概要
【カジノ】の定番の遊戯の1つだが、システムの再現がプログラム的に難しかったのか、初めて登場したのはDQ8と遅め。
それ以外に【EXPルーレット】、【スーパールーレット】、【マジックルーレット】、【呪いのルーレット】といったルーレットの名を関する特技等が登場している。
DQ8
ベルガラックのカジノにのみ用意されている遊戯。中央に金色のキングスライムがのデザインが特徴。ルーレット盤に投げ込んだボールがどのポケットに入るかを予想する。
コインは1つの数字(1マス)のほか、2マス・3マス・4マス・6マス・9マスに賭けられ、
偶数奇数、赤青などグループに賭けることもできる。もちろん複数の箇所に賭けることも可能。
用いられる数字が0~27と若干少ないだけで現実のルーレットと大体同じであると思われがちだが、この数字の少なさこそが現実のルーレットとの大きな違いである(詳細は後述)。
BET数は一箇所につき500枚が上限となっている。
現実のルーレットとの違いは、いくつかの賭け方において倍率(オッズ)に控除率(ハウスエッジ)がかかっていない点。
本来は必ずすべての賭け方で期待値が1よりも小さくなるようにオッズ設定されていて、運営に収益が入るようになっていないとおかしい。
おそらくは、現実世界のカジノとは違って直接換金ができないため、景品を本来の価値よりも高めに見積もることで収益を賄っているということだろう。
賭け方 | BET | 倍率 | 確率 | 期待値 | 控除率 |
---|---|---|---|---|---|
RED or BLUE | RED | x2 | 1/2 | 1.00 | 0% |
BLUE | 13/28 | 0.93 | 7.1% | ||
ODD or EVEN | ODD | x2 | 1/2 | 1.00 | 0% |
EVEN | 13/28 | 0.93 | 7.1% | ||
1マス賭け | x28 | 1/28 | 1.00 | 0% | |
2マス賭け | x14 | 1/14 | 1.00 | 0% | |
3マス賭け | x8 | 3/28 | 0.86 | 14% | |
4マス賭け | x7 | 1/7 | 1.00 | 0% | |
6マス賭け | x5 | 3/14 | 1.07 | ▲7.1% | |
9マス賭け | x3 | 9/28 | 0.96 | 3.6% |
控除率がバラついている点からも、かなりいい加減に設定されたオッズであることがわかる。
特に、6マス賭けの場合は控除率が掛かっていないどころか、胴元が赤字である。逆に3マス賭けは控除率が突出して高く罠である。
ギャンブルに詳しくない人であっても、0を除いた1~27の数字が奇数で始まって奇数で終わっている時点でおかしいことに気づくだろう。
とこんな具合に、どこに賭けるべきか、どこに賭けてはいけないかを理解した上で、ある程度の元手があれば、適当に賭けてても当たってしまう。結論を言ってしまえば、控除率がマイナスの6マス賭けに賭けられるだけ賭けつつ(8ヶ所全部にMAXの500枚賭けるのに必要な枚数は4000枚。手持ちがこれより少ない場合は6マス以外に賭けてはいけない。)、あとは気分次第で控除のかからない1マス、2マス、4マス、赤、奇数に賭け、控除のかかる3マス、9マス、青、偶数には一切賭けないのが最も期待値が高くなる。
仮に大敗したとしてもセーブせずリセットすれば良いだけの話。
最も手堅くかつ効率よく稼ぎたければこのルーレットを選ぼう。
ただ、毎回手動でゲームを進める必要があるため、それが面倒くさい人は自動で稼げる100コインスロットを選ぶようだ。
なお、こんなバカな設定のルーレットが実際に存在した場合、手持ち5枚から以下の方法で確実に稼げる。
5~13枚
0~3の4マス賭けと、4~9、10~15、16~21、22~27の6マス賭け4か所にそれぞれ1枚ずつ計5枚賭ければ、どの数字が出ても絶対に損をせず、0~3のいずれかが出れば2枚儲かる。確率が低いのが難点だが、損は絶対しないので何度もやれば確実に儲かる。10枚以上あるなら2枚ずつ賭けられる。
14~2337枚
0~3の4マス賭けに2枚、4~9、10~15、16~21、22~27の6マス賭け4か所にそれぞれ3枚ずつの計14枚賭ければ、高確率で1枚儲かり、万が一にも損をする心配もない。さらに枚数が増えたらこの14枚セットを増やしていけば儲けはどんどん増えていく。端数は可能なら上記の5枚賭けに使いたい。166セットまで使える。
2338~4620枚
上記のやり方では167セット目を追加することはできないので、166セット分2324枚を、6マス賭け498枚ずつは全て隣の6マス賭けにずらし、0~3の4マス賭け332枚は今度は0、25、26、27にそれぞれ83枚ずつに変えれば、同じ期待値で損も絶対しない別の賭け方に変えることができる。これで今まで賭けてた部分があくのでさらに166セット分追加することができるようになる。
4621枚~
6マス賭け8ヶ所全てにMAXの500枚ずつ、0~3の4マス賭けに303枚、0に90枚、25、26、27にそれぞれ76枚ずつの、計4621枚賭ければ、期待値を最大にしつつ、絶対に損をしなくなる。これが期待値最大の条件下で絶対に損をしない賭け方ができる最低枚数である。配当を均したかったら、6マス賭け8ヶ所全てにMAXの500枚ずつ、0~3の4マス賭けに357枚、0、25、26、27にそれぞれ89枚ずつの、計4713枚賭ければ、最悪でも278枚稼げる。
つまりこんなルーレットが実在した場合、上記のやり方で稼ぐ人が多数出るのは不可避なので胴元は確実に破産する。
ゲーム内でプレーヤーが実行するにはコインの増加率に難ありかもだが、ブロック賭けと併用すれば短時間で大量に稼ぐことも可能である。ゲームなので損したらリセットすればいいだけの話である。
DQ10オフライン
さすがにDQ8のようなハチャメチャな配当ではなくなった。
ポケットは37個で現実でいうヨーロピアンルーレットとほぼ同じ。
控除率は0の代わりに配置されている宝箱を除いて現実のルーレットと同様一律2.7%となっている。
宝箱にBETしていたときに当たると、一定量のボーナスコインがもらえるか【カジノレイド】に突入する。
1テーブルに8人座れるため、プレイを続けていくとNPCが同席するようになりカジノレイドの発生&討伐確率が上がる。
DQ10オンライン
DQ11(PS4版)・DQ11S版およびDQ10オフライン版のルーレットは本作がベースとなっている。
カジノレイドはスロットやポーカーと比べて美味しくないため不人気。
詳しくはこちらを参照。
DQ11・DQ11S
世界に異変が起きた後、【グロッタの町】の闘技場がカジノに変わるのだが、さらに【妖魔軍王ブギー】を撃破することで闘技場のアリーナエリアがルーレットステージになってようやくルーレットが解禁される。
最低BET数ごとに1コイン・10コイン・100コイン・PS4版限定の200コインの4種類のルーレットが存在する。
数字のマス目の数はPS4版とDQ11Sが36、3DS版が27で異なる。
PS4版等の期待値と控除率はDQ10と同じく一律2.7%で現実のルーレットに近い。
一方でマス目の数から予想できる通り、3DS版は下記の通りDQ8仕様に若干先祖帰りした。
期待値と控除率は以下の通りで、DQ8の頃よりは幾分公平になったものの、6マス賭けが安泰で控除率にバラつきがある点は変わっていない。
賭け方 | BET | 倍率 | 確率 | 期待値 | 控除率 |
---|---|---|---|---|---|
RED or BLUE | RED | x2 | 1/2 | 1.00 | 0% |
BLUE | 13/28 | 0.93 | 7.1% | ||
ODD or EVEN | ODD | x2 | 1/2 | 1.00 | 0% |
EVEN | 13/28 | 0.93 | 7.1% | ||
1マス賭け | x27 | 1/28 | 0.96 | 3.6% | |
2マス賭け | x14 | 1/14 | 1.00 | 0% | |
3マス賭け | x9 | 3/28 | 0.96 | 3.6% | |
4マス賭け | x7 | 1/7 | 1.00 | 0% | |
6マス賭け | x5 | 3/14 | 1.07 | ▲7.1% | |
9マス賭け | x3 | 9/28 | 0.96 | 3.6% |
DQ10で導入された【ジャックポット】システムも本作ではルーレットにも対応し、これを当てないとクリアできない【クエスト】も存在する。
なおジャックポットが当たりやすくなる時期を教えてくれる人がいるので、これを利用してコインを減らさずジャックポットで儲けることができる。
実際に実証された訳ではないが、単純な確率論ならマス目の数が少ない分だけ3DS版の方がジャックポットが出やすいはずである。
また、これも他のカジノゲームと同様に【称号】を獲得できる機会があり、ルーレットを回した回数によって3種類(回数は機種によって異なる。PS4版等の方が厳しめに設定されている)、更にジャックポットを当てた場合と宝箱を当てた場合に、それぞれ称号が貰える。その為、ジャックポットを狙う際は、宝箱以外の適当な数字を1つ空け、それ以外の数字と宝箱に均等に賭けていれば、その数字に当たってしまった場合を除き、1コインも損する事無く、これら2つの称号の獲得を同時に狙える。ただし、宝箱とジャックポットが同時に当たると、ジャックポットの方が優先され宝箱の中身が入手できない。その為なのか、ジャックポットと宝箱が同時に当たってしまうと、宝箱の方の称号だけ獲得できないので注意。
アベル伝説
当時のファミコンではルーレットの描画が性能的にも容量面でも困難であった一方、表現の自由度の高いアニメではDQ8に14年先駆けて登場した。
16話の【ドランの都】のカジノにある。
ただしマスは数字ではなく、「青い兎」「赤い牛」「白い鷲」の3つのみという単純なもの。それに合わせて【バニーガール】の他に牛ガールと鷲ガールがおり、この3人でルーレットを回す。
【アベル】が【ティアラ】の「風の翼」を連想する白い鷲に賭けて大当たりを連続で出したことが、【バハラタ】と出会うきっかけとなった。しかしこのルーレット、球には小動物(アルマジロ)が使われており、やはりというか、イカサマが行われていた。