【フェニックスウィング】

Last-modified: 2022-03-02 (水) 10:41:16

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するオリジナル技の一つ。
使用者は真の姿を取り戻した【大魔王バーン】と、その肉体を預かっていた【ミストバーン】
 
その実態は「掌で相手の攻撃を弾く」という単純極まりないもの。
しかし、肉体だけで伝説の武器に匹敵すると言われるほどの真・バーンが技として力を込めた一撃は、物理攻撃と魔法攻撃の両方を遮断する凄まじい威力となる。
名前の由来も、あまりの速度のため摩擦で手に炎が上がる様子がまるで不死鳥フェニックスの羽ばたきに見える事から。
劇中では、あらゆる物質を消滅させる【メドローア】だろうが、実質二人分の【竜闘気】【ギガデイン】級の魔法力を纏った【オリハルコン】の剣による最強クラスの必殺技だろうが弾き飛ばしている。
ゲームシステムで言えば【だいぼうぎょ】の物理防御と【マホカンタ】の魔法反射を兼ね備え、魔法を狙った場所へ打ち返すこともできる攻守両用の技。
 
単発の【防御】として使うこともできるが、その真価は「守り」のフェニックスウィングと「攻め」の【カラミティエンド】に「呪文」の【カイザーフェニックス】、三つの必殺技を重ね合わせた【天地魔闘の構え】で発揮される。
あらゆる攻撃を防ぐフェニックスウィングはどんな打撃でも受け止めて残る二つの返し技に繋ぎ、魔法で攻められればそのまま弾き返しのカウンター攻撃にもなる。
 
極めて強力な技と言える一方で、並外れて強靭な「全盛期の肉体」だからこそ可能な技もであり、肉体の封印を解いた「真・大魔王バーン」になって初めて使用できる。
肉体を預かっている状態のミストバーンも単発でなら使用可能だが、正体を勘付かれる恐れがあるため使用は固く禁じられている。
実際、ミストバーンはポップの放ったメドローアを緊急回避する為にやむを得ず使用し、この事がきっかけとなり【ヒュンケル】に彼の凡その正体が見破られる事となった。
 
また、「単純な打撃を凄まじい力で強大な防御に変える」という技であるため、同等以上の凄まじい力を込めて放たれた【ダイ】のギガストラッシュには、ほんの僅かな傷ながら掌を斬られるほどに押し込まれ、全身全霊を込める天地魔闘の構えの直後に使った場合は攻撃を弾く方向を制御できないなど、「力」の大小によってその効果も変動してしまう。
 
規格外とも言える防御技を純然たる力だけで実現して見せたこと、さらに、同等以上の力や連携で対抗されれば決して絶対ではないという描写まで含めて「力こそ正義」を唱えるバーンのキャラクターを強く象徴しているとも言えよう。