【バトランド王】

Last-modified: 2024-04-02 (火) 15:49:57

DQ4

【バトランド】【国王】。家族らしい人物は登場していない。
【ライアン】が仕える主君であり、DQ4の物語中に初めて登場する「王様」でもある。
CDシアターではハルト五世という名で、声優は北村弘一。
DS版以降の英語版ではBurnardという名前が付いている。

第一章

【イムル】の村の住民から、子供達が行方不明になったとの知らせを受け、王宮の戦士達に事件の解決を命じる。
その後は【玉座】に鎮座し、話しかけても「まだ何も掴んでおらぬ様子」と言うだけになるが、【そらとぶくつ】入手後に話しかけるとセリフが変化する。
 
国民への課税を和らげる政策をとった結果、王宮の戦士達に支給される武具がショボくなってしまっているという話が、バトランドの人々から聞ける。もっとマシな武器よこせよ、に対しての一つの回答がされた例である。
とはいえ、国に仕える戦士や文官たちの忠義は厚く、信頼されている名君である。
実際バトランドやイムルの敵は弱くライアンぐらいの実力なら初期装備でも難なく戦えるし、【ボンモール】のように侵略してきそうな人間の国家もないのでそれで十分だったとも言える。
 
事件を解決し帰還したライアンの「【勇者】を探す旅に出たい」という願いを受け入れ、餞別として【経験値】を与えレベルアップさせた上で送り出す。
故に【マスタードラゴン】と並んで、低レベル攻略者に憎まれているとかいないとか。
それにしてもシステム上とはいえ何を渡したのだろうか?
 
ちなみに、DQ1からの伝統だった「ゲームスタートに旅立ちを促す王様」の最後を飾った王様キャラクターである。
二章の【サントハイム王】【アリーナ】の旅立ちを止めたがっており、以後のナンバリング作品DQ5~DQ11ではそれぞれ旅立ちのシチュエーションと動機が変わっていった。
レベルアップの餞別をくれたりして多少なりとプレイヤーの好感を得られる役割を与えられた事も、Lv1・素寒貧同然の若者に危険な旅を促したっきりというDQ1~DQ3の最初の王様たちの言行の不自然さを見直した措置とも考えられる。
もっとも、それと併せるかの如く、【復活の呪文】【冒険の書】の記録、また【全滅】時のリスタート地点というゲームシステム上で重要な役割もDQ4を境に王様たちから離れていく。陰ながら、DQシリーズの王様キャラクターの転換点にあたる人物だったと言える。

第五章

城に伝わっていた【てんくうのたて】を祖父が【ガーデンブルグ】にあげてしまったという話をするのみで、特に必須イベントには関わらず。
なおリメイク版の会話システムで【ミネア】が「祖父がスケベなんだからこの人自身もきっとスケベだ」と言いがかりをつける。ひどい。
 
5章になって段違いに強いモンスターが現れた後も、1章の頃と同じ装備なのかは不明だが、城にも町にも特に混乱が起きていないあたり王に仕える王宮戦士団が頑張っているのは確かだろう。
1章で湖の塔レベルの敵にやられてしまう戦士がいた頃に比べると、かなり練度が上がったのだと思われる。