【お尻たたき棒】

Last-modified: 2022-03-13 (日) 01:51:23

DQ11

【ニマ】大師ご愛用のアイテム。
【ドゥルダ郷】に歴代の大師達が振るう伝説の武器として代々伝わる、里の起源から存在する由緒正しいお仕置き棒。
一見するとオールかヘラのようだが、挙手の形をそのまま棒にしたようなビジュアルをしている。水平(縦)に振ればチョップも打てそうだ。
ちなみに、外伝では結構前から拳の形状をした武器があった。
 
ドゥルダにある本によれば、この棒自体が不思議な力を持ち、郷の長となる大師を導き、選定するという。
また、同本によればこの棒は【命の大樹】の枝から作られているという一説がある模様。
【聖地ラムダ】には元々【虹色の枝】が存在していたらしいので、大樹から生み出された棒と杖を2つの聖地に置く事で【勇者】を導くという事だろう。
そして、この棒の頑丈さは【巨竜】に踏まれようとも壊れず、鋼鉄をも打ち砕く破壊力とされている。
骨盤を骨折しないのだろうか?
命の大樹製とはいえもはや木材の範疇では無い。恐るべき棒だ!!
  
お仕置きだけに不甲斐無い弟子に喝を入れるために使われるが、
作中では若き日の【ロウ】6年間の修行中に1万回ものお尻たたきを食らったエピソードが強調されてしまっている。
ちなみにこれは【ロトゼタシア】での年間日数が現実と同じ365日だった場合、平均で1日5回、たまに4回程度は叩かれた計算になる。
なお【主人公】【覇王斬】を修得する際、ニマ大師から辛い修行に耐える覚悟があるかを聞かれるが、
ここで「いいえ」を選ぶと「根性無しはじいさん譲りか!!」と叱責されこの棒を出されてお仕置きされ……そうになる。
ちなみにこの時のロウは「おぬしはお尻たたき棒の威力を知らんからそんな事が言えるんじゃ!」「悪い事言わんから考え直せ!」という狼狽っぷりを見せる。
 
ロウとニマ大師は過ぎ去りし時を求めた後の世界で久し振りに(現世で)再会するが、ロウが流れの中でムフフ本を落としてしまい、やっぱり強烈な一発を受けてしまう事になる。
いつもの風貌ならともかく、かつてのとしての姿で叩かれると、見ているこちら側が情けなくなる。
 
また、下記の通りプレイヤーも入手・使用する事ができるが、
とりわけ【ベロニカ】がロウへのお仕置きの為にこのお尻たたき棒を手にしたがっている事が会話の中で示されている。
ちなみに残念ながらこれを装備できるのは妹の【セーニャ】の方なのだが…。
因みにうち直しに必要な宝珠は24個と、過ぎ去りし時を求めた後の入手とはいえ、意外と多め。
 
以下には武器としてのお尻たたき棒について述べる。

武器として(PS4版)

【連武討魔行】四の試練における初回クリア報酬として手に入る。
四の試練の報酬は【ドラゴンジャケット】【竜の装飾品のレシピ】【神竜装束のレシピ】とドラゴンにちなんだラインナップの中にコレが混じっているので、報酬欄を見るだけで十分な出オチ感を帯びている。
武器としてはスティックに該当する為、【セーニャ】専用。ゲーム中の説明は以下の通り。

-+1+2+3
攻撃力1
クリーンヒット率30%35%40%50%

特殊効果 ・よく失敗するが ○○%で いい感じに当たる

説明文がいいかげんでどんな武器なのかよくわからない
攻撃力はたったの1と、この時期に手に入る武器としては非常に低いが特筆すべきはクリーンヒット率。
クリーンヒットだのいい感じに当たるだのとはなんのこっちゃ……。
そう思った諸君も多かろうが、その正体は会心の一撃である。
初期でも30%、【ふしぎな鍛冶】で+3にまで引き上げると50%、【まじんのかなづち】もびっくりな驚異的な会心発生率になる。
さらに会心が発生しなかった場合は、まじんのかなづち同様にミス…ではなく、【どくばり】のように固定1ダメージ(メタル系にも有効)になる。
つまるところ、まじんのかなづちとどくばりの良いとこ取りといえる性能である(攻撃は失敗していないのでやはり説明文はいいかげんである。それか会心が起こる割合的な事柄についての説明なのかもしれない)。
ただし、PS4版でこの武器を使用する際は他の装備などによる会心率補正が適用されず、最終的な会心率はこの武器の「クリーンヒット率」で固定される。
この性質は【一閃突き】【まじん斬り】、まじんのかなづちと共通する。
 
非力な【セーニャ】にとって打撃攻撃の威力を高めるにはうってつけの武器ではあるが、手に入る頃には火力がインフレ状態にあり、魔力関係の付加効果がないこの武器に頼る場面は残念ながら…というところである。
ただしメタル狩りなら話は別。メタルのお尻をぺしぺし叩いてやろう。
うまく決まれば、棒にまつわる伝承通り、鋼鉄のボディを持つメタル系すら真っ二つに叩き割れる。
 
常用する場合、くれぐれも治療のための【パーティアタック】をこれでやらないように。
うっかり会心が出ようものならその会心の仕様もあって、お尻ぺしぺしで即死という事態にもなり得る。
 
ちなみにセーニャを槍メインで育てていると一閃突きがあるため記念品程度に収まり、ますます出番がなくなる。
一応完全上位互換ではあるのだが入手時期が遅いのが最大の難点で、プレイヤーによってはカミュの【会心必中】が猛威を振るっていることもあるため、活躍の場があるかは微妙。

武器として(3DS版)

入手方法や攻撃力・会心率はPS4版と同じだが、細かい性能に差異がある。

  • こちらでは装備の説明が普通に「かいしん率」表記になっている。
    また、PS4版の「クリーンヒット率」とは違い、こちらはただ単に会心率がプラスされる効果となっており、最終的な会心率はこの武器の補正と【きようさ】から求められる基本会心率や【会心のカード】などを合計したものとなる。
  • 会心が出なかった際は1ダメージ固定ではなく、通常通りのダメージ計算が行われる。当然相手の守備力が高過ぎるとミスになるが。
    そのため、こちらでは攻撃回数やちからの差はあるが【キラーピアス】装備の【アリーナ】に近い状態といえる。
  • この3DS版にのみ、ゾンビ系とエレメント系に対するダメージアップ効果がついている(10%ほど)。

 
性能の差はあるものの、ヤリスキルを育てていない際にメタル狩りに使う程度という用法はあまり変わらない。
ただし、3DS版で【邪神ニズゼルファ】を1ターン討伐する際はこの武器にお呼びがかかる。
というのも事前コマンド入力方式のため【ビーストモード】が活用できず、【クロスマダンテ】にお呼びがかかるのだが、二人のMPが0になるため無消費で最大限の火力を出すためにはどうしてもこの武器が必要になるからだ。
勿論実際に達成するには力をカンストさせるくらいのやりこみが必要になるのだが…
 
【ヨッチ族】に武器として持っている個体もいるが、攻撃力が低すぎる上に会心の一撃発生率も上がらないため大外れ枠になっている。
しかもレア度SなためにSランクのヨッチ族がこれを持っているのである。
これをメタルヨッチが持って現れたときには泣く泣く削除するハメになる。最強の【ひかりの大剣】を入手する上でこれの入手も避けては通れない点も辛い。
 
+3のこれを装備させるだけで常時かいしん率50%という凄まじい効果をもたらすが、手に入れられるタイミングが過ぎ去りし時を求めた後限定である為【アイテム増殖・保持技】は不可能。
というわけで常時かいしん率100%みたいなことはできない。
 
ここまで書くとPS4版同様のネタ武器にしか見えないが、実はやり込みなしの通常プレイの範疇でも、雑魚戦相手では十分な活躍をする。
なにしろPS4版と違い会心率そのものが上がるため、その恩恵を大きく受ける技があるからだ。実質的にスティックスキル唯一の攻撃技【ホーリーライト】である。
常時会心ではないため安定こそしないものの、運が良ければ2ターン連続で会心を引いて1000近くのダメージを出すことも珍しくない。しかもグループ攻撃で。
他の仲間の【ゾーン】温存のためにセーニャをバトルメンバーにしたけど、若干火力不足に困る、しかしながら盾は外したくない…という場合にはこれを試してみるといいだろう。

DQ11S

【ロウと幸せの王国】でニマ大師が装備しており、本編に登場するのは若干早くなった。
お尻たたき棒二刀流でロウに対して痛恨を連発する光景は、初見プレイヤーにはかなりの衝撃を与えてくれる。
 
基本的な仕様は3DモードではPS4版、2Dモードでは3DS版と同じ。
だが上記追加ストーリーで二刀流スタイルをお披露目したこともあって、DQ11Sでは何とこれを2つ入手できるようになった。
1つ目は従来と同じ方法で入手。2つ目は連武討魔行の「裏の試練」をクリアするとニマ大師から直接貰える。
 
この際、「それを手にできたのならば怖いものは何もない。自信を持っていい」という趣旨の誉め言葉を賜るのだが、大いなる力を身につけた自信の証がこれとは、どうにも締まらない話である。
また、両手に持った場合50%のクリーンヒットを2回行うだけなのでかいしん率は75%にしかならない。
会心率が上がる仕様の2Dモードの場合も同様で、しかもホーリーライトに関しては利き手の会心率アップしか適用されない。
正直なところ、もし従来と同じ方法で一度に2つ貰えたとしてもそこまで有用では無いのが残念である。