【棺桶】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:51:51

概要

遺体を入れるための箱。
シリーズでは基本的に「ひつぎ」と表現されることが多いが、DQ3の預かり所などで「かんおけ」という表現も使われている。
パーティ制が導入されたDQ2から登場し、キャラが【死亡】するとキャラの立ちグラフィックの代わりに棺桶が表示され、生きているキャラがそれを引きずるという構図になる。
形状は五角形もしくは六角形で、蓋に【十字架】のマークが入っている。
棺桶は、死亡しているキャラが【隊列】の何番目にいようとも、原則として最後列に表示される。複数人が死亡している場合はその人数分の棺桶が描かれる。移動中にダメージトラップで全滅した場合は、【パーティ】全員分の棺桶が並ぶ光景が見られる。
【一人旅】の場合は死んだ途端に棺桶へと変身するのが何ともシュール。
この棺桶がどこから出てきて、どこに消えているのかは謎。
 
全滅して、蘇生代金が足りなくなると棺桶を引きずって蘇生代を稼ぐことになるが、そこでまた全滅して負の連鎖が続く場合がある。
 
なお、海外のNES版では棺桶ではなく、代わりに透明の【幽霊】が表示される。
DQ8以降では【教会】のシンボルの変更に伴って棺桶の蓋のマークも変化している。

DQ2

棺桶初登場のDQ2(リメイク版除く)ではキャラ毎に色が異なるという凝った作りで、各キャラの服と同じ青・緑・紫となっている。しかし後の作品ではどのキャラも同じ色に統一されるようになり、本作の仕様が省みられることは一切なかった。
リメイク版では茶色に統一され、退化してしまった…。

DQ3

色は緑(リメイク版では茶色)に統一。
パーティが入る棺桶以外では、DQ3の【ピラミッド】地下2階に【おうごんのつめ】が入っているファラオの棺桶がある。
ただしこの頃は棺桶の中を調べるシステムは無く、棺桶の1つ手前のマスを調べれば黄金の爪が見付かるという処理なので、必ずしも棺桶のほうを向いて調べる必要は無かったりする。
また【サマンオサ】に初来訪した際、国王の悪口を言って死刑になってしまった【ブレナン】の葬儀中に彼の棺が置かれている。
これらの棺は海外版では蓋のマークが緑色の小さな点に変更されている。
 
オブジェクトとして石棺も登場した。ピラミッド4階にあり、調べると専用のメッセージが出るほか、【テドン】の地下室にも置かれている。

DQ4

色は紫(リメイク版では茶色)。【さくせん】コマンドで棺桶だけを【馬車】の外に出すこともできるが、当然その状態では動けない。
 
【ガーデンブルグ】で人質にパーティメンバーを1人差し出さなければならない場面では、棺桶を差し出すこともできる。棺桶が牢屋に入れられているシーンはシュール極まりない。
流石に死体を人質として預かるのはおかしいと判断されたのか、リメイク版では死んでいる仲間は拒否されるようになった。

DQ5

色は青(リメイク版では茶色)。
【仲間モンスター】も棺桶に入るが、【スライム】から【ゴーレム】まで同じサイズなのが不思議である。
4コマ漫画では、【メガンテ】を唱えてバラバラになった【ばくだんいわ】の破片が棺桶の中に詰められたり、【くさったしたい】がベッド代わりに使っていたりと様々なネタが描かれた。

DQ6

色は青(リメイク版では茶色)。
重要アイテムのような位置付けとして、【旅人の洞窟】魔物を入れるための「大きなカンオケ」が渡される。見た目はパーティキャラが入る棺桶と同じで、【テリー】もこれを引く姿が見られる。
ゲームシステム的な扱いでは同行型NPCと同じ枠であると思われる。

DQ7

色は茶色。
【魔封じの洞窟】では、【デス・アミーゴ】を封印する石棺が置かれている。
 
過去【フォーリッシュ】では、【からくり兵】軍団の襲撃後には町のあちこちに犠牲者の棺が点在しており、町の惨状を物語っている。
ほんのさっきまで主人公たちとも元気に会話していた人々が棺に置き換わってしまう光景は、本作の数多い鬱展開の中でも特にショッキング。

リメイク版

戦闘中にプレイヤー側キャラのグラフィックが表示される仕様になったので、味方キャラが死亡した際にはそのまま地面にうつ伏せで倒れた姿が表示される。
死亡状態のまま戦闘に勝利し移動画面に切り替わると、死亡したキャラはシリーズ恒例の棺桶状態になる。
そしてそのまま蘇生をせずに【エンカウント】すると、棺桶に入っていたハズの死亡キャラは地面にうつ伏せた状態で戦闘に突入する、といった具合に、戦闘と移動の切り替えの度に死者が棺桶に入ったり出たりする、というリアルに想像するとちょっとシュールな現象が起きる。

DQ8

リアルな頭身でキャラが描かれるようになったDQ8では、戦闘中にプレイヤー側キャラのグラフィックが表示される仕様になったので、味方キャラが死亡した際にはそのまま地面に倒れた姿が表示される。
移動中は先頭のキャラしか表示されないが、棺桶は健在。【なかま】コマンドを使うと死んでいる仲間キャラがリアルな棺桶として表示される。色は焦茶。
また誰がが死んでいる状態で戦闘に入ると、死亡キャラが棺桶になっている。

DQ9

パーティが列を組んで歩く演出に戻ったため、棺桶を引きずる光景も復活した。色は紫。

DQ10オフライン

今作では死亡キャラは棺桶ではなく幽霊になる。
イベントでは【プクレットの村】のおはなしの冒頭に、主人公が乗り移るプクリポの棺桶が【ティルツキン】の馬車に乗せられて登場する。

DQ10オンライン

死亡するとそのまま地面に倒れた姿が表示され、棺桶に入らない。
その分【ドルボード】【かんおけプリズム】【しぐさ書・かんおけ】、ベッド家具、【ついてクン】として登場する。ドルボードはついていくとの併用でなつかしの棺桶行進を再現可能。

DQ11

※DQ11Sは移植元の機種に基づく。

PS4版

移動中は主人公しか表示されず、なかまコマンドを使うとDQ8と同じく死亡したキャラが棺桶となって表示されるが、なぜか棺桶が直立した状態で表示されるためシュール。色は濃い青。
また、各キャラの体格によって棺桶のサイズが違う。【ベロニカ】【ロウ】は小さな棺桶に入り、【シルビア】【グレイグ】は大きな棺桶に入る。
死亡したキャラを一旦スタンバイに引っ込めてから再び戦闘に出すか、蘇生させずに別の敵とエンカウントした場合は、棺桶に入った状態で表示される。

3DS版

列を組んで歩く演出であるため、DQ7以前と同じように棺桶を引きずって歩くことになる。
 
3Dモードでは黒。
戦闘中はリメイク版DQ7と同じく、死者は常に棺桶から出た状態となる。これに関連して、【とりかこんだ/かこまれた】状態になっている時にムチを装備している死亡キャラを戦闘に出すと、キャラが入れ替わる瞬間にムチがひとりでに動くというバグが存在する。
 
2Dモードでは青。ただし【冒険の書の世界】のDQ1とDQ4の世界ではやや紫がかった薄青、DQ2の世界では茶色になる。
2Dモードでは斜め方向のグラフィックが用意されていない。

トルネコ2

【墓場のダンジョン】の壁に掛けられている。

DQM1・DQM2

色は青。
牧舎内にある棺桶を調べると中に入っているモンスターの話を聞ける他、GB版DQM2の【天空の世界】の死者の城の謎解きにも登場する。GB版の復刻であるテリワンRETROでは十字架からΨのようなデザインに変更されている。これは棺桶のデザインだけで無く、【あくまぎり】【ゾンビぎり】のエフェクト、死亡者の戦闘画面などのアイコンも同じである。

キャラバンハート

棺桶から本体を出した姿のモンスター、【ばけものしんぷ】が登場している。

DQMSL

色はワインレッドで、蓋のマークはDQ9以降のデザイン。
本作では死亡者の戦闘画面のアイコンが棺桶になっている他、「死亡時に発動する特性が後天的に付与されている状態」を示すアイコンもオーラを纏った棺桶になっている。

ビルダーズ2

表記は「かんおけ」。アイテムとして登場。
ストーリーでは【ムーンブルク島】で命を落とした【兵士】を弔うためにレシピを習得する。【石材】4個で作成可能。
 
【ベッド】と同様に眠れる機能があるが、部屋レシピで要求されるベッドとしては認識されない。もっとも、住人はかんおけであっても普通にベッドと同様にこれを利用する。夜に死人を埋葬しようとしたら生きている人間が寝ていた…何てこともままある。
 
NPC等の死体が残り、その死者を弔う、という用途として利用するのはムーンブルク島のみであるため、他の島では寝具として利用する以外はかざりとしての役割しかない。ベッド類としては唯一ビビッドの【ムード】であるが、上述のようにベッドとして認識されないので寝床や個室を作りたい場合には別のベッドを置かなければならない。

スキャンバトラーズ

【即死】効果を食らって退場となったメンバーはこうなる。

トレジャーズ

表記は「かんおけ」。【お宝】の一つ。

お宝No.592
レアリティジャンク
カテゴリープレイメモリアル
コレクション異世界のモノ
標準価格77,000G

蓋のマークは十字架ではなく、DQ9以降のデザイン。全体のカラーは緑なので誰が入るかんおけなのかはお察し。

ライバルズエース

英雄カード【サマルトリアの王子】のレベル3において、ぼくの生命をかける! を使用した際に自分の場に出てくる建物。レアリティはスーパーレアで設定されている。

コスト2/耐久3
この建物がある間
自分のヒーロースキルは使用できず発動もしない
自分のターン終了時耐久値-1

サマルトリアの王子に【メガンテ】をさせると復活するまでは彼の力を借りることができない、といった趣のデメリットトークン。
超強力な全体技である半面、復活するまで3ターンもヒーロースキルが封印されるのは大きな隙となってかなりきつい。牽制だけして使わない、使ったらそのまま決着をつけるようにしたい。
 
戦略上の価値がほぼ皆無なのでやる人はいないが、これでも建物なので【ジゴック】で補修したり敵の【ダークプラネット】のスキルでぶっ壊すこともできる。そんな、ひどい…

ダイの大冒険

【クロコダイン】【竜騎衆】が死亡した時に棺桶に入れられている。
 
クロコダインは【しにがみ】によって棺桶に納められて回収され、【鬼岩城】で蘇生液に使って復活した。
新アニメでは【ガルーダ】が直に回収したため棺桶は登場せず。
 
竜騎衆は【バラン】が丁重に弔ったが森の中に安地されていた。
竜の騎士の血には死者を蘇らせる効果があり、彼らにも分け与えていたため復活することを期待していたためだろう。
結果としては蘇ったのは【ラーハルト】だけであった。

ロトの紋章

初登場時の剣王サーバインが、魔物を入れた棺桶を引きずりながらイシス地方の砂漠を旅している。
棺桶自体は見る限りでは通常サイズなのだが、中に入っているのはアルスに刺客として差し向けたアームライオンであり、かなりの体格のデカいモンスターなのでどうやって納めていたののかは謎。
アームライオンは変化の杖で人間に化けていたが、棺の蓋がずれたところから両目をのぞかせるシーンでは普通に獣のような両目であるので、恐らくは中に納まるように変化の杖で別の魔物の姿に変えられていたのかもしれない。
 
【ジャガン】との初戦で敗死した【アルス】が蘇生された時、棺桶に入っていたのを確認できる。
また、グノン戦で死亡したタルキンの葬儀の際は、メガンテによって遺体そのものが消滅してしまっているため、空の棺桶に手向けの花を1人一輪ずつ入れるという形で弔われていた。

勇者ヨシヒコ

ドラクエのパロディである勇者ヨシヒコでもしっかり登場。
初出は【勇者ヨシヒコと魔王の城】の七話で【ザラキ】で全滅させられ、教会送りにされた。
その後も続編である「悪霊の鍵」では1回しか登場しないものの、「導かれし七人」では第一話から登場する他、過去の冒険より明らかに全滅回数や死亡者が多く、1話の間に何回も登場する回すらある。
これは”死んでも教会で生き返らせられる”が「導かれし七人」では重要なワードであるからだと思われる。
 
本編やモンスターズ等であるような「隊列を組み、綺麗に整列して着いてくる棺桶」はリアルに見たらどういう状態なんだろう?という疑問に対し、キャリー(小型のタイヤ)のついた棺桶を、ロープでそれぞれ繋いで、生き残った人がそれをまとめて引っ張っている
という表現で再現した作品シリーズでもある。