【ボス級モンスター】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 03:42:56

概要

ストーリーの節目に登場する高い能力を持つ【モンスター】の総称。
ほとんどの場合はイベント上で台詞があり、シナリオに関わる【キャラクター】でもある。
一般的には単に「ボス」と呼ばれることが多く、DQやRPGに限らず多くのビデオゲームで節目に登場する、通常の敵キャラクターよりも撃破が困難な敵であり、撃破しないと先に進めないことが多い。
ほとんどは単に「ボス」や「中ボス」と呼ばれるが、ストーリーの特に大きな節目で登場するもの(【バラモス】【エスターク】【ムドー】など)を「大ボス」、逆に中ボスの前座やダンジョンの入口などで発生する比較的小規模な固定モンスター(通常戦闘曲が流れることが多い)を「小ボス」と呼ぶ場合もある。
特に「大ボス」は作中でも屈指の強敵として立ちはだかることが多いため、【全滅】させられたプレイヤーも多いことだろう。時期的な問題で、体感的な強さがラスボスを上回ることすらある。
また「中ボス」の用語は「途中のボス」の意味でダンジョンなどの道中のボスを指すこともあるが、ここでは基本的な意味で用いる。
ストーリーの最後に登場するものはラストボス、略して【ラスボス】、本編のストーリーを全て終えた後に戦えるラスボスよりさらに強いボスは【裏ボス】と呼ばれる。
以下ではラスボス・裏ボス以外のボス級モンスターについて解説する。ボス級モンスターの一覧はモンスター参照。
 
本頁名の【ボス級モンスター】はDQ8以降の【スタジオベントスタッフ】が制作した【公式ガイドブック】で使用されている呼称であり、DQ7などの同ブックでは要注意モンスターと呼ばれていた。
 
もちろん扱いは通常モンスターとは別格。段違いの攻撃能力と能力値・耐性を誇り、基本的には進行上戦闘を避けられないイベントモンスター。
その分経験値は多いが、ゴールドはもらえないボスも多い。
またごく一部の例外を除き、ほぼ全てのボス級モンスターは【ザキ系】に完全耐性を持ち、絶対に即死させられないようになっている。しかし眠りやマヒ、猛毒といった状態異常に対しては耐性の弱いボスも多い。
 
ボス級モンスターは【ダンジョン】の最深部で対峙し戦闘に発展するパターンが多いが、時には町中や、ダンジョンの途中で戦闘というケースもある。
DQ6以降は基本的に「町(イベント発生)→ダンジョン→町(解決)」の繰り返しで構成されており、町1つにつきボス戦が最低1回あるというパターンが恒例化した。
事件の諸悪の根源・他のボスの下請け・そこら辺の悪党・魔王の配下等、ボスの出自は多種多様。
 
「モンスター」と総称されるが必ずしも魔物(モンスター)であるとは限らず、【ドルマゲス】【魔軍司令ホメロス】等の元人間や、城そのものの【ヘルクラウド】という変則パターンも存在し、果ては【カンダタ】【スモック】【フォロッド兵】など、完全な【人間】もしくはその地域に住んでいる人型の種族も含まれている。
 
なお、これらのイベント戦闘では一部例外を除き【にげる】が必ず失敗する、あるいは逃走そのものができない。モンスターの耐性とは個別に即死無効が設定されている作品もあり、【パルプンテ】【混乱時の特殊行動】にも制限が設けられていることがある。
【トラップモンスター】にも即死無効や逃走不可の設定が与えられているため、広義ではこれらもボス級モンスターに属するという考え方もある。
 
ボス級モンスター専用曲については、まずFC版DQ4で対大ボス戦闘曲が登場(当時、中ボス戦闘曲は存在しなかった)。
続いてDQ5で対ボス戦闘曲が登場(中ボスと大ボスの区別なし)。ここで中ボスにもボス戦闘曲が用意されるようになった。
以降は毎作、対ボス戦闘曲が用意されている。一方で、序盤のボスや小ボスなどを中心に通常戦闘曲が流れるパターンも存在すし、DQ11では通常戦闘曲のループの長いバージョンが事実上の小ボス戦闘曲となっている。
対大ボス戦闘曲については、その後DQ6の【ムドー】、DQ3の【バラモス】、DQ8の【ドルマゲス】、DQ11の【魔王ウルノーガ】【魔道士ウルノーガ】などに用意されている。
また、作品によっては【ボス専用エフェクト】が用意されていることもある。
 
ボスの数はストーリーの伸びに比例して増える傾向にあり、ボスが直接関わらないイベントもあるが、DQ7やDQ9以降は1つの町を攻略する際に最低1体はボスモンスターが登場するのが目安となっている。
また、ナンバリング作では、DQ3まではすべて新規グラフィックのモンスター系統となっていたが、作品を重ねるごとに徐々に過去作のモンスターの色違い(あるいはDQ5の【カンダタ】のように過去作モンスターそのもの)が出てくるようになった。
 
リメイク版では各作品とも、能力が変更されることが多い(特にHP設定などに制約があったFC版はほとんどが大幅に変更されている)。
また、通常よりも強化された能力値の通常モンスターがボス扱いされている場合もあり、特殊なパターンを挙げ出すとキリがない。

DQ1

専用曲はまだなし。
本作では一見ボスモンスターが存在しないように見えるが、固定エンカウントモンスターとして【ドラゴン】【あくまのきし】【ゴーレム】がそれぞれ配置されている。
中でもゴーレムは作中で一体しか出会うことのない、記念すべきシリーズ初のボス専用モンスターである。一方前者2体は雑魚敵を固定出現モンスターとして配置しただけの存在であり、ボス専用というわけではない。
一方、この中では悪魔の騎士だけが討伐後もいなくならず、何度でも戦うことができる。他の2体は倒したフラグが【復活の呪文】に反映され、固定敵としては二度と出現しなくなる。
ついでに言えば竜王も一度倒せばいなくなるが、討伐後は復活の呪文も聞けなくなるので、倒したフラグが復活の呪文に保存されないという違いがある。
そういう意味では今作のボス連中はそれぞれの仕様が全員微妙に違っており、様々なタイプのボスとして棲み分けができているようにも見える。
 
リメイク版では固定出現のドラゴンは固有ステータスを与えられ、通常版と区別された。
また悪魔の騎士も一度倒せばいなくなるようになった。

DQ2

本作でも専用曲は存在しない。
しかし【アトラス】以降、敵からダメージを受けたときの効果音とエフェクトががらりと変わるので、明らかに今までとは格が違う敵が出てきたということがわかるようになっている。
また、これらの敵は【メガンテ】が無効。
【完全攻略本】では固定エンカウントモンスターのアトラス、【バズズ】【ベリアル】がボスとして扱われているが、本によっては固定出現であることが明記されていない。
 
なお、前作のドラゴン・悪魔の騎士に相当する存在としては、【グレムリン】(2回)、【ベビル】【キラータイガー】【じごくのつかい】(2回)、あと戦う意味は無いものの【デビルロード】も挙げられるが、これらは通常エンカウントの雑魚モンスターとしても登場する。

リメイク版

アトラス以降の専用エフェクトが削除され、通常戦闘と大差なくなってしまった。
演出が貧弱等の理由から、後の作品を基準にした感覚ではボス級モンスターがいないと錯覚しかねない。
また、じごくのつかいのうち1体が【あくましんかん】に差し替えられている。

DQ3

専用曲はまだ存在しないが、ボス戦限定のモンスターとして【カンダタ】(+【カンダタこぶん】)や【やまたのおろち】などが登場。強さ・演出ともに進化し、現在まで続く討伐が物語上必須な強敵と位置付けられる様式が確立された。ただし【ボストロール】は、後の地域で雑魚として現れるモンスターが先行登場した形をとっている。
 
なお討伐必須ではないが、中には【ベビーサタン】【ミニデーモン】のように、ネタとしか思えない弱い相手が固定戦闘に限ってボスのフラグを持つパターンが登場。
また、ラスボス手前のボス3連戦では前作のように、キャラシンボルも台詞もなく戦闘に突入するパターンになっている。
 
ボス戦(固定戦闘)では【どくばり】の急所攻撃とメガンテ(リメイクのみ)は無効だが、ザキ系とバシルーラは完全耐性がなければ普通に効く。
中にはゾーマの城の門番の【だいまじん】のように、ボスと同等のインパクトを持つ討伐必須の固定戦でありながら、毒針が効いてしまう例もある。
なおボスとしてのだいまじん戦は、限定的ながらも、シリーズ初の【歩数エンカウント】のようなシステムになっている。
 
FC版ではカンダタこぶん4匹組、カンダタ(2戦目)+カンダタこぶん2匹組、やまたのおろち(2回)、ボストロール、バラモス、だいまじん(2匹×3回)、およびゾーマ直前の3連戦が必須。討伐必須の強敵が増え、低レベル攻略も難しくなったと言える。
逆にスルー可能な固定戦闘としてはカンダタ(1戦目)+カンダタこぶん(1匹×3グループ)、上記の弱い悪魔系2種のほか、宝箱に潜むトラップモンスターが今作以降常連化した。今作に限れば【ピラミッド】【ミイラおとこ】も挙げられる。
 
必須ボス戦闘のうちいくつかは連戦であるが、今作では最後のボスを倒さないうちに【リレミト】もしくは徒歩の最低どちらかで引き返すことができ、再び来た時には最初のボスからやり直しになるという仕様がある。【バハラタ東の洞窟】のカンダタ子分4匹組、【ジパングの洞窟】のやまたのおろち1戦目(ただし赤い旅の扉を通る前まで)、【ゾーマの城】の大魔神2匹組の1戦目と2戦目、ラスボス手前の3連戦あたりが該当。これにより繰り返し経験値を稼いだり、ドロップを狙ったりというテクニックも存在する。

リメイク版

ボストロールが正真正銘ボス専用となった。
カンダタ1戦目も討伐必須になった。
また【バラモス】用の戦闘曲として【戦いのとき】が追加。この曲は【ゾーマ】前半戦及び裏ボス戦でも使われている。
ガラケー版以降ではピラミッドの宝箱においてミイラおとこの他に【マミー】が混じるようになった。

DQ4

シリーズ初の【シンボルエンカウント】モンスターである【どぐうせんし】もボスと同様の扱いである。
ストーリー上で【人間】と戦う場面も増え、シリーズで初めて人間敵キャラの専用グラフィックも使われた。
 
毒針の急所攻撃と【どくがのナイフ】の麻痺はボスには無効という制限がある。
しかし、なぜか【まどろみのけん】の眠りの追加効果は耐性に関わらず有効。
また、ザキ系は固定戦闘でも有効で、【アンドレアル】など一部のボスに即死が有効だったりする。
 
第五章のAI戦闘では、ボス戦フラグを参照して行動パターンが変化する。
特に顕著なのが【みんながんばれ】で、雑魚戦では高ランクの攻撃呪文はほぼ使わないのに、ボス戦では遠慮なく唱えるようになる。
また、【ガンガンいこうぜ】でも回復呪文を唱える基準が緩和されたり、【フバーハ】などの一部の補助呪文を唱えやすくなる。
 
本作からのボス戦は【負けバトル】も登場するようになった。
 
オリジナル版では大ボスの【エスターク】で初めて専用曲【邪悪なるもの】が流れることになった。
 
仲間を呼ぶボスも今作から登場している。さらにボス専用モンスターが一般雑魚モンスターを引き連れ、混在で登場するようにもなったのも今作からである(ボス同士の混在であれば前作のカンダタこぶんなどがある)。
 
必須となるボス戦は、章ボスも含めると第一章の【ピサロのてさき】【おおめだま】、第二章の【カメレオンマン】【あばれこまいぬ】2匹、武術大会の5連戦(【ミスター ハン】【ラゴス】【ビビアン】【サイモン】【ベロリンマン】)、第四章の【バルザック】【キングレオ】(負けバトル)、第五章の【ベロベロ】2匹、【うらぎりこぞう】2匹+【きゅうけつこうもり】2匹、【とうだいタイガー】【ほのおのせんし】2匹、【キングレオ】、【バルザック】【とうぞくバコタ】【ライノスキング】【ベンガル】【エスターク】、結界のほこらの四天王(【エビルプリースト】【スモールグール】3匹、【アンドレアル】3匹、【ギガデーモン】【ヘルバトラー】)、そしてラスボスの【デスピサロ】。また必須ではないが【ピサロナイト】もボス専用モンスターであり、呼ばれて出てくる【アイスコンドル】もボスの役目があると言える。
 
このうち、一般雑魚のみが必須戦闘になるケースとしては【裏切りの洞窟】のベロベロと、エスターク戦の前座があるが、どちらも直後にボス専用モンスターが待ち構える(連戦ではないので回復は可能)。
 
不要な固定戦闘としては前作同様のトラップモンスター類に加え、【へんげのつえ】で魔物に変身せずに【デスパレス】【住民】に話しかけた場合などがある。
なおデスパレスの住民は倒しても復活するが、【サントハイム】の厨房にいる【ミニデーモン】は一度倒すといなくなる。

リメイク版

【立ちはだかる難敵】という専用曲が追加された。
まどろみのけんの追加効果はボスには無効となったが、PS版では【パノン】のみ【ねむりこうげき】を使っているため有効、DS版では全員無効。
今作の中ボスは人間を除いて【モンスターずかん】にも掲載される。

DQ5

本作では毒針やデーモンスピアでの即死が無効だが、ザキ・麻痺系やメガンテといった即死呪文は耐性がなければ効く。
 
【不死身の敵に挑む】がシリーズ初の中ボス用のオリジナル曲として登場した作品で、ダメージを与えたときのエフェクトもDQ2以来の特別なものが用意されている。
ただし【ザイル】【カンダタ】のように通常戦闘曲で戦う小ボスや中ボスも存在し、エフェクトもその場合は通常通り。
 
リメイク版ではDQ4と異なり、【モンスターボックス】【モンスターずかん】にはボスが掲載されない。

DQ6

人間のボスが増え、それらのボスは基本的にボス専用曲【魔物出現】が適用されていない(ミラルゴとテリーのみ例外)。また、DQ3以前のように後のザコ敵が能力値補正無しで単独ボスとして登場するケースがある(雑魚敵と言えども後の地域の敵なので相応に強い)。
本作は全体の難易度を意図的に上げているとのこと。必然的にボスも強敵揃いとなる。
 
本作では個別の耐性とは無関係にイベント戦では即死無効が設定されているが、麻痺は耐性がなければ効く。

リメイク版

モンスターのHPが一律で2割減の調整が加えられたが、イベント戦専用のボス級モンスターは据え置きとなっている。
そのため、雑魚戦の難易度が下がって低いレベルでサクサク進められるようになり、ボス戦では逆に苦戦するという現象もみられる。
 
DQ5同様、【モンスターずかん】にはボスが掲載されない。

DQ7

本作ではシリーズ屈指の数の中ボスが登場する。
今作より【モンスターずかん】が登場し、巻末にはボスも載るが一部のみであり、固有の名前と姿をもっていても載らないボスが多い。
 
最初の戦闘で戦う【スライム】をはじめ、雑魚として登場するモンスターが中ボスや小ボスとして現れることも多いが、今回は内部データ上は完全に別物で、能力が異なるだけでなくボスのほうはモンスターずかんにも載らない(【ダーマ神殿地下の決闘場】で出場者が引き連れている3匹のモンスターは雑魚扱いなので載る)。
 
専用曲は【強き者ども】。今作は魔物のボス敵であっても通常戦闘曲【血路を開け】が使われたり、逆に人間相手でもボス曲になることがあり統一性がない。
通常BGMのボスが専用BGMのボスに比べて相対的に弱いなどでもない。実際、専用BGMが流れる【バリクナジャ】よりも、通常BGMが流れる【ガマデウス】のほうがどう考えても強い。

リメイク版

ガマデウスや【メディルの使い】など、PS版では通常戦闘曲が使用されていたモンスターにボス戦闘曲が使用されるようになった。メディルの使いはともかく、ガマデウスには最初から与えられていてもよかったのではないだろうか…。
シナリオからは独立したオマケ要素として【すれちがい石版】(モンスター石版)のボスが登場。ほとんど全てのザコモンスターを任意にボスとして設定できるので、ボスといって良いのか微妙だが、どんなモンスターでもボスのときはザキ系とニフラム系は無効になる。
 
【モンスターずかん】に掲載されるボスが増え、戦闘が必須かつ固有の名前をもつものはほとんどが載るようになった。

DQ8

シリーズで初めて最初に訪れるダンジョンに中ボスが配置された作品。中ボスの数は前作の半分以下に減らされている。まあ前作が多過ぎただけであるが。
中盤以降に即死級の【痛恨の一撃】【おたけび】を使用する敵が頻出するのが特徴的。
専用曲は【難関を突破せよ】。大ボスの場合は【ドルマゲス(曲名)】が使われる。
 
【討伐モンスターリスト】には人間も含め、ほぼ全てのボス敵が掲載されるようになった。

DQ9

DQ8同様、終盤以降は即死級の威力の痛恨を出すボスが多い。
本作では、シナリオ上の中ボスに加えて【宝の地図】それぞれにボスが設定されている。
これらはオマケ要素でありながらクリア前から挑戦できるため、従来の【裏ボス】とは趣旨が異なる。
専用曲は【渦巻く欲望】

DQ10オフライン

Ver.1のメインストーリーでは、各【出身村のおはなし】と各【小国】のおはなしでそれぞれ1戦(【グレンのおはなし】のみ2戦)、各【大国】のおはなしで2戦、ボス戦が発生する。他に【エテーネの村のおはなし】と過去の世界で1戦ある。
【クエスト】専用ボスもかなり数が多く、【迷宮コイン】でボス(コインボス)と戦うコンテンツである【魔法の迷宮】もある。これらのボスの中には通常のモンスターと同じでステータスの違うモンスターも混ざっており、倒すと自動的に【討伐モンスターリスト】の2ページ目が登録される。
 
各地でボス戦の発生する場所は、独立した無駄に広い空洞(小エリア)になっていることが多い。これはキャラを移動できるオン版の戦闘システムの名残と言える。
 
イベントムービー進行速度の違いやロード時間の兼ね合いのあったオン版の名残りで、ボス戦前には画面上半分がボスの静止画、下半分が対峙する主人公たちという画面が挿入される。
BGMはメインストーリーのボス戦では【渾身の力を込めて】が使用されるが、一部のボスでは【ずっこけモンスター】が使われている。
魔法の迷宮のボスに関してはDQ2・DQ3・DQ4の戦闘曲が使用されている。

Ver.2

Ver.2のメインストーリーでは、【渾身の力を込めて】と【ずっこけモンスター】だけでなく、戦闘によってはDQ5・DQ6のボス戦BGMやVer.2の新曲【勇者アンルシア】などが使われる。
一部のボス戦は【アンルシア】の参加が必須となっており、その場合はバトル前にメンバー編成画面が挟まれる。これらのバトルではアンルシアの【必殺技】が鍵となるものが多いが、必ずしも使わないと勝てないわけではない。
また至る道中にボス戦の発生する【試練の門】が設置され、ボスを倒さない限りはそこから先には進めないようになっている(遠回りで避けられる場合もある)。

DQ10オンライン

メインストーリーやボスと戦うコンテンツが追加され続けており、過去のボス戦BGMが使われることも多い。
【源世庫パニガルム】のボスは画面上に体力メーターが表示される。

DQ11

一部のダンジョンでは、ボス出現フロアの手前で「この先はボス戦だからしっかり回復してね!」と言わんばかりに露骨に回復アイテムや回復ポイントが置かれているため、ボスの出現を先読みできるようになった。
 
DQ10や近年のモンスターズシリーズの影響か状態異常を多用するボスが多く、対策を怠ると思わぬ痛手を受けることも多い。
逆に、こちらからボスへの状態異常や補助呪文も限定的ながら通るようになった。特に集団で出現するボス戦では、状態異常が効きやすくなっている場合が多い。
それによる影響も非常に大きく、有効な状態異常や補助呪文を知っていれば大幅に難易度が低下するボスもちらほら存在する。
毒に至っては最終ボスにすら通用し、そこから【タナトスハント】で大ダメージを与える手段もある。
基本的な仕様はDQ5以降と同じだが、本作にはボス級モンスターの特権として「眠り・混乱・魅了状態のときに物理攻撃を受けると確実にそれらの状態異常が解除される」というものがある。ボスが眠ったり混乱したりしたときは必ず呪文等で攻めるようにしよう(【ごくらくちょう】等の例外あり)。本作には眠りが有効なボス級モンスターが多数いるので、覚えておくと便利。
ただし、物理攻撃であっても眠り・混乱の追加効果のある特技なら必ずしも眠り・混乱が解除されるとは限らない。
また、PS4版等ではボスが呪文攻撃を受けた際にもたまに眠り・混乱が解除されることがある模様。
 
ボス専用曲は【果てしなき死闘】だが、【いたずらデビル】【イビルビースト】・デンダ一味・【呪われしマルティナ】など、ボスであるにも関わらず通常戦闘曲【ひるまぬ勇気】が流れる敵もいる。この場合は通常戦闘と違うロングバージョンが流れるようになっている。
また、一部のボスではDQ10と同じく【ずっこけモンスター】が使われている。
 
【覇海軍王ジャコラ】【魔竜ネドラ】(邪ver含む)、【デスエーギル】のように、誰もキャラクターのいないフィールドの特定地点に近づいただけで(ムービーを挟んで)戦闘になるボス級モンスターもいる。

DQM・DQM2

素の耐性に関わらず全てのボスに即死が無効、マヒもほとんど全てのボスに無効(DQM1では全てのボスに無効であり、公式ガイドブック上巻巻末のQ&Aでもその件について触れられている)だが、それ以外の状態異常は効くことがある。
特にDQM2では毒が有効なボスが多く、低レベルクリアでは重要になっている。
HPこそこちらの上限である999を遥かに超える敵が多々登場するものの、他の能力は仲間サイドと同等であり、二回行動や専用技といったものを持つボスはいない。その代わりなのか、通常攻撃を殆ど使わず特技を優先的に選択する行動パターンになっているボスが多い(特にDQM1が顕著)。

イルルカ

DQ10の影響か、この作品から状態異常を使うボスが多くなった。
おまけに本作ではストーリー中のほとんど全てのボスとそのお供が【全ガードブレイク】を持っており、ボスの状態異常がやたらと命中しやすい。
逆にこちらからの補助特技はステータス低下系、【マヌーサ系】、無属性のもの(【会心封じ】等)を除いて全て無効以上の耐性になり、ボスが使ってきた状態異常系の特技を反射した場合も絶対に命中しない(判定の試行自体が行われない)仕様になった。
攻撃特技も一部のもの(【ベタン系】【うらみぶし】等)が絶対に効かない仕様になっている。
さらに、この作品から全てのボスのMPが無限に設定されるようになり、MP切れを狙う戦術も通用しなくなった。
このため、本作のボス戦はこちら側のやれることが少なく非常に大味である。
【はぐれメタル】や後述する試練のカギのように特定の弱体特技が極めて有効になるボスや、【ばくだんいわ】のように戦略性が求められるボスも例外的に存在するものの、基本的にはレベルや耐性を上げるか、【霧】でボスの行動を制限するか、ボスの攻撃を反射するしかない。
 
例外として、【錬金カギ】のボスは【マホトラ系】【呪い】、封じ系などが効くようになっており(但し通常個体より状態異常への耐性がやや高くなっている)、そのお供には行動不能系の状態異常も効くようになっている他、裏シナリオで攻略する試練のカギのボスにも一部の状態異常(行動不能系含む)が効く。
また、格闘場の対戦相手のモンスターにも過去作同様に状態異常(即死含む)が効く。

ジョーカー3・3プロ

相変わらず状態異常を使うボスが多く、裏シナリオ以降に至ってはほぼ全てのボスが状態異常攻撃を使用するが、
「全ガードブレイクを持つボスがいない(但し、○○ブレイクを持つボスは多い)」「【MP吸収系】【気力吸収系】の特技が効く」「ボスのお供には行動不能系や耐性低下などの状態異常が普通に効く」「ボスの状態異常攻撃を反射した場合は即死以外なら効く」という仕様に変更され、前作程大味ではなくなった。
即死系の呪文・特技を反射した場合、ストーリーに関係するボスの場合は判定の試行自体が行われないが、【魔王軍の残党】などのストーリーに無関係なボスの場合は判定の試行が行われて即死させられる場合がある。
前作同様ベタン系呪文は無効だが、例外として割合ダメージではない【ベタナマータ】のみ敵の素の耐性依存のダメージを与えられる。
耐性低下系だけは全てのボスに効かない仕様になっており、耐性低下が無効ではないボスは存在するものの実際に使ってみると絶対に命中しない(ボスにより異なるが、必ずミスになるか命中しても判定の試行が行われないかのどちらかである。プロ版で通常は100%命中する【フォースドハック】を使ってみると良くわかる)。
例外として、【歓楽の霊道】【強奪王ブンドルド】の部下3体には耐性低下が効く。
また、配信されているディスクのボスにも(素の耐性が無効でない限り)耐性低下などの状態異常やベタン系が効く。
 
プロフェッショナル版の追加シナリオでは再びボス戦に関する調整が大味になり、追加シナリオのボスはほとんど全員が【斬鉄】【オーバーチャージ】【会心完全ガード】を所持している。

DQM3

キャラクターライブラリに登録され、通常モンスターのようにデータを閲覧できるが、ランク及び系統・ステータスは記載されない。
イルルカ同様、殆どのボスがお供を引き連れて出現するようになった。また、裏シナリオ以降は全ガードブレイクを持つボスが多かったり、MP吸収系が全てのボスに無効になったり、ボスの状態異常攻撃を反射した場合にボスの耐性が「無効」の場合は必ずミスになる(耐性を無視する【しっぺ返し】による反射は有効)など、一部イルルカに近い仕様に戻った。
本作では、ボスを倒した際に【ボス専用エフェクト】が発生するようになった(これはストーリー上のボスだけでなく各地のフィールドにいる強敵にも適用される)。
なお、本作では普通に出現するモンスターと同じ姿をしたものではないボスについては、配合等で作る方法が無い。本作の特性上当たり前の話ではあるが、これもモンスターズとしては異例。

DQMSL

ほぼ全てのステージにボスが存在する。
ボス部屋の入口の前に石像が配置されている。また、ボス戦は専用の戦闘背景(地面に円形の土台がある)になっているステージが多い。
マップの存在しないクエストではボス戦の戦闘背景やお供のパターンが数種類用意されている場合があり、それぞれドロップアイテムなどが異なっている。

本作と同時期に発売されたイルルカとは異なり、ストーリー序盤のボスや、一部の特別クエストのボスには状態異常が効く。極稀にだが即死が効くボスもいる。
特に、使用可能モンスターなどの制限が厳しいクエストではボスやお供に何かしらの状態異常が効くようになっている場合が多い。特定の状態異常を使って倒すのを前提としたボスも存在し、イルルカ程大味ではなくなっている。
しかし【毒】だけは完全耐性を持たないボスが非常に少なく、行動不能系の状態異常は効いても毒は無効というボスも多い。どういう訳か、【幻惑】も毒ほどではないが完全耐性を持つボスがやたら多い。
このせいで強力な特技の殆どが毒特効である【ゾンビ系】がクエストで不遇になっていた時期があった(現在はクエストに特化した性能の【月夜の将】の実装や呪文アタッカーの多様化などにより改善されてきているが、それでも「○○系のみでクリア」というミッションが全系統分用意されているクエストでゾンビ系だけ突出して難しくなることが多い)。

無属性で確実に状態異常にするもの(【ゴールドアストロン】など)の多くは全てのボスに効かないよう設定されているが、効くものも存在する(同じ効果でも効くものと効かないものが混在している。また、ボスには無効だがお供には有効な場合もある)。
MPもイルルカとは異なり一応有限になっているが、ほぼ無限に近いような値に設定されている上、ボスによっては一部の特技をMPを消費せずに使ってくるのであまり意味がない。

ただし、ソーシャルゲームである以上仕方ないことではあるのだが、スタッフの想定とあまりにもかけ離れた方法でクリアされるのを防ぐためか、一部の難関ステージのボスは「イルルカで有効だったものや無属性を含む全ての状態異常が無効、反射も無効」というイルルカ以上に大味な設定になっているものが大半であり、尚且つ火力が一定に満たないと強制的に全滅させられるような行動パターンを有している場合が少なくないので、倒すには高火力を出せる魔王系などのレアモンスターを揃えるしかない(過去には、特定のボスをスタッフの想定外の方法で倒せるのが判明した際に修正が入った事例もある)。
また、状態異常が効くボスであっても、特定のタイミングで必ず状態異常が回復するものやHPが半分以下になると毎ターン状態異常が回復するようになるものがいる。
ボス戦では一部の特性が発動しなくなる。初期の頃は味方側の【○○ブレイク】も大半のボス戦で無効になっていたが、現在では改善され、大半のボス戦で味方側のブレイクが有効になっている。

しかし、味方側のブレイクが有効になってからは特定のモンスターで倒すのを前提としたボス(特定の属性のみ等倍以下でそれ以外は激減~無効、ボスのHPが非常に高い代わりに味方側の特定の系統や属性の攻撃の威力が数倍になる等)が非常に多くなったので、スタッフの想定外の方法で攻略するのが困難なのは相変わらずである。
一部のボス戦では、ボスを倒した時点でお供が消滅して勝利扱いになる。

不思議のダンジョンシリーズ

トルネコ2、3のラスボスを除けば少年ヤンガスでようやく登場。ラスボスの【インヘーラー】以外は既存モンスター及びその色違い。
中盤以降はほとんど全てのボスが「ほのおむこう」と【まおうのたて】(全ての状態異常を無効化する)の特性を持っている。
また、少年ヤンガスではストーリーの進行具合によって仲間にできるモンスターの種類がかなり制限されており、序盤は仲間にできる系統すらも限られているのだが、その時期のボスは露骨に系統特効の特技を所持していたりする。

スラもりシリーズ

体力はボスの顔アイコンで表記される。
倒すと大量のゴールド、ボスによっては限定アイテムを落とす。

バトルロードシリーズ

決勝戦の後に登場することがある魔王クラス、魔王が該当する。

バトルスキャナー

各クエストの最後に出てくるモンスターチームが該当。

スキャンバトラーズ

バトル後に乱入することがある【ライル】の影が呼ぶ魔王が該当。
超1弾からは各職業のレベルが一定値になるとレベルボスが登場し、そいつを倒さないとそれ以上レベルを上げられなくなってしまう。

剣神・ソード

各ステージの最後に登場。体力がメーターで表記され、攻撃を加えていくと必殺剣を発動できる。
HPを0にすると「とどめをさせ!」と表示され、この間に何かしらの攻撃を加えてとどめを刺すことでようやくこちらの勝利となる(ソードでは「とどめをさせ!」と表示された後に一定時間放置していると微量のHPで復活してしまう)。

ビルダーズ1

各章ごとの住民のお願いを全てクリアし、大きな剣マークの吹き出しを表示させている住人に話しかけると戦闘になる。
主人公以外の住民は全員退場させられ、名前と肩書きと同時にボスが出現。
拠点周辺の地形が強制的に変更されるが、ボスを倒すと元に戻る。
画面上の指示に従い、弱点を突かないとダメージを与えられない。

ビルダーズ2

主人公以外の住民も一緒に戦ってくれるようになった。
今作では弱点を突かなくても微量のダメージを与えられるが、結局倒すには特定の方法で弱点を突く必要がある。

トレジャーズ

画面上に名前と体力メーターが表示される。
プロローグの【デビルウェポン】、お宝ダンジョン及び【竜玉の迷宮】のボス。
そしてラスボスの【ギンギーラ】が該当。

ライバルズエース

一人用モード「ソロバトルアドベンチャー」にて各ステージの最後に登場。
高いリーダーHP、リーダー攻撃などの特殊能力、固有のテンションスキルなどを持ち、多方面で通常モンスターと区別、強化されている。
各ボスには特攻カードが3種ほど指定されており、その試合でのみ通常より低いコストや高いスタッツで使用可能。

ウォーク

いくつかの種類がある。
 
クエストにはボスが存在するものもあり、該当するものはクエスト名の右上に魔物の影がアイコンとして出ている。
当初実装されたメインストーリー5章までのボスは、それ以後のクエストで何らかの形でザコとして登場するものがほとんど。
ただし4章最後のアームライオンと、5章のサブナック、エビルホーク、まおうのつかいはどこにも出現していなかった。
アームライオンとエビルホークは後に実装された章で、サブナックとまおうのつかいは期間限定のほこらのボスとしてそれぞれ登場する。
6章以降のボスは全員その章では一切登場せず、それ以降の章のザコかほこらのボスのいずれかで再登場する仕組みになっている。
ただ、12章でましょうぐもとトロルキングが次以降のクエストで登場するなど、例外も存在する。
クエストのボスは単体で戦うものもあれば、ザコモンスターとの連戦の後に待つものもある。
 
イベントで行われる期間限定のイベントクエストも同様の形式であるが、ここで登場するボスは一部を除き、そのイベントで強敵モンスターとして登場するものか、メガモンスターとして登場するもののいずれかである。
このうち前者はそのクエストをクリアすると強敵モンスターとして登場し始めるようになる。メガモンスターはクエストボスを倒さなくても出る。
まれにイベントでの登場と同日あるいは数日後にほこらのボスとして登場するものもいる。
 
ほこらのボスについては【ほこら】を参照。
 
この他、素材等を入手するサブクエストは全てにボス戦を擁する。週末限定のメタル系と戦うクエストはボス扱いではない。

ドラけし!

章の最後に待つステージが該当。BGMは基本的に【急げ!ピンチだ】
通常の敵の落書きよりも巨大化しており、一部の例外を除き1マスずつ移動してくる。
体力も攻撃力も高い強力な相手であるが、大きい事を利用してしましまドラけしやスキルドラけしの範囲攻撃に巻き込めば倒しやすい。
倒してもそのモンスターのドラけしは入手できないが、ドラポン経由でないものはクリア後に一定ポイントを稼いだりイベントステージでドロップするなどの入手手段が用意されている。

魂の絆

バトルクエストの最後には必ずボスが設定されており、これを倒すことでクエストクリアとなる。
このため、原作における六大軍団長などのキャラクターだけでなく、【キメラ】【ゴーレム】といった通常モンスターも能力値などを調整されてボス仕様で出現する。
同一のボスであっても、クエストや難易度によって属性耐性や状態異常耐性が異なる。
なおボス戦の突入時と撃破時には、それぞれ演出が入る。
 
ボス戦で発動する特殊システムとしては【ボスブレイク】と【カウンターアタック】がある。
 
ボスが大技を繰り出す際には頭上にカウントダウンが表示され、0になると強力な攻撃を繰り出してくる。
原作敵キャラの必殺技(【フィンガー・フレア・ボムズ】など)も、このカウント攻撃で再現される。