【バロンのつのぶえ】

Last-modified: 2024-04-07 (日) 03:26:46

DQ4

重要アイテムの一つ。バロンの角笛。
【馬車】を呼び寄せる力を持つ魔法の角笛。
角笛に馬車の形をしたミニチュアが付いたデザインとなっている。
【ゴットサイド】の東の砂漠地帯にある【角笛のほこら】で手に入れることができる。
ちなみに「バロン(Baron)」とは「男爵」という意味だが、このアイテムに男爵らしさ(?)は皆無。
バロンという名の人物その他が出てくることもないのでネーミングの意味も意図もさっぱりわからない。
バロンと呼ばれる獅子の聖獣が元という可能性も有るが、いまいちしっくりこないところ。
 
別れてしまった馬車を瞬時にして呼び寄せることができる笛で、 これがあれば決戦の場に馬車を呼び寄せ仲間と合流することができる。
具体的には【デスキャッスル】を抜けた先で使用することで、最終決戦に仲間総出で挑むことができるようになる。
使うタイミングは【デスマウンテン】に入る前のフィールド上。なお【毒の沼地】の上であるため、【トラマナ】を唱えていない場合、馬車を呼んだ直後にも毒沼のダメージを喰らってしまう。
もっとも、最終決戦をデスキャッスルを抜けた4人で戦うのであれば使用する必要はない。
ゆえに重要アイテムではあっても必須アイテムではない。
 
一応入手場所や使い方のヒントは作中で得ることができるが、入手場所はともかく使うタイミングは少々わかりづらくもある。
そのことは制作スタッフも自覚していたのか、ゲーム終盤で手に入れるアイテムながらFC版DQ4の【取扱説明書】ではこのアイテムに関する説明が入っている。
ただしネタバレ回避のためかその文章は

 最後のボスと戦うために、ぜひ、馬車を呼びたい! その時は、城を抜け出したすぐあと、山にはいる前に、バロンの角笛を吹くのじゃ!!

と、やけに大雑把。
このように道具自体は公開されていながら「使用場所がネタバレ禁止区域」だったため、4コマ漫画劇場ではちゃんと使うシーンのネタが使えず、【衛藤ヒロユキ】などは「ミネアが意味無く吹くと変なところに馬車が来てしまう」(4巻の95、97ページ)というシュールなネタに多用していた。
 
ちなみに、FC版では馬車が切り離されるのはデスキャッスルに限ったわけではなく、他にも馬車と切り離された先の「フィールド上」ならば、同様に馬車を呼び出すこともできる。
具体的には、以下の場所で使用できる。(いずれもフィールド上のみ。リメイク版では切り離されなくなった。)

  1. 【エンドールへの旅の扉】から【エンドールの旅の扉】方向へ抜けた先(逆は通行不可)
  2. 【魔神像南のほこら】【リバーサイド北西の旅の扉】【ミントス東の旅の扉】【メダル王の城】の旅の扉の移動先ならどこでも
  3. 【魔神像】を抜けた先
  4. 【海鳴りのほこら】内で船をおりた状態でリレミトを唱えたとき

 
いずれもこのアイテムを手に入れた後で訪れることは通常はない場所で、しかも基本的にルーラでも馬車を呼べるため、ほぼ意味のない話ではあるが、一応デスキャッスルを抜けた先限定の効果ではないことがわかる。
なお、正規ルートでは角笛を入手したあとに訪れることになる【天空への塔】を抜けた先の雲の上は、フィールド上ではないため、角笛は使用不可となっている。
ただし、ここも一度【天空城】に入って外に出れば自動的に馬車が呼び寄せられるので、なんの問題もない(一度外に出るまでは馬車はまだ来ていないが、そのまま【ドラン】を仲間にした場合は馬車が来ている)。
この件については、天空城内にいる【ホビット】が、「おらがバロンの角笛で呼んどいた。」と発言する。
お前が持ってるなら、それを貸してくれよ(説明書やガイドブックを読んでいなかったり、読んでも見落とし・忘れていて、このアイテムの使用効果を把握していないプレイヤーへの説明イベントという面もあるだろうか?)。
このほか【全滅】したときや、冒険を再開したとき、メンバーの合流があったとき(【ルーシア】を除く)、投獄イベントがあったときにも、馬車入手後であれば馬車を切り離していても勝手に合流している。
 
移動中に【つかう】と、効果音として角笛の音色が流れる。

リメイク版

デスマウンテン内でも使えるようになった。
またメロディーが変わり、【馬車のマーチ】をモチーフとしたものになった。
一方、仕様変更で馬車と切り離されるのがデスマウンテン突入時のみとなり、必然的に使いどころもここだけになった。
それにともなって天空城のホビットの台詞も変更されている。
 
戦闘中に道具として使用しても特殊な効果がある。
吹くと仲間の馬の大群が助けに現れ、魔物を蹴散らしてくれることがある。
2回に1回程度の割合で、敵全体に無属性のダメージを与えることができるというもので、敵1体あたりに与えるダメージは「使用者のレベル÷2+20」前後となっている(メタル系には1ダメージ)。
【無属性規定ダメージ攻撃】の一種なので成功時の効果は安定しているが、 似たような設定の特技であるPS版DQ7の【どとうのひつじ】などと比べると、いささか威力は低めなのが難点。
 
なお、PS版では【バロンリレミト】という裏技があり、なんとこのアイテムが無くても馬車を連れてデスマウンテンに突入出来てしまう。
幾らなんでもあんまりである。

DQ5(SFC版)

没道具のひとつ。
SFC版DQ5のデータ内に名前だけ残っており、どうやらDQ5でも登場予定だった模様。
【ボロンゴ技】で出現させられるが、特に効果はない。
なぜか武器扱いになっているが、誰も装備することはできない。
そもそも本作には、フィールドで馬車が切り離される場面自体が存在しない。
地域を繋ぐダンジョンは全て馬車ごと進入可能な上に、旅の扉でも馬車は切り離されないからだ。
 
ちなみに、

「バロンのつのぶえを使えば
 ここに 馬車を呼ぶことが
 できるでしょう。」

という、マーサの没セリフが存在する。山繋がりで【エビルマウンテン】で使う予定だったのだろうか。

シアトリズム

FMSでアイテムに装備すると、速く走る【パトリシア】が登場する。
「上バロンのつのぶえ」、「超バロンのつのぶえ」という上位アイテムもある。