【レイドック】

Last-modified: 2024-04-15 (月) 15:50:48

DQ6

夢と現実の両方の世界に存在する王国で、双方で物語の要となる場所の一つ。
【公式ガイドブック】での英語表記はRaydock、DS版以降の英語版での地名はSomnia。
統治者は【レイドック王】
 
ストーリーの進行上、2か所を交互に行き来することになる。
また、イベントが多いせいか街に入るとパーティの強制入れ替えがある場合が多い。
上レイドックは常に、【主人公】【ハッサン】がメンバーに入れられる。
【ムドー(幻)】撃破後から現実の【ムドー】撃破までの間は、上下どちらも入るたびに主人公・ハッサン・【ミレーユ】【バーバラ】になり、【チャモロ】が馬車待機になる。
 
城下町には、上下共にモンスターが出没する【井戸】が存在する。詳細は【レイドックの井戸】を参照。
 
ちなみにDS版以降の英語名Somniaはかなり趣向が凝らされたネーミングである。
英語では不眠症のことをインソムニア(insomnia)と言うので、上の世界の眠らない王の話を知った英語話者のプレイヤーはまずこの語を連想するが、
英語ではin-は「不・非」などの接頭辞の印象も強い(incredibleなど)ので、このネーミングはいわば「眠り病」、つまりむしろ逆なのではとひっかかる思いを持たせて、下の世界のレイドックで合点が行くのだ。
ちなみにsomniaで「眠り病」などという意味にはならないのでドラクエの造語かと思いきや、
滅多に使われないラテン語由来のsomniusという単語があり、その複数形がsomnia。意味は「夢・幻想」。
ドラクエ6の世界観をゲームの超序盤で思い切り先行ネタバレしている地名なのである。

夢の世界

最初に向かうことになる方のレイドック。
【シエーナ】【マルシェ】)から更に南下した先にある。
町を丸ごと塀で守った上に、城入口にはさらに警備をつけた、本格的な城塞都市。
北東南東【関所】を持つ。
一応精霊の祭り前に訪れることも可能だが、【つうこうしょう】が無いと門前払いを喰らう。
 
「眠らない王」と呼ばれる若き王が国を治め、【ムドー】討伐に国力を注いでいる。
人々はムドーに怯えてはいるものの、街の雰囲気自体はさほど悪くない。
街中にある【井戸】には、おばちゃんが指輪を落としてしまったと困っているので助けてあげたい所。
しかし【ダークホビット】を倒せないと指輪を取り戻すことはできない。初到着直後のレベルではちょっと敵わないので、後回しにしよう。
 
精霊のお告げを受けて旅立った主人公は王と面会するべく 城の兵士に採用してもらうため試練を受ける。
この過程で【ハッサン】【ソルディ】兵士長、【レイドック西の森】【ファルシオン】との出会いが待っている。
そして晴れて【兵士】になると、さっそく王直々に重要任務を言い渡される。
ムドーの幻術を破るための【ラーのカガミ】を探すというこの任務が、序盤の旅の大目的となる。
なお、ラーのカガミの探索を命じられた直後に【宿屋】に宿泊している【旅の商人】に話しかけると、「ラーのカガミを夢で見たことがある」という、一見なんの役にも立たないふざけた情報を聞ける。初見でこれが伏線だと気づけたプレイヤーはなかなかいないだろう。
 
紆余曲折を経てラーのカガミを手に入れて帰還すると、さっそくムドー討伐に向かうべく作戦会議が始まる。
ラーのカガミ探索を成功させ精鋭戦力に数えられた主人公一行は会議の参加を言い渡されるが、待機中の夜に、ラーのカガミを覗き込んだ王が苦しみだし、姿が変わってしまう
女性に姿を変えてしまったレイドック王を連れて、ムドー討伐へと向かうことになる。
しかし、ムドー討伐を終えて帰ってきても、先にレイドックに帰ったはずの【ソルディ】兵士長やシェーラが帰っていないと言われ、現実の世界のレイドックへ行くことになる。
なお、このときパーティの誰かが死亡していると、城の門番の兵士に「生き返らせてからこい」と言われて中に通してもらえない。
 
現実世界のムドーをも討伐した後は、再び若い姿のレイドック王が国を治めている。
今度は中身はちゃんとレイドック王本人であるが、こちらは【バニーガール】を侍らせたり(ゲーム中では夢の世界に存在しないはずの)【カジノ】に遊びに行ったりするなどかなりはっちゃけている。
そして、地下牢にはたまたま旅行で城下町に来ていた夢の世界の【ゲバン】が逮捕されて入れられている。
宝物庫は【さいごのかぎ】を持ってこれば開けられるが、中身は【ちいさなメダル】【ステテコパンツ】と非常にショボイ。なぜこんなものがわざわざ城の宝物庫に入っているやら…

現実の世界

ラーのカガミを探す旅の道中で、現実の世界のレイドックを訪れることになる。
夢の世界で【ダーマ神殿】だった場所の大穴に落ちて現実の世界へと移動し、そこから辿り着く【サンマリーノ】からさらに【定期船】に乗ることで行ける。
 
城および城下町の構造はほぼ同じ。
ただし周辺地域の地形は当然ながら全く異なる。
夢の世界では徒歩で行き来が可能だった【ライフコッド】は、現実世界では険しい山脈に阻まれて徒歩で行くことはできない。
また、夢の世界では遥か東まで足を伸ばせば【ダーマ神殿】までも徒歩で行くことができるが、現実世界では大洋の反対側であるため【船】が必要である。
一方で、夢の世界では他地域から完全に断絶されており徒歩で行くことが不可能な【アモール】地方へは、現実世界では西に行きそこから【岩山】にそって南に回り込むと徒歩で行ける。
東にはサンマリーノとの定期船が発着する【船着き場】が、北には関所がある。
 
街中には上の世界と同じように井戸がある。
SFC版では入っても「どこかに通じているのかな」ということかわかるだけで、敵も出ないし初めてレイドックを訪れた時点では特に意味のない場所だった。後に別の入口からも入れるようになるとエンカウントが解禁され、かなり強い敵が出てくるようになる。
しかしDS版では最初からエンカウントするため、迂闊に探索すると初来訪時のレベルでは瞬殺されてしまう地獄となっている。絶対に入らないようにしよう。
 
こちらのレイドックは夢の世界とは逆に、王がムドーの力によって眠りから覚めない病に倒れている。
さらにほどなくして王妃までもが、同様に目が覚めない病に倒れてしまったという。
さらにさらに、王子も王と王妃の病気を治す方法を探しに旅に出たまま行方不明という、かなり深刻な政治状況に陥っている。
つまりは王族全員が揃って国民の前に立つことができない状況であり、現状の政治は大臣の【ゲバン】が代理で執っているが、軍備増強を名目に重税を課しているなど、あまり国民からの評判は良くない。(納税できなかった国民を死刑にしたりするほどのことはなく、他シリーズでの悪政国家程の酷いものではなかったが)
 
最初にたどり着いた時点では主人公は実体を取り戻す前であり、こちらのレイドックに関する記憶は欠片も無い。
しかし道行く人に「王子に似ている」と言われるため、防具屋で【きぞくのふく】を買ってそれっぽく成りすまし、王子の帰還として城に入ることになる。
しかし、【トム】兵士長は大喜びで迎え入れてくれるものの、ゲバン大臣には偽物ではないかと疑われ、ゲバンの策略(絶対に正解できない【レイドック王女】の名前を当てるクイズ)によって偽物認定され、城を追い出されてしまう。
以降しばらく、城下町までは問題なく入れるし買い物等もできるものの、城には一切近づけなくなる。
 
次に訪れるのは、夢の世界でのムドー討伐を果たした後。
城に戻っていない兵士長およびシェーラを探してこちらのレイドックを訪れ、門番の兵士に話しかけると、門前払いどころかいきなり牢屋に入れられてしまう。
しかしそれは以前の偽王子騒動の一件とその責任で僻地に飛ばされたトム兵士長のことがあった上、眠りから覚めたレイドック王が夢の中で会った「息子に似ている青年」と兵士たちの話す偽王子の風貌が一致するため探し出して城の中に招き入れよという命令が突然叫ぶという剣幕であったことから、偽王子を取っ捕まえて投獄しろという命令と兵士達が勘違いしたためであり、牢屋に叩き込んだという話を聞いたレイドック王が速攻で撤回してくれる。
 
現実世界のレイドック王と対面を果たした主人公たちは、シェーラの正体および今まで現実世界のレイドック王が眠り続けていた理由、現実世界にもムドーが存在しており倒したのは幻に過ぎなかったことなどを教えられる。
そして今度こそムドーを討ち滅ぼすため…の船を手に入れるため、【ゲント族】を訪ねるように言われるのだった。
 
現実世界の【ライフコッド】でのイベントを終え、主人公が実体を取り戻した後にも訪れることになる。
ここでは断片的にではあるが、肉体の方の王子の人格が持っていたかつての記憶を取り戻していくイベントが見られる。
そしてその夜が明けた後、レイドック王から【セバスのかぶと】を授けられる。
 
DS版ではバーバラは月鏡の塔に行く前に来たことがあるらしい。

夢と現実のリンク

物語中で確認できる夢の世界と現実世界のキャラクターのリンクは下記の通り。

夢の世界現実の世界備考
若いレイドック王【シェーラ】【ラーのかがみ】を王に渡すまで
若いレイドック王【レイドック王】【ムドー】撃破後
謎の貴婦人シェーラ
【ソルディ】【トム】【ムドー(幻)】撃破後に行方不明
【ゲバン】(富豪)ゲバン(大臣)ムドー撃破後は夢の世界で投獄
教会北側の民家の若夫婦教会北側の民家の老夫婦ムドー撃破後は夢の世界も年寄り臭くなる
レイドック大臣船着場の入口に居る漁師サンマリーノ~レイドック間のレイドック側の船着場
【ギャルになりたい爺さん】北西の民家の老人夢の世界では【ダーマ神殿】にいる