【カラミティウォール】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 03:22:23

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する【バーン】の必殺技の1つ。訳すと「災厄の壁」といった感じか。
 
【光魔の杖】、或いは手刀で地面をなぎ払い、あらゆるものを破壊する極めて【闘気】に近い性質のエネルギー衝撃波を津波のように直進する半円状の光壁として前方に放ち敵を粉砕する。
その威力は地上では有数の強度の【パプニカ】の金属で作り直された【真空の斧】MARK-IIをもあっさりと粉々に粉砕する程。
例えこの光壁に耐えたとしても吹き上がる衝撃波に大ダメージを受ける事になる。
バーンが老バーン形体時のときは光魔の杖を使用しなければ放つことはできなかったが、本来の姿である真・大魔王バーンに戻ると素手で繰り出すことが出来る。
 
老バーンとの初戦時はこれを【ダイ】達へのとどめに使い、最前列で盾となって受けた【ヒュンケル】【クロコダイン】を弾き飛ばして戦闘不能にし、他のメンバーも全滅を免れない状況だったが、【ハドラー】の救援により床を破壊されたことで【ポップ】【マァム】は事なきを得た。
これはハドラーが衝撃波が噴出する床そのものを破壊したことで地を走るカラミティウォールを拡散、無効化したとも取れる。
また、ダイは老バーンとの再戦時にこの光壁と同質の竜闘気を垂直に噴出させてそれを身に纏う事ですりぬけ、全くの無傷でやりすごしたが、これはバーンにとっても完全に予想外の対処法だったようで、驚愕を露わにしながらもダイの【闘いの遺伝子】が開花しつつあることを悟るきっかけともなっている。
つまりこの技を耐える・相殺ならともかく、無傷でやりすごすことは通常ならありえない、それぐらい強力な攻撃なのである。
真・大魔王バーン戦においては【瞳】と化した【チウ】が巻き込まれそうになった瞬間、ヒムが身を挺して受け止め、ダメージを食らいながらもそれを無理矢理こじ開ける事で打ち破った。
 
また、速度を調整する事も出来、初めてダイが彼と戦ったときや後に真・大魔王バーンになったときは戯れにゆっくり、じわじわと相手を追い詰める速度であったが、(それでも盾にならんと割って入ったクロコダインとヒュンケルを吹き飛ばし、全く衰える様子もなく前進していた)老バーンとの再戦時は双竜紋を得たダイの力を測るため、全力で放ったそれはかなり高速であった。
 
ちなみにダイとバーンの決戦の時その場に居合わせた【レオナ】は、ダイが自分のことをすっかり失念していたために自力で何とかしなくてはならなくなり、この技が向かってくる床から飛び降りて側壁にナイフを突き立ててぶら下がることでどうにかかわしている。
この時のカラミティウォールは本気で放たれた高速のものであり近距離で戦っていたダイには回避できなかったのだが、距離に余裕があり逃げる場所さえあれば、彼女くらいのレベルでもなんとか避けることが可能なようだ。
 
なお、単行本34巻p172で「【天地魔闘の構え】をとらずとも【カイザーフェニックス】やカラミティウォールを放てる」と述べているので、天地魔闘の構えにこの技を組み込むこともできると推測できる。
作中で見られた天地魔闘の構えは【フェニックスウィング】【カラミティエンド】、カイザーフェニックスのパターンのみであったが、この構えは10人でかかっても破れないと【ポップ】は見立てており、対多数の戦いではこの技のような広範囲攻撃ができる技を組み込んで敵をまとめて撃退する使い方をすると思われる。
 
また余談だが、【三条陸】【稲田浩司】のダイ大原作コンビによる「冒険王ビィト」に登場する敵キャラクター・グリニデが、怒剛裂波と言う技を使用する。
この技は並外れた筋力による打撃を地面に叩きつける事で周囲に衝撃波を放つと言うもので、原理こそ全く違うが、衝撃波の見た目がカラミティウォールによく似ている。
そして、ビィトの仲間であるキッスはこの技を突破する際「同質の力を身に纏い、受けてから左右に裂く」と言う方法を取っているのだが、これはダイがカラミティウォールを、ポップがカイザーフェニックスを突破した原理や描写と非常によく似ている。おそらくセルフオマージュの一種だろう。

ジョーカー3プロ

Ver1.2のアップデートによって追加された特技の1つとして登場。
敵全体に無属性の体技ダメージを与える。消費MPは100と膨大だが、無属性且つ相手の守備力を無視するので【メタルボディ】相手でも問題なくダメージが入る。
 
非常に強力な技なのだが、なぜかAIはこれを物理技と認識しているらしく、体技よそくもお構いなしに使って自滅したり、アタカン持ちに使わなかったりするので注意しよう。
 
【大魔王バーン(スキル)】でのみ習得できる特技である。