【バハラタ東の洞窟】

Last-modified: 2021-11-24 (水) 17:20:33

DQ3

【バハラタ】から岩山を挟んで北東の森に位置する洞窟。
さらわれた【タニア】と彼女を追っていった【グプタ】を救出するために潜入する。
公式ガイドブックの到達レベルはLv19だが、大した敵はいないので、Lv15~16もあればまず苦戦はしないだろう。
もし、レベルを上げたければ、ここをスルーして先に【ダーマ神殿】に行った方が効率がいい。
 
内部は同じような作りの部屋がいくつも連続して続いており、ゲームに慣れた人なら一見【無限ループ】に見える。
しかし実は大半が同じ部屋が並んでいるだけで、端はちゃんと行き止まりなので安心。端の方に階段や宝箱があるのだ。
特に注意すべきモンスターは出現しないが、宝箱に化けている【ひとくいばこ】にだけは用心しよう。
 
北端と南端は暗闇の壁で行き止まりになるが、そこで鍵を使うと扉が開いて先に進める仕組みになっている。
北側の扉の向こうは宝箱5個、南側には下り階段と宝箱1個がある。
また、ここには謎の【兵士】(カンダタ子分ではない)が1人おり、彼から「南側の暗闇に男が入って行って向こう側から鍵をかける音が聞こえた」とヒントが聞ける。
……が、この兵士のいる場所自体が非常にわかりづらいため、ヒントとしての役割を果たしているとは言い難い。
迷いに迷った末に偶然出会った時にはありがたいかも知れないが。
 
ちなみに、盗賊のアジトのくせに宝箱の中身はやたらとしょっぱい。
能力アップ系の種数個とはした金、【せいすい】【やくそう】
後生大事にやくそうを宝箱に入れてトラップモンスターまで仕掛ける様には涙すら覚えるが、FC版では貴重な種が多めに手に入るのは有りがたい。
 
タニアをさらった犯人は、一度討伐したハズの【カンダタ】一味。
地下2階の部屋の入口ではまず【カンダタこぶん】4人との戦闘がある。
奥にはタニアとグプタが囚われており、タニアは助けを求め、グプタは牢屋のスイッチの位置を教えてくれる。
どちらも特定の位置に来ると勝手に話し掛けてくるのだが、なぜかタニアだけは同じマスを上方向から踏むたびに何度も同じ台詞を吐く。
スイッチ操作で牢屋を開けタニアたちを開放すると、2人は出口に向かっていく。
ちなみにこの牢屋は前作の【水門】と同様に、【アバカム】では開かない。まあボタンを押せば簡単に開くので、効いたところで意味は無いのだが…。
これで助け出せたように見えるが、実はちょうどカンダタが帰ってきて通せんぼしており、まだ救出は完了していない。
立ち尽くす二人のところまで行くと、カンダタと戦闘になる。
 
彼らが何故タニアを誘拐したのかは不明。やはり【くろこしょう】が欲しかったのだろうか……?
ちなみに、カンダタと戦う直前に「あいつは わたしたちに まかせて! はやく にげるんだ!」と先頭のキャラがしゃべるため、勇者を先頭にしておけば喋らせることができる

なお、上記のイベントの流れを知らずに牢屋を開けて出口に向かって走っていく2人を見届けた後、【リレミト】してバハラタに戻っても、2人は帰っておらず、もう一度洞窟に戻るとまた捕まっている、という一連の流れはよくある光景。
「用が済んだら即リレミト」に慣れているプレーヤーがハマる罠である。
次作以降では通常、こういう場面では一時的にリレミト不可のフラグ処理が設定されるが、後述のリメイク版においても変更されていない。
リレミトしなかったとしても、カンダタに敗北して全滅すればグプタ&タニアは再収監されるのであえて設定を変更する必要もないという判断だろうか。
 
【やまたのおろち】と同様に、2戦目の前であれば、何度もカンダタ子分と戦うことができる(ただし牢屋を開けて2人を開放する必要がある)。
もっとも子分4人を倒したところで経験値はそこらのザコ敵ほどしかなく、ゴールドも得られないので、検証目的くらいしか価値は無いだろう。
 
また、事前にバハラタでグプタが一人で洞窟に向かうイベントを起こしていなくても、洞窟に来ればグプタはつかまっており、上記のイベントは起きる。
しかも、牢屋から救出即リレミトでバハラタに戻ると、なぜかグプタだけがいるというカオスな状況になる。
お前、タニアを置いて逃げてきたのか……。
 
カンダタを倒してバハラタに戻ると晴れて【くろこしょう】が、そして【ポルトガ】【船】が手に入る。
 
ちなみに【シャンパーニの塔】でカンダタを倒していなかったり、はては初対面であっても問題なくこのイベントは進む。
またこちらで先にカンダタを倒してしまっていても、シャンパーニの塔で【きんのかんむり】を取り戻すことはできる。
 
なおFC版【公式ガイドブック】では、カンダタは1戦目の姿のみ紹介されており、シャンパーニの塔で登場することも明記されている。
しかし2戦目の姿は載っておらず、この洞窟に彼らの一味が登場する事も伏せられており、ガイドブックを読んだだけでは人攫いの正体が誰なのかはわからないようになっていた。

リメイク版

【フローミ】を使うと「ひとさらいのアジト」と表示される。
【フラグ】立てが明確に行われるようになり、【シャンパーニの塔】をクリアしていないとカンダタ一味と戦えない。
また、事前にバハラタでグプタが一人で洞窟に向かうイベントを見ていないと地下2階の部屋の入口のカンダタ子分と戦闘にならず(話し掛けても「痛い目に遭わない内に帰れ」と言われるだけ)イベントが進まない。
宝箱の中身も変更になり、【ちいさなメダル】などが入っている。
人食い箱の位置も変更されており、うっかり開けてしまうとまだまだこの段階のパーティーでは戦うにはリスクが高い。
勇者のレベル16ではまずインパスも無いため、なんの前準備もなく開けた宝箱が「ひとくいばこだった!」ではシャレにならない。
また、鍵を持っていればその方向に押すだけで扉が開く仕様になったため、暗闇の壁の扉トラップは意味のないものになってしまった。
というか、そもそも南側の扉は暗闇を抜けた先にある。
 
SFC版ではエンカウント率が極端に低く、ほとんど敵と出会わない。
まっすぐ地下2階を目指す場合、1回もエンカしないことが多い。
それどころか、人食い箱を除く宝箱を回収して回ってから地下2階を目指しても、1回もエンカしないことも。
 
地下2階の形状が少し変化しており、牢屋の扉が大きなレバーを動かして開けるタイプになった。
FC版で入手できるアイテムに加えて壁の袋から【すごろくけん】を、牢屋の筵の隅から【ラックのたね】【ふしぎなきのみ】を入手できる。
GBC版ではカンダタを倒した後は牢屋の扉が開いたままになる。
不思議な木の実はここがDQ3初登場。忘れずに回収しておこう。
ラックの種も併せて、全種の種・木の実が拾えるFC版以上の種の宝庫になった。
 
なお、カンダタとの戦闘時にパーティメンバーがしゃべらなくなった。
 
前述の「カンダタ2戦目をスキップしてリレミトする事で何度でもカンダタ子分と戦える」という仕様を駆使してGBC版では子分達が【モンスターメダル】を落とすまで粘るという活用法もある。
まぁ親分のメダルがなければ結局【氷の洞窟】で子分を引き連れた親分と何度も戦う事になるし、このアジトの洞窟を何度も行き来するつもりなら親分のメダルも狙ってカンダタ2戦目を何度もリセットプレイする手もあるが。
GBC版はSFC版ほど極端な低エンカウントではないが、それでも順路さえ知っていればシャンパーニの塔の1戦目よりははるかにリセットプレイはしやすい。
 
余談だが、暗闇の扉のヒントをくれる兵士には「洞窟内で数年間迷っている」という無茶な設定が追加された。
食料はどうしてるのだろうか? まさかモンスターを狩って現地調達してるのではなかろうか。
いずれにせよ人間とは思えない生命力である。【海底の洞窟】の兵士や【プサン】に通じるものがある。