【サラボナ】

Last-modified: 2023-05-20 (土) 18:07:08

DQ5

世界南西の大陸にあり、【サラボナへの洞窟】を抜けた先にある【町】
SFC版の【公式ガイドブック】での英語表記はSarabona、DS版以降の英語版の地名はMostroferrato。
 
青年時代前半から登場する。
すぐ隣には【見はらしの塔】がある。
町には富豪【ルドマン】が屋敷を構えて妻や娘と一緒に暮らしており、さらに別荘も持っている。
このほか、青年【アンディ】一家も住んでいる。
また【結婚】イベントがあるため、教会の内部は広めになっている。
結婚以外でもこの教会にしばしばお世話になったプレイヤーもいるかもしれない。

青年時代前半

ラインハットで情報を聞いた【てんくうのたて】を求めて訪れる。
町に到着すると、青い髪の女性と1匹の犬と出会うイベントがある。
町中がルドマン家の重大発表の噂でもちきりであり、独身男性がルドマン邸に殺到している。
聞けばルドマンはある条件を満たしたものに娘を娶らせ、家宝の盾を与えるという。
条件は【ほのおのリング】【みずのリング】を入手することであり、ルドマンの娘とは、先ほど出会った青髪女性の【フローラ】である。
ちなみにこの一連のイベントは昼夜問わず進行し、ルドマン邸でミッションの説明が終わるまではサラボナの町全体で昼夜の会話変化が起きず、防具屋は夜でも営業している。
このときだけではなく、水のリングを持ち帰ったときや結婚式の当日など、なんらかの重要イベントがあるときは夜でも町の住人が昼と同様の配置・台詞になる。前作DQ4でも第二章の【テンペ】【フレノール】で同様の措置が見られたが、本作ではこの町だけで複数回にわたっている。
 
ほのおのリングを入手してくるとルドマンから北へ向かうための【船】を貰えるが、この時点で行けるのは【山奥の村】【滝の洞窟】のみ。
みずのリングを入手する道程で再会した、幼馴染の【ビアンカ】とともに戻ってくると、シリーズ内でも有名な花嫁選択イベントとなる。
相手を決めたあと【シルクのヴェール】を手に入れてこれば、教会で結婚式が行われ、その後てんくうのたてが手に入り、【ポートセルミ】にある船も使えるようになる。ただし、結婚相手によってはここで【封印のほこら】を見に行くよう頼まれる(相手がビアンカの場合は依頼されない)。
 
なお、ルドマンの屋敷の1Fに入ると、隊列2~3番目のキャラがHP・MP全快となり、状態変化も全て解除される。
これは、結婚イベントの流れでフローラのもとにビアンカを連れてくる場面があるため、おそらく道中でビアンカが死亡した場合のフォローが目的だと思われる。ビアンカが死亡している状態で、並べ替えでビアンカを先頭(=治療対象外のポジション)に置いても、屋敷に入った時点で主人公先頭・ビアンカ2番目になるため、蘇生は不可避となっている。
先頭が治療対象外なのは、主人公になっていることが多いと想定して、彼を治療対象から除外している可能性がある。しかし、結婚イベントが終わると自動並び替え機能こそなくなるが、治療機能は常時利用できるため、その利便性は相当のものである。
外から入った場合はもちろんだが、階段で2Fに移動してから戻ってきた場合でもよい。外から入った瞬間に先頭に並ばされる主人公を治療する場合は、2Fで後列に下げてから1Fに下りよう。
死亡していても蘇生するため、繰り返し隊列を入れ替えれば【タダ宿】代わりになるし、主人公が死んでいなければ蘇生費用も必要なくなる。まあこの時期に高々40Gの宿代をケチる意義は薄いが、蘇生できるのは大きい。
2つのリングを手に入れるまでは過酷な旅路が続くので、ありがたく利用させてもらおう。
HPやMPが呪われたときも、該当する隊列に並ばせて屋敷に入ればいいので、【シャナク】を覚える前での解呪料金もかからない。
 
ちなみに、リング探索イベント中限定で、この町の酒場で大男から酒を勧められ、主人公が酔っぱらうイベントがある。
3度目までは主人公が目を回し、「見かけによらず酒に弱い」と言われるが、4度目以降は目を回さず、「強くなった」と褒められる。
酒に強くなっても特に意味はないのだが、もしかしたら、のちのグランバニアのイベントで、全員が酔いつぶれても主人公が最初に目覚めるという伏線イベントなのかもしれない。
また、夜の宿屋には「自分が旅をしている間に家にいた妻が魔物に襲われて殺された」という旅の商人がおり、ある意味、主人公が妻を旅に連れ歩く動機付けのような役割を担っている。
なお、彼は幼い息子とともに旅をしており、夜の宿屋ではその息子が父が魔物と奮闘している夢を見ているなど、主人公の境遇に近い印象を与える。
 
アンディの実家の前には小さな道具屋があるが、彼はフローラとの結婚条件の説明会に出席するなど野心家な一面を見せつつも、炎のリング探索は早々に諦める現実主義的な人物である。
また、主人公の結婚式の準備をルドマンから依頼されるなど、取引関係もある模様。

青年時代後半

青年時代前半と同じように、町に入った途端に会話イベントが発生する。しかし今回は、ルドマンが大変重要な件で困っているという、一大事の前触れであった。
理由は、【封印のほこら】にて"赤く光っている壺を見た"という話を旅の商人から聞いたからで、それは先祖が巨大な怪物を封印した壺の有効期限が間も無く切れることを意味する。
この商人だが、封印の壺を確認したということは、少なくともSFC版では魔法の鍵かそれ以上の鍵を持っていると思われる、なかなか侮れない人である。
この町には、ほかにもこの壺を見た男がいるほか、さらには「壺が赤く光っていたら怪物が中にいる」ことを知っている住民までいるなど、どうもこの壺関連に触れた人が多い。

ルドマンはこの話を聞いてから、不安のあまり、(本来外で酒を飲む性格ではないにも関わらず)パブで酒浸りの毎日を送っていたようである。
そして、この重大な悩みを誰にも打ち明けることはなかった(街中でほかにこの事情を知っているのは、ルドマンの独り言を偶然聞いた使用人だけであった)。
だが、主人公がルドマンの元を訪れたとき、ルドマンは全てを打ち明ける。
まずは商人の話が本当かどうか、壺の色を主人公に見てきて欲しいと頼む。
かつて、封印のほこらへと行き、同じ壺が青く光っているのを見たことがあるか、それとも、封印のほこらへ行くのは初めてなのか、その伏線イベントに関する点は、プレイヤーの結婚相手次第となる。
そして主人公が封印のほこらを見てもどったときには、ルドマンは見はらしの塔の最上階で北のほこらの方角を見張っており、知らせにきた主人公の顔を見て壺が赤く光っていたことを悟る。
主人公に見張りを依頼して、対策の準備に向かうルドマンと入れ違うようにして怪物【ブオーン】が現れて戦闘になり、倒せば【さいごのカギ】が手に入る。
 
またアンディは主人公より一足遅く結婚しており、結婚相手が誰だった場合でも、ルドマンの別荘で妻と一緒に暮らしている。
いくらなんでも赤の他人夫婦を自分の別荘に住まわせるのはお人よし過ぎるし、実はアンディはルドマンの親戚か何かなのかもしれない。
アンディはフローラと結婚しない場合でもルドマンの先祖であるルドルフのことを「ルドルフおじいさん」と呼んでいるので、その可能性は否定できない。
なおアンディが住んでいる別荘は、夜になると(フローラのペットである)リリアンが入口を塞ぐ形で眠っていて入れない。
 
エンディングでも訪れる場所の1つとなる。

リメイク版

フローラと結婚した際の式場が【カジノ船】に変更されたため、ここで式を行うのはビアンカを選んだ場合のみとなった。
特産品は、結婚後に貰える名産品【こうはくまんじゅう】にも入っている餡子らしい。
 
DS版以降ではルドマンの家に3階が追加され、新キャラ【デボラ】の部屋となった(リメイク以前でも、建物の外観に、3階層目かあるいは屋根裏部屋らしき窓だけはあった)。
ミニゲーム【スライムタッチ】も設置されている。
なおデボラがパーティーにいる時は、この部屋に泊まることができる。

ユアストーリー

この映画ではルドマンが天空の剣を持っており、自分が天空の勇者だと聞かされたリュカ(主人公)がそれを求めて訪れる。
原作よりもかなり都会的な町並みで、高い丘の上にルドマンの家がある。
フローラのほか、ビアンカともここの酒場で再会する(山奥の村は登場しない)。また、クエストボードがあり、ブオーン討伐など様々な手配書が貼られている。

DQ11(3DS版)

天空の花嫁の祭壇から行ける【冒険の書の世界】で「ルドマンの屋敷」として登場。必要な【冒険の書の合言葉】【時渡りの迷宮】第6階層の宝箱にある。
 
グラフィックはSFC版DQ5を再現している。行動範囲はルドマンの屋敷の1階のみで、2階や外には行けない。
場面は【主人公(DQ5)】の嫁選び直前なのだが、ルドマン一家とメイドまでもが全員ルドマンの姿に変えられている衝撃の光景を目にすることになるため、クエスト【ルドマン家の呪い】で解決することになる。
クエストをクリアすると全員元の姿に戻るが、DS版からの追加キャラであるデボラもSFC版DQ5風の書き下ろしグラで登場する。そしてこの後、結婚式のリハーサルと称するイベントが行われる。
リハーサルを終えればルドマンの後ろの宝箱のうち片方を貰えるようになる。もう片方(てんくうのたて)は開けることができない。
 
後に、【ラパンハウス】のクエスト【謎のキラーパンサー】でビアンカから【ビアンカのリボン】を貰いに訪れる必要がある。
また、本棚には夕焼けのラパンハウスにいる【ゼシカ】の性格を変える【だいじなもの】【エッチなほん】が置いてある。……あとでDQ5の主人公に渡すつもりだったのだろうか?

DQ11S

冒険の書の合言葉は、世界に異変が起きた後【グロッタの町】にできるカジノで手に入る。
グラフィックはリニューアルされ、BGMは【街は生きている】のFC風アレンジ版が使われる。

ドラけし!

表記は「サラボナ周辺」。
サービス開始からちょうど1年目に追加された常設ステージで、DQ5のイベント(原作の青年期)も開催された。
登場モンスターは【まものつかい】【くさったしたい】【ホイミスライム】【おおねずみ】【マドルーパー】、そして5にいない【がいこつ】と隠しステージに【おばけキノコ】、レア枠に【オークキング】
ボスは【ようがんげんじん】【マーマン】
そして新たなギミックにカウントが0になると周囲8マスのドラけしをシャッフルする「まどいのランプ」が登場。しましまドラけしかスキルでないと消せない。

敵の属性が青と紫だけなので、前のステージである【ノッケの森】より星3が取りやすい。
クリアすると【エビルマウンテン】への道が開かれるのだが、話が一気に飛びすぎである。