【シアトリズム ドラゴンクエスト】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 16:14:12

概要

2015年3月26日にニンテンドー3DSで発売された、DQシリーズ初の音楽ゲーム。
『シアトリズム ファイナルファンタジー(以下、シアトリズムFFと表記)』に続くシアトリズムシリーズで、DQ1~DQ10の歴代BGMに合わせて画面をタッチしていく。
使用される音楽はバトルロードシリーズやDQ10の新曲、スマホ版リメイク作品で使われているのと共通のシンセサイザー音だが、一部FC版の音源でプレイできる曲もある。
モンスターは本家と同じく正面向きになっているが、シアトリズムFF同様、モンスターオクトパスによるデザインである。
 
シアトリズムFFから続くシアトリズムシリーズの要素として【リズポ】というものがあり、
ゲームモードに関わらずミュージックステージをクリアすると成績により数十~数百ポイント加算される。
これはやり込み度を表す数値のようなもので、ポイントを集めるとアイテムやオーブなどが手に入る。
リズポを20000ポイント集めるとBMS【竜王】をプレイ後【エンディング】・スタッフロールとなり一段落となるものの、まだまだゲームは続く。

ゲームモード

以下の3つがゲームのメインとなる。それぞれのモードの中でBMS・FMS・EMSという3タイプのミュージックステージをプレイする。

  • 【チャレンジモード】
    • 最初から選択できる「解放チャレンジ」の他、ゲームをある程度進めると解放される「上級チャレンジ」「本日の挑戦」などのモードがある。通常戦闘曲BMS以外のステージは初級チャレンジでノルマをクリアしないと解放されずミュージックプレイでプレイできない。
  • ミュージックプレイ
    • チャレンジモードで解放したミュージックステージを自由にプレイできるモード。毎日ランダムで設定される「本日のオススメ!」が付いている曲をクリアするとリズポにボーナスが付く。
  • 【すごろく場】
    • DQシリーズでおなじみのすごろく場。既定のサイコロ回数以内にゴールできると仲間集めに必要な【オーブ】を入手できる。また、途中のマスにあるミュージックステージマスでステージをクリアするとショートカットができる。詳細はリンク先を参照。

ミュージックステージ

以下の3タイプに分かれる。
これらのどの曲においても「ふつう」「難しい」「激ムズ」の3つの難易度が設定されている。
難しくなるにつれてトリガー数が多くなり、トリガーのスピードも上がる。
なお、どの難易度においても最大スコア(後述のフルクリティカル時)は一律9999999で同じ。
 
終了後、トリガー全ての入力に成功していると「フルコンボ」になり、
その全てが最高のCRITICALだった(【太鼓の達人】でいう「全良」)場合は「フルクリティカル」となる。

BMS

「バトル ミュージック ステージ」の略。
戦闘BGMをバックに、モンスターとの戦闘をモチーフにした画面構成になっていて、縦方向に降りてくる4列のレーン上のトリガーがサークルに合わさった瞬間を狙ってタッチ(またはボタンを押す)していく。
4列のレーンはそれぞれ4人のパーティーメンバーに対応している。
4レーンあるものの、複数のレーンのサークルに同時にトリガーが来ることは無く、トリガーをタッチする部分に関して言えば実質的には1列と変わらない。
 
出現している敵には【HP】が設定されていて、トリガーに合わせてタッチしGOOD判定以上であれば敵への攻撃となる。
敵を倒すと【経験値】【アイテム】を取得できるが、判定がBAD及びMISSだと敵から攻撃を受けHPが減ってしまう。
HPがなくなる前に曲の演奏が終了すればステージクリア、HPがすべてなくなるとゲームオーバーとなる。
出現している敵を全員倒すと次の敵パーティーが現れ、何度か繰り返しているとそのステージのボスが登場する。
ボスが出現すると、オーラを放ち雄叫びのような音が聞こえるのですぐに分かる。
ボスを倒すとそれ以降は「メタルチャンス」となり、【メタルスライム】が多く現れるようになる。
ただ、彼らはトリガー入力ごとに逃げてしまう事もある(【メタルトラップ】で防ぐことができる)。
判定が良いと逃げる確率を下げられるが、CRITICALでも逃げてしまう事はある。
 
たまに光った状態で現れるトリガーは「会心トリガー」で、
このトリガーでCRITICAL判定を出せればその攻撃は会心の一撃になる。
また、4人のキャラクターにはそれぞれ【テンション】があり、連続で成功するとテンションがどんどん上がっていき、テンション100(スーパーハイテンション)の状態で攻撃すると大ダメージを与えられる。
 
どの曲ステージにも必ず「必殺チャージ」「超必殺技発動」のパートがある。
このパートではトリガーの色がそれぞれ銀色・金色に変化し、
超必殺技発動パートでは4列あったサークル・トリガーが一時的に1列になる。
このパートで連続コンボが決まれば【超必殺技】が発動する。
発動する超必殺技の種類はランダムだが【職業】によって発動しやすいものが決まっている。
超必殺技発動パートでの成績が最低ランクだと【パルプンテ】になり、空しい山彦が響き渡って何も発動しなかったり、隕石が降り注ぎ敵味方共に大ダメージを受けてしまう。
 
敵に与えられるダメージ量やミスしてしまって敵からダメージを受けても耐えられる許容量(HP)はパーティに参加しているメンバーのパラメータによって決まっており、
レベルを上げて挑めばレベルが低い状態の時よりも多くの敵を倒すことができたり、難易度の高い譜面に挑んで多くミスしてもゲームオーバーになる前に曲終了(クリア)まで耐えきることができるようになる。
なお、1ステージで30体以上のモンスターを倒すと【戦歴】に載る。

FMS

「フィールド ミュージック ステージ」の略。楽曲はフィールドや街のBGMが中心。
楽曲のイメージに合わせた背景の中をキャラクターが歩いていく。
トリガーは左から右に流れていき、右側に固定されているサークルに合わさった瞬間を狙ってタッチする。
成功すれば上画面を歩いているキャラクターが少し走り、
たまに現れる会心トリガーの時にCRITICALを出すと大きくダッシュする。
ミスするとキャラクターが転んでHPが減り、一定以上減ると先頭キャラが【棺桶】に入ってしまい後続のキャラクターが先頭に立って再び歩き出す。
HPがなくなり全員が死んでしまうとゲームオーバーになる。
レベルを上げてHPを増やした状態で挑めばミスを連発してもステージクリアまで耐えやすくなるのは他のモードと同じである。
 
FMSのタッチトリガー(赤)はたまに通常のものとは違う【樽】の絵が描かれたものが登場し、
樽のタッチトリガーでCRITICALを出すとアイテムを獲得できることがある。
また、FMSのホールドトリガー(緑)にはBMSやEMSとは違い上下移動の概念があり、
緑のラインに合わせてタッチペンを上下させるかスライドパッドを上下に操作しないといけない。
トリガーの起点・終点の間にあるミッドポイントを外れるとその時点でそのホールドトリガーはBADとなってしまう。このミッドポイントもコンボに数えるので、最初のほうでBADにしてしまうとそのトリガー一帯のコンボが全てBADになってしまい、大ダメージを受けてしまうので注意。
この上下に動くホールドトリガーはシンプルモードでプレイするとほぼ平坦に変化し、上下移動の操作は不要となる。
 
ステージ中盤には、BMSと同じようにトリガーが銀・金色に変化する
「呼び出しチャージ」「パトリシアタイム」パートがあり、
パトリシアタイムでは馬車をひく【パトリシア】が現れ、キャラクターが馬車に乗ってステージを疾走する。
呼び出しチャージパートで成績によってパトリシアタイムで現れるパトリシアの走行スピードが変化する。
【プリンセス】【レンジャー】が覚えられる特技【かわいがる】や、【バロンの角笛】などのアイテムを持ってステージに挑めば
呼び出しチャージでの成績によらずいつでも速いパトリシアを呼び出すことも可能。
 
キャラクターの歩行速度はキャラの【すばやさ】によって決まる。
先頭の1人のみが歩いていたTFFシリーズと違いパーティーの4人全員が歩いている本作では、
パーティー全員のすばやさが歩行速度に関わっている。
ステージクリア後にそのステージで移動できた距離が表示され、取得経験値もこの移動距離によって決まる。
チャレンジモードではこの移動距離がミッションクリアのノルマにもなっている。
1つのステージで10000m走行すると「実績」の一つが解放される。

EMS

「イベント ミュージック ステージ」の略。
背景は各作品のイベントシーンが動画で流れる。楽曲はエンディングテーマが中心。
トリガーが固定でサークルの方が移動するというシステムであったTFFのEMSとは大きく変わり、
サークルに向かってくるトリガーに合わせてタッチorボタンを押すというBMSやFMSと似たシステムになっている。
ただしBMSやFMSとは違いサークルが画面のあちこちに移動し、トリガーが流れる方向も頻繁に変わるため難易度は高め。
 
BMSやFMSと同じように銀色・金色で現わされる「エクステンドチャージ」「エクステンドムービー」パートがあるが
BMSやFMSのそれとは少し異なり、「エクステンドチャージ」「エクステンドムービー」パートは必ず曲の最後にある。
エクステンドチャージパートでコンボに成功するとエクステンドムービーに入るが、
失敗するとそこでステージは終了(クリア)となってしまいエクステンドムービーパートはプレイできなくなる。
ただし【時の砂】を持って挑めばエクステンドチャージでの成績に関係なく曲の最後までプレイできる。
 
経験値やアイテムを取得する要素に乏しく、育成や【コレカ】集めには向いてないモードである。
チャレンジでもEMSが対象になることはなく、ミュージックプレイで選ばないとプレイできないことから
BMSやFMSに比べてプレイする機会自体があまり多くないかもしれない。

シンプルモード

上記の3タイプ全てに搭載されているモードで、TFFには無い新たなモード。
このモードでは、以下が適用される。

  • スライドトリガーが全てタッチトリガーに置き換わる。同様にホールドスライドトリガーが通常のホールドトリガーになる。
  • FMSのみ、ホールドの上下移動が無くなる。

全体としてやや簡単になるため、まずこちらで安定してクリアできるようになってから通常に挑むとよい。
このモードは、「本日の挑戦」「特別な挑戦」以外の全てのゲームモードで使用できる。
なお、このモードと通常のものとはスコアは別々に集計される。

収録曲

音楽/シアトリズムを参照。