【ギュイオンヌ修道院】

Last-modified: 2022-06-04 (土) 16:53:54

DQ7

【グリンフレーク地方】【メモリアリーフ】の山上にそびえている歴史と伝統のある修道院。
海外版の表記では「Geionne monastery」
【修道院へ続く山道】を登った先に存在する。
ここでは時制ネタを利用した感動的なイベントが用意されている。

現代

初見は過去【グリンフレーク】クリア後の現代世界。
【ザハン】【ガーデンブルグ】【海辺の修道院】に続くDQ名物「女だらけの楽園」。
見渡すばかりの(見た目は)清楚な【シスター】たちに当てられ、年頃の男子である【キーファ】は鼻の下を伸ばしてデレデレ、【マリベル】はご機嫌斜めである。
 
……が、その実態は「ハーブとか栽培して商売できたらいいのに」「気ままに旅でもしてみたい」「男手が欲しい」「空からお肉が降って来ないかなぁ」など、伝統のある修道院の割には俗世間からまったく離れられていないシスターがやたらと多い。
生活自体は肉がない自給自足の野菜生活をしているとか、インクが消えてしまう前に本の内容を写していたりと典型的な古く貧しい修道院であり、修道女はかなりひもじい暮らしをしているらしい。
特に本棚に「おいしい雑草の食べ方」という本があるあたり、食生活はかなり悲惨な模様。規模が大きいがゆえに自給自足の野菜だけでは食料が追い付いていない可能性がある。現実の修道院では商売すること自体は修道院の運営・生活維持のために必要な行為の範疇(マドレーヌなどのお菓子等の観光土産の他、手作り品や宗教用品の販売など)なのだが、それすらもままならないあたりかなり深刻な状況のようだ。また「男手が欲しい」というのも、あくまで「労働の担い手が欲しい」という意味であり、労働環境も女性だけでこなすにはキツい状態にあるようだ。このような環境では禁欲生活に打ち込めない者がいるのもしかたないのかもしれない。
そのくせに【タダ宿】が完備されているという素敵な修道院である。まぁルーラ登録されないためまず行かないだろうが。
 
共同墓地から遠く離れた崖っぷちに、【リンダ】【ペペ】の墓だけが二つが並んでいる。
しかし何故、一人で村を出て行きメモリアリーフを創立したペペと、イワンの婚約者であるはずのリンダが同じ墓に眠っているのだろうか?
しかも文字が風化してかすれていて名前以外は何も読めず、過去に何があったのかは全く分からない。
プレイヤーは一筋の疑問を浮かべながらも、次の冒険へ進んで行くことになる。
ちなみに墓石にはどちらとも「LINDA」と書かれている。モデルの使い回しだろうか。

過去

【リートルード】クリア後という忘れた頃に、もう一度この修道院を訪れるようになる。
時系列的には過去グリンフレーク編と現在の中間で、ペペがグリンフレークを独り出てから30年ほど後。
その間にペペはメモリアリーフを創立し、主人公らが訪れた時には最盛期はすでに過ぎていたようだが、一流の庭師として成功し、経営者として確立していた。
一方、グリンフレークでは【ボルック】の跡を継いだ【イワン】が経営に大失敗し破産、リンダは駄目親父と化したイワンから逃げ、シスターベシアとして修道女をしていた。
彼女は修道院で生活する傍ら、ペペに会うことは叶わないと自覚しながらも、陰からペペの作ったハーブ園をずっと眺めていた。
ペペは主人公達の介入によってそのことを知るが時既に遅し。彼女は既に他界していたのである。
彼女の最後の願いとして、愛した男が作ったハーブ園を見下ろせる崖っぷちに墓が建てられていた。
主人公達によって彼女の真意を知らされたペペは、せめて死後は彼女と共にいることを望み、結果的にこのように埋葬されることになった。
 
またこの頃、グリンフレークで再び一悶着起きた末にイワンと【カヤ】も駆け落ちに近い形で町を出て行き、この四人の恋愛関係は一応終焉を告げた。
ドラマのごときドロドロのグリンフレーク編であったが、これが最高の終わらせ方なのかもしれない。
 
この一連のイベントの終焉に【マリベル】【あたしが 死んだら ○○○○は あたしのこと ずっと おぼえててくれる?】という、感動的な言葉を残すことも有名。
複雑な恋愛事情を目の当たりにし彼女なりに思う事があったのだろうか、珍しく普段の高飛車ぶりとは違う一面を見せる。
この問い掛けにより、マリベルを見直した、あるいは惚れ込んだプレイヤーも少なくはないだろう。
 
このイベント自体はクリアには必須ではなく、時期も限定されていないため、【メルビン】【アイラ】を同行させてこなすことも可能。
セリフもちゃんと用意されているため、興味がある人は試してみよう。