(木)
価格:9800 円(税込)
特徴
PCには基本的にHDD(SSD)やキーボードが標準搭載されているため、ゲーム機のように別途買い足す必要はない。しかしキー操作ではかなり苦しいので、PC用のスティック2本付きゲームパッド(コントローラ)は是非とも導入しておきたいところ。
ゲームパッドは、Xinput規格しか公式対応しないブラウザ版と違ってDirectInput規格にも対応している。ディスプレイがタッチパネルに対応している機種なら、タッチ操作やデジタルパッド操作も可能。
そして必ず注意しておきたいのが必要環境を満たしていること。そうでないとそもそも遊ぶことができない。
必要環境は公式サイトを参照。
DQ10は元々Wiiから始まっただけあって、公式の推奨環境にすら相当古いパーツ名が書かれる程度には負荷が軽い。スティックPCや格安ノートなどの極端に性能の低いPCでもなければ普通に動くと思っていいだろう。一方、4K解像度で快適にプレイするにはGeforce,Radeon等の独立したGPU(dGPU)の搭載が必要になってくる。
気になる人は【ベンチマークソフト】やWindows向け【無料体験版】で動作チェックしよう。最悪、動作が難しければ月額料金は高いがブラウザ版ならプレイできるかもしれない。
【イオナズン】【イオグランデ】の爆発音が違っていたり、【さんぞくウルフ】系統の断末魔の音声などが低くなっているなど、他機種版とはSEが若干異なるものがある。
Windows版の特徴は、なんといっても環境設定による自由度の高さ。解像度はもちろんテクスチャレベルやウィンドウの大きさなど、スペックが許す範囲なら自由自在。
最低解像度は800×600(画面比率4:3の640×480は【Ver.6.0】で廃止)、最高で4K(3840×2160)/フレームレート60fpsまで対応。性能を持て余すような高スペックPCなら、高ビットレートな生配信や【複垢】による複数同時起動も余裕だろう。
コントローラも市販のPC用はもちろんのこと、知識や機材は必要になるものの、各種コンシューマゲーム機用のコントローラを接続・使用することもできる。
Microsoftのゲーム機XBOX 360、XBOX ONE、Xbox Series X|SのコントローラはWindowsにも対応……というか、Windowsと共用のため、USBや無線アダプタで容易に接続できる。
元々オンラインゲームはWindowsでのリリースが多く、DQ初であるWindowsパソコン向けのサービスを提供することについては本作のプロジェクト開始当初から想定されていたが、まずは安心して遊べるコンシューマゲーム機に主軸を置くため最初にWiiで出し、その後で対応マシンを広げていく方針をとっている。
ただし開発開始時と発売時ではゲーム業界の情勢もかなり変化しており、1つの機種独占で出すビジネスモデルが難しくなってきていることや、開発コストの回収も1機種だけでは困難になってきていることも、マルチ展開の理由としている。
(参考: 『週刊ファミ通』2013年7月25日号)
問題点
Windows(PC)は様々なソフトが動いて便利な反面ハードやソフトなどのユーザー環境が千差万別で、その影響からゲーム機に比べてプレイ時のマシントラブルも発生しやすい。
例えばよくあるのが「スペックは十分満たしているのにゲームが起動しない・動作が重い・接続が切れる」といったトラブル。こうなると大抵の原因は性能以外のなにかであり、その「なにか」を探っていくことになる。
ゲーム機は環境が統一されていることからエラー時のサポート対応も比較的容易で、もし原因が機械の故障だったとしてもハードメーカーに修理丸投げで済む。一方PCは自分でトラブルに対処しなければならないことが多く、メーカーへ問い合わせるにもDQ10側の問題なのか他のソフトによる影響なのか、はたまたパーツ故障なのか含め原因が複雑で切り分けが難しく解決に時間がかかりやすい。こうした手間が煩わしい人はゲーム機で遊ぶほうがストレスが少ない。
また普通は起こり得ないが、他社のオンラインゲームで実際あった話として、ゲームアップデート時に開発者のミスでユーザーのPC内データがすべて破壊されてしまう事件があった。さすがにDQ10でも起こるとは思えないが、もし家族共有PCや仕事に使うPCで起きたら絶望的なダメージになる可能性がある。
PC利用時の一般論でもあるが、万一に備えPCウイルス感染対策やデータのこまめなバックアップはもちろん、極力ビジネス利用のPCでは遊ばないなどの予防策はしておきたい。
ユーザーの不便な点というよりはWindows版の登場で発生したDQ10全体の問題であるのだが、こいつの登場で不正行為が激増してしまった。
RMT、BOT、解析、チート等PCだからこそ(特にBOT)起こりやすくなってしまった問題ばかり。運営も全力で対策をしているものの、このような不正行為はなかなか減らない。Yahoo!ゲーム版でのサービスが終了してしまったのもRMT対策に限界があったからである。
ユーザーは規約を守ってプレイをしましょう。