【リンダ】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 05:09:40

概要

シリーズに何度か登場している名前。
初登場は【プレイヤーキャラクター】である【ムーンブルクの王女】の名前の候補だったが、それ以降は女性の【NPC】の名前に使われている。

DQ2

【ムーンブルクの王女】の名前候補の一つ。

DQ4

【モンバーバラ】に登場する人物。部屋持ちの酒場の売れっ子娘の【バニーガール】である。
英語版での名前はNES版ではLynn、DS版以降ではBlondelle。
 
若い乙女を集めている【キングレオ城】にお呼びがかかるが、恐ろしい噂に震えモンバーバラの宿屋に隠れている。
その後【神父】の手引きで無事に逃げ延びることに成功するが、出番はそれだけで以降どうなったかは分からない。
 
FC版【公式ガイドブック】では「愛すべきキャラクター」としてイラストまで掲載されているが、上記のようにあまり出番がない。同ページのキャラたちはリンダ以外にも【ジル】など大きなイベントが用意されていない重要とは呼べないキャラも多い。

PS版

彼女をかくまっていた【神父】【クロービス】とカップリングされており、彼の付属移民として【移民の町】にやってくる。
ただしカテゴリーは「バニーガール」ではなく「女」であるため【グランドスラム】を作るうえでは役に立たない。
クロービスも「神父」ではなく「男」になっており、【大聖堂】を含めてどんな特殊形態を作るうえでも役に立たない。
 
先述の通り、クロービスの付属移民のため、クロービスを移民させると勝手に付いて来る。
移民の町は自分が前にいたモンバーバラに比べたら天国のようだと話しているが、すぐに誤魔化している。
また、マーニャがパーティーにいるとセリフが変化して、マーニャを名指しで呼んでいる。
モンバーバラから逃げだしたことを話し、クロービスに移民の町を教えてくれたことにお礼を述べている。
なお、クロービスを除名をしても勝手に出て行ったりせず、クロービスがいなくなったことに対するセリフの変化もない。
彼女自身は【レディースタウン】を作る際には活用できるため、クロービスを移住させたうえで彼だけ除名するという使い方がある。
しかしクロービスはレイクナバ限定の移民であり、レイクナバは第5章で【ルーラ】に登録されず、最寄りの【フレノール】も同じく登録されないため、探しに行くのはやや手間がかかるのが難点。
ただし、出現の優先度は高いのでよほど運が悪くなければ、特に移民の種類の少ない序盤であれば出会うこと自体は簡単である。
レディースタウンは特殊形態の中でも最も作るのが簡単な部類ではあるが、女性を30人集めるのはなんだかんだで大変なので狙って確保できる頭数はありがたい。

小説版

モンバーバラではなく、【ハバリア】の酒場の【ジル】のところに匿われている。
【マーニャ】の踊り子仲間であり、彼女曰く「胸もお尻もぺっちゃんこだけど、妖精の取り替え子じゃないかってくらいに風変わりな美人」。
踊りもたどたどしいが、初々しいと観客からは人気で、踊り子たちにも妹分としてかわいがられていたようだ。
 
キングレオ城から逃げてハバリアに辿り着くが、【じょうせんけん】を買う金もなく困っていたところでボルボンという小悪党に声をかけられる。
リンダの身の上話を聞いたボルボンはすっかり情が移り、リンダを追いかけてきた女衒のフィエルに刃物をちらつかせて脅しをかけるも、運悪く見回りの兵士に見つかり投獄されてしまう。
その後マーニャたちが不当逮捕されたハバリアの囚人たちを脱走させたことで、ボルボンと再会。
マーニャたちが【エンドール】へ渡る際、変装して同じ船に乗船している。
 
リメイク版発売前で、神父に【クロービス】というキャラが設定されていなかったため、神父の役割をジルとボルボンが請け負った形になっている。

DQ7

DQ7では同名のキャラが二人存在している。
血の繋がりはないが、過去の【グリンフレーク】、過去の【メモリアリーフ】にそれぞれ登場する。
英語版での名前はPS版ではLinda、3DS版ではLavender。後述のシスター名の「ベシア」はPS版ではBessia、3DS版ではPetura。

1人目のリンダ

過去のグリンフレーク編に登場する人物。
身体が弱いということで商売ができず、一階の道具屋を貸し出してその二階に住んでいる。
親の代からの借金を背負っており、その債権者は町長であり、ハーブ園の主でもある【ボルック】
名ハーブ職人の【ペペ】と両想いだが、町長の息子【イワン】にも求愛されている。
さらに町長家のメイドでイワンとわけありな仲の【カヤ】がリンダを邪魔に思い……と、ドロドロな昼ドラ愛憎劇を見せてくれる。
 
結局思い悩んだペペが一人町を捨てて出奔することを決意し、リンダは自分も彼に連れていくように頼むも自分の家族に迷惑がかかると拒否され、町に残ることになる。
 
ペペが町を出たことで愛憎劇は終演……を迎えることはなかった。
その後リンダはイワンと結婚し息子の【エペ】をもうけるが、イワンは事業に失敗して屋敷を失い無職に。荒れたイワンから心ない仕打ちを受けながらも酒場などで細々と働いていたが、やがて耐えきれなくなったのか、ペペの影を追うように一人町を出ていってしまう。
その後もぺぺとはあえて再会せず、彼が開拓した町【メモリアリーフ】を見下ろせる【ギュイオンヌ修道院】で、「シスター・ベシア」と名乗って彼を遠くから見守っていた。庭師の作業日誌などを見る限り、買い出しに修道院から降りて来たときにはいつもペペのことを近くで見ていたらしい。
ハーブ料理が得意な【シスター】として重宝されていたようだが、結局ぺぺと再会しないまま【主人公】たちが訪れる半年前に病気で静かに没し、修道院のメモリアリーフを見下ろせる場所に葬られている。
そのことをぺぺに知らせるイベントがあり、現代の修道院で隣り合うペペとリンダの墓は本人たちのものだと【マリベル】が確信する。
なお、【修道院へ続く山道】のほら穴に存在する光るハーブは、修道院に来たときにリンダが持っていた唯一の物だったとのこと。かつてペペが栽培していたのだろうか。

評価

他3人は何かしらの非難を浴びせられているのに対し、リンダは望まぬ結婚をさせられ、夫の暴力に耐えながら働き最後は出奔、最終的に心労、過労が祟ったのか若くして病没と作中では被害者としか扱われていない感が強い。
しかし彼女にも落ち度が全くなかったかと言えばそうではなく、プレイヤーからは以下のような点から賛否両論である。
 

  • 借金をチャラにしてもらうために好きでもないイワンと婚約したが、その状況でなおペペに対する未練を捨てきれずに彼を振り回す
    一連のエピソードにおいて事態が拗れた最初にして最大の原因。
    だが、借金のためにイワンと結婚しようとしたことはさすがに責められない。
    そもそも借金の原因はリンダ自身にはなく、現実世界と違って法律などで相続放棄や最低限の生活の保障がされているわけでもない。
    そんな中で貸主の息子であるイワンから強く求婚されていれば、打算の有無以前に断ることは難しいだろう。
    ボルックも彼女の借金は帳消しにしても構わないぐらいに考える有情な人物だが、他の人にも金を貸している手前、家族に迎え入れる等といった特別な理由でもない限りはリンダだけを特別扱いできないのだ。
    その状況でもペペへの好意を抑えきれなかったのは仕方ないことではあるが、最終的に駆け落ちを持ち掛けたのはさすがにリンダに問題がある。
    ペペ自身も言っているが、彼とその一家はボルック家の使用人であり、ペペと彼女が駆け落ちするということは、雇い主の婚約者を奪い借金も踏み倒し家族にすべての責任を投げつけて逃げるということ。そんなことをすれば残された家族がどういう目に遭うかは容易に想像がつく。
    彼女の行動は自分のことしか頭になく、周囲の迷惑を顧みないものであるのは明白である。
     
  • 自分の息子に「エペ」と命名するなど、結婚後もペペへの未練を隠そうとしない
    息子につけた「エペ」という名前自体、どう考えてもペペからとっていることが明らかである。
    村人の話によるとイワンは「まだペペのことが好きなんだろう」とリンダをなじっていたらしいが、こればかりはイワンが腹を立てるのも無理もない。
    過去には家族を捨てられずどっちつかずの態度を取るペペを非難した彼女だが、これでは他人のことを言えたものではない。
    一方、褒められたものではないが未練を持つこと自体は人間の感情である以上仕方ないと弁護する意見もある。
     
  • 家族を捨てて自分一人だけ逃げだす
    ダメ人間のイワンはともかく、エペのほうは普通に真面目で母親思いであり、父親に対しても見直すことのできる良い息子である。
    そのエペを置き去りにするが問題であることは、当のリンダも自覚があり、マリベルからも批判的な意見がでているなど、多くの見方が一致することである。
    ただし、リンダはすぐにはイワンを見捨てたりせず、当初はだらしない彼に憤慨する息子の言動を諫めたりしている。
    町の人々からもイワンの更生に尽力して家庭を切り盛りしようとしていたこと、それによって体を悪くしてしまっていたという話が聞ける。エペを生む前ではなくしばらく年月が経ってからの出奔なのも、そういった生活に疲れ切ってしまってのことと考えれば、人間の心理としては至極真っ当である。
    また、エペは一貫してリンダの味方であったためエペを連れて出るという選択肢もあったかも知れないが、あえて置き去りにしたのは捨てたというよりは当てのない出奔につき合わせられないという判断と見ることもできる。あるいはエペ本人がどう思うかはともかく、イワンを本当の一人にしてしまうことまではできなかったという側面もあるのだろう。
    そのため「出奔自体は問題があるが、リンダなりの努力や判断は評価すべき」とみる意見もある。
    結果的には、出奔後もイワンは真面目にはなれなかったが反省しており、最後には男を見せた。エペはリンダの出奔後も真っ当に成長し、父を前向きに見直す機会を得ることもできた。

漫画版

漫画版でも登場しており、原作と同様に愛憎劇を繰り広げられる。
だが、原作のようにペペを追いかけて街を離れるわけではなく、ボルックが急死したことでボルック家は一家離散してしまい、メモリアリーフに辿り着いたとされている。
だが、ペペと亡くなる順番が逆になっており、リンダが辿り着いたときにはペペは過労で死去していた。
毎晩のようにペペの墓の前で泣き続け、彼女もまたその場でひっそりと息を引き取っている。
なお、原作で光るハーブは彼女が持っていた物だったが、漫画版ではペペが栽培したものになっていた。

2人目のリンダ

過去のメモリアリーフに住むペペの養女。
経緯は不明だが、父母が死んで雨の日に屋敷に転がり込んで来たとのこと。
屋敷のコックはペペは当初リンダを修道院に入れるつもりだったが、名前を聞いた途端に養女にすると言い出したと証言している。
「リンダ」という名にペペがビビッときて(マリベル談)養女としたそうな。
【ビッキー】といつも遊んでおり、ビッキーが喋れるのを知っているのは主人公たちとリンダだけである。
 
現代の【あらくれ】主人の遠い先祖なのかは不明。
ペペの話が初代として現代にも伝わること、ペペは生涯独身を貫き通したことから他人の手にハーブ園が渡った、ペペに他に子ができたとは考えにくいため、代々受け継がれているのなら彼女の子孫の可能性が高いと推察される。彼女はビッキーをいつも追いかけまわしていたが、あっちはそれがメイドになっただけだし……。

DQM1(GB版)

【虫系】の♀の名前を付ける際に何も入力せず決定すると出て来る候補の1つ。

トルネコ2

名前のみ登場しており、存在するのかは不明。
ホッペタのあかい冒険者が冒険のコツを教えると言いながら、リンダに告白してよかったと話している。

タクト

リンダの酒場を経営するママで、見た目は【ルイーダ】の衣装を来た【リップス】