【ファルシオン】

Last-modified: 2024-01-27 (土) 12:42:58

概要

一般に『ファルシオン』とは主に北欧で使用された刃広の剣を指す言葉である。
DQシリーズではDQ6において【天馬】の名前に使われ、DQ10でもそれを踏襲したのか天馬の名前となっている。
関連性は特に言及されておらず【性別】も異なるようなので、別人もとい別馬とみるべきだろう。

DQ6

DQシリーズ3代目の【馬車】牽き【馬】。命名者は【ハッサン】
ファンタジー小説に出てくるようなネーミングで、ハッサンにしては洒落ている。
DQ8に登場する4代目馬車馬の【ミーティア】は言わずもがな、DQ4、DQ5に登場する初代、2代目馬車馬である【パトリシア】も両方牝馬。
というわけで名前からしてコイツは唯一の牡馬…と思われるが、名前以外に性別を推測できるような台詞がなく、設定資料もない。
英語版での名前はPeggy Sue。「ペガサス」の捩りであると同時に、Peggyは「マーガレット」、Sueは「スーザン」といった英語圏の女性名の愛称でもある。名付ける際もハッサンが「素敵なレディにぴったりの名前だろ」と言っており、少なくとも英語版では牝馬として設定されているようだ。
 
【夢の世界】【レイドック西の森】で暴れていたが、主人公とハッサンによって捕獲され、以後は主人公に懐く。
この馬を【レイドック】に連れて帰って馬車を預かる老人に渡すことで、主人公かハッサン、兵士採用試験で兵士になれなかった方も晴れて王宮の兵士に採用されることになる。
 
また連れていく過程で、レイドックの城下町と城の2階までは連れまわすことができ、住人たちの反応も様々。
捕獲されるまでは「暴れ馬」「化物の馬」と噂されて恐れられていたファルシオンだが、実際にその目で見た人々の感想は「素晴らしい」「綺麗」「大きくて見事」と、一様に好評価を得ている立派な馬である。
城の入り口の兵士は馬を場内に連れ込むことを最初は渋るが、「2階まで連れて行く無茶はしないこと」を条件に入場を許してくれる。
そんな言いつけを無視して2階にいる【ソルディ】兵士長に見せに行っても、怒られることはなくむしろ褒めてもらえる。
また、そもそも暴れ馬と言われるようになったエピソード自体、【山賊】に襲われていた商人を助けるために暴れていたというものである。人間の善悪を理解できる辺りからも、ただ者でないことが既にそこはかとなく示されている。
なお、シナリオ上はレイドック王に献上されたため所有者はレイドック王ということになっているが、王からは当面必要がないためという理由で、褒賞がわりに馬車ごと主人公たちに貸し与えられることになる。
 
【現実の世界】へ降り立った直後は、主人公やハッサン同様夢の世界の存在であり、彼らと同様に融合イベントも起こるキャラクターなので【透明】になるはずだが、グラフィックは何故か透明になっておらず、【ゆめみのしずく】によって実体を現すシーンも無い。もし現実の世界の住人から見ればファルシオンが独りでに馬車を引いて歩いていることになる。
小説版ではこの点が補足されており、ファルシオンと馬車も透明になり、主人公イザが【グランマーズ】にファルシオンも元に戻すよう頼むシーンが追加された。
 
前述のように加入イベントも大きめなのだが、それもそのはず。物語後半でこのファルシオンが【天馬】だったことが判明。
勇者たちが自分のもとに来ることを危惧した【デスタムーア】によって、主人公、ハッサン、【ミレーユ】と同じように本体と精神を分離させられ、精神を夢の世界に飛ばされていたのである。天馬としての姿を取り戻した後は、【はざまの世界】への移動能力も身につけて大活躍。
ちなみに前述の捕獲イベントでレイドックの城下町の人々に見せて歩いていると、どういうわけか「げっ! もしや その馬は 伝説の天馬 ペガサス!?」と驚く住人がいたりする。
またずいぶんと序盤に伏線が仕込まれているものである。気づく人も少なければ、覚えている人も少ないだろう。
なお、この台詞の主の現実の世界での本体は元は城勤めの隠居老人であり、古い伝説に詳しくても違和感がない人物という二重の伏線になっている。
 
【天馬の塔】での融合後に飛び立つファルシオンだが、その時に流れる曲が「ムドーの城へ向かう」という何とも不思議な組み合わせである。
詳しくはこちらを参照。
 
おそらくはミーティアの次くらいに物語に大きく関わる、印象に残る馬だと思われる。
前作の馬(の魔物)といい、ドラクエでは馬が活躍する事が結構多い。
後の二頭のパトリシアが馬らしからぬ脅威のパワーを誇るあたり、ファルシオンの血でも混じっているのだろうか。

DQ10オフライン

勇者の乗る伝説の天馬。声優は近藤隆、【冥王ネルゲル】と兼役だが両者に関係はない(DQ10オンライン節で後述)。

ストーリー上の動向

目覚めし五つの種族のおはなし

オフラインでは【小国】【大国】のおはなしにおいて、後に仲間として加入する面々にも語り掛けている。

眠れる勇者と導きの盟友のおはなし

Ver.2ストーリー【天翔ける希望の双翼のおはなし】において、【輝くテンスの花】の力により【カメさま】が本来の姿を取り戻した。
【勇者姫アンルシア】を騎乗させ、【魔幻宮殿】【光の神殿】の結界を破る活躍を見せた。

DQ10オンライン

Ver.3以降は人間体となって流暢に喋るようになり、様々な助言を行なう。
1000年前の世界では先代勇者アルヴァンを乗せている。その時に呪いを受けた体を癒すためにカメさまの姿で休息についたとのこと。
 
Ver.5でのキャラクターボイス導入に伴い上述の人間体に声優が付いたのだが、これに先立ついたスト30thでネルゲルを演じていた近藤隆は、自身がDQ10オンラインのプレイヤーであることから両者になにか関係があるのかと困惑し、開発スタッフに質問したという。
しかしあくまでオーディションによる選考の結果兼役になっただけで両者は無関係と公式に言及されている。
詳しくは【天馬ファルシオン】を参照。