ロトの紋章
漫画【ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章】に登場する、【精霊ルビス】が作り出した【ルーラ】系の究極封印呪文。
【バシルーラ】を極限まで強化した呪文で、一万二千年前に【異魔神】の肉体を闇のオーブに封じ、精神を次元のひずみ、宇宙の彼方に飛ばした超魔法。大転移魔法とも。
この呪文は精霊ルビスが異魔神が復活した時の為に【ロトの紋章】に刻んだもので、聖なる守りであるロトの紋章を通して発動する。
3つに分かれたしるしが1つになることで初めて使用が可能になる為、必然的に、ロトのしるしを所持するロトの子孫が3人揃っていないと完全な形では使用できない。
ただしロトのしるしが揃ってさえいれば、2人以下でも不完全ながら使用自体は可能。
起動すると立体魔法陣が宙に出現し、異魔神でさえも抵抗を許さず吸い込まれるように宇宙の彼方へ吹っ飛ばす。
だが、ロトの子孫たちの心に僅かでも曇りがあると、その効果にひずみが生じ、逆に発動者が吹き飛ばされてしまう。
1度目(ジパング)の発動では【ジャガン】の魔人王の血に反応して魔法陣にひずみが生まれ、ロトの紋章はまた三つに分かれ、不完全なオメガルーラによって紋章の一つごとジャガンだけ弾き飛ばされてしまった。
2度目(ローラン城内)はロトの子孫がアルス・アランの2人しかいない状態での不完全版であった上に、アランの血を奪った異魔神が耐性を得ていたために普通に耐えられる。
3度目(海上)は3人揃っていたものの、異魔神が自らの精神を【アラン】の中に退避させたことで、肉体のみの封印となり、結果的に失敗した。
ここまで勿体つけた大規模魔法なので、4度目の正直(世界樹のあと地)で完全版が見られるかと思いきや、「オメガルーラでの追放・封印は問題を先送りにするだけだ」という【アルス】の考えにより異魔神は普通に討伐された。(呪文発動のカギとなるロトのしるしを、戦闘開始直後に異魔神によって何処かに飛ばされてしまったので、たとえ途中で考えを改めて使いたくなったとしても使いようがなかった訳だが)
ちなみに、2度目(ローラン城内)の使用中の会話から、より多くの魔法力を込めることで威力を高められる事が示唆されているのだが……3度目(海上)の使用の際には、直前にアルスとアランは連発ギガデインを放っており、2人は魔法力0(ほぼ)の状態でオメガルーラを唱えていたりする
余談だが3度目(海上)のオメガルーラを使う戦闘の前に、アルスは数ページにわたり大ゴマや見開きを使って、打倒異魔神を宣言し、アランに対しては
「オメガルーラは問題の先送りに過ぎない!」
と反論。さらには
「僕はもうオメガルーラなどには頼らない!!たった今目の前にいる敵と全力で戦ってやる!!」 「それが勇者としてのぼくのやり方だ!!文句は言わせん!!」
と言い放ち、ロトの紋章に真の勇者として認められる、という熱い流れがある。
そして
「異魔神!!!きさまをこの世界から完全に消してやる!!!」
と一ページ丸ごと使って改めて宣言し戦闘に突入した。
しかし結局は
「いまだ!!オメガルーラを放つぞ!!」
と、アルスが率先してオメガルーラをぶっぱなしている。
危うい状況だったとはいえ、それでいいのか、真の勇者…?