【装備技】

Last-modified: 2023-11-11 (土) 07:23:59

概要

【そうび】コマンドなどのバグを突いた裏技。
使いこなせば便利だが、リメイク版や他機種の作品では使えなくなっていることが多い。

DQ1(FC・MSX・MSX2版)

【りゅうのうろこ】を身につけると守備力が2ポイント上昇するが、その後これを売却するなどして装備から外しても上昇した守備力は維持されている。
 
これは、りゅうのうろこによる守備力増加が、装備品の有無ではなく【フラグ】で管理されているのが原因。
このフラグはりゅうのうろこを装備する事によってONになるのだが、りゅうのうろこを売却したりして手元になくなってもOFFになることは無い。
しかもこのフラグは【復活の呪文】に埋め込まれているため、永続的に効果が持続するのだ。
 
これは公式ガイドブックにも記載されている有名なバグ技である。FC版当時の攻略本には公式であってもこうしたバグ技が記載されていることがしばしばあった。

DQ2(FC・MSX・MSX2版)

装備品を装備した後、その装備品「そうび」コマンドを使わない方法で外すと、装備状態の攻撃(守備)力が維持されるというもの。外す方法は具体的に「装備品を仲間に渡す」「捨てる」「売り払う」の3つ。
ただし、再び「そうび」コマンドを使う、またはこの状態中にレベルアップすると本来の攻撃(守備)力に戻ってしまう。
 
このバグの使い道としては、【いなずまのけん】【ローレシアの王子】に装備させつつ仲間に渡して、道具(バギの効果)として使わせるという手法が挙げられる。ローレの攻撃力を維持したまま、後衛の二人にバギ効果を持つ道具をそれぞれ持たせる事が出来るため、攻撃力と道具効果を同時に活用する事が出来る。同じように【ムーンブルクの王女】【いかずちのつえ】を装備させて【サマルトリアの王子】に渡して使わせるといったやり方もある(こちらはさほど恩恵はないが)。
他の例としては、仲間を蘇生する代金を今すぐ工面できない…といった状況に陥った場合の一時しのぎとして使えなくもない。まあ、【復活の呪文】を聞いて一度ゲームを終えたあと再開すれば金が無くとも復活できるのだが。
 
なお、このバグを利用して外した武器防具の性能は攻撃力・守備力の数値のみが引き継がれ、防具の耐性などの特殊効果は失われる。逆に、この状態にある場合、実際に装備している装備品の性能は耐性などの特殊効果は残るが、攻撃力などの数値は「状態が残っている装備品」の数値に上書きされる。売り払う手法だとそうびコマンドが使えない関係上、後者の状況は実現不可能なのだが、【ハーゴンの神殿】の仕掛けを利用する事で限定的に実現可能。これを利用したのがかの有名な【はかぶさの剣】である。

DQ3(FC版)

通常であれば、呪われた装備品を教会やシャナクの呪文などで解除するとその装備品を失ってしまうが、【はかいのつるぎ】【もろはのつるぎ】を装備した状態で戦闘中に別の武器に装備しなおすと、前に装備していた呪いの武器は何事もなく簡単に外れ、呪いの効果も消える。
つまり、これを知ってさえいれば武器の(外せないという)呪いは無いに等しい。
2つ共比較的デメリットが少なく使いようがあるので気軽に装備可能となる。
(自力での発見も普通にありそうだが、あまりにもあっさり外せるので、逆に呪いで外せない事実に気付かないケースもあり得る。)
この裏技が適用できるのは武器のみで、防具は戦闘中に装備を替えることができないため、呪われた防具はやはり教会やシャナクで解除するしかない。
それでも「呪いは解きたいが装備品を失いたくない」と欲張る場合は、転職すれば呪い装備を外すことができるが…。
 
なお、SFC版ではこのバグは修正されているが、代わりに別のバグが登場している。詳しくはDQ6の項にて記述。

DQ4(FC版)

【勇者】が戦闘中に【モシャス】で他のキャラに変身した後、道具欄で手持ちの武器を装備しなおすと、攻撃力が勇者本来の値に戻るというバグがある。
例えば【ブライ】に変身して自分にバイキルトをかけ、武器を装備しなおして攻撃すると、勇者本来の攻撃力にバイキルト状態を上乗せできる。
 
このほか【しあわせのぼうし】を装備コマンド以外の方法で外すとMP回復効果が残るが、誰かが装備コマンドを使った時点で修正される都合上、有効活用できる場面はほとんど無い。

DQ5(DS版)

守備力は【スカラ】【スクルト】【ようせいのけん】を使っても元の守備力の2倍まで、または511までしか上げることができないように設定されているが、これを超えて守備力を引き上げることができる。
弱い防具や全裸のキャラの守備力を【スカラ】などで上げた後に強い装備品を装備すると、装備品の守備力の差分だけ守備力の数値が変動する。
例えば、スライムのふく(守備力20)を装備した状態で守備力を511まで上げ、その後メタルキングよろい(守備力95)に付け替えると、守備力が95と20の差分の、75上昇し586になり、設定されている限界を超える。
 
青年時代後半のボスは攻撃力が300程度あり、普通に守備力511になっても打撃でのダメージを完全にシャットアウトすることはできなかったが、この技で守備力600以上にすれば打撃も怖くなくなる。
ちなみに、守備力の最高値は、みのまもり255の全裸のキャラを守備力510まで上げ、その後メタルキングよろい、メタルキングのたて(守備力70)、メタルキングヘルム(守備力70)を装備した場合の、守備力745。
【はぐれメタル】ならレベル1でもこの守備力を達成できる。
ここまでくればミルドラースの打撃も怖くなくなるが、エスタークの打撃は防ぎきれないので注意。

DQ6(SFC版)・DQ3(SFC版)

単に「装備技」と言われた場合、これを指す場合が多い。
戦闘中にルカナンなどで下げられた守備力やボミオスで下げられた素早さを、武器や防具を装備しなおすことによって元に戻すことができる。
DQ6の【しれんその3】や、DQ3の【カンダタこぶん】(2回戦)、【ボストロール】など、しきりにステータスを下げてくるボスにはかなり有効な裏技である。
また、序盤で敵のルカニにスカラで対抗できない場合(【ブラディーポ】戦等)などでは、この裏技が唯一の対抗手段になることもある。
 
もちろんスカラやピオリムなどで上げた守備力や素早さも元に戻るため、このバグを知らないといつの間にかそれらの恩恵を失っていることもあり得る。
特に戦闘中に頻繁に装備品を付け替えるプレイスタイルをしている場合などは、必然的にこれらの補助呪文の恩恵は享受しにくくなる。
 
なお、SFC版DQ6では厳密には装備を付け替えたときではなく、そうびコマンドを選んだ時点で能力補正のリセットがかかる。
なので、普通にスクルトなどをかけた後に操作ミスでそうびコマンドを選んでしまうと痛い。

一方SFC版DQ3ではそうびコマンドを選んだ時点ではなく、そうびコマンドを選んだ後に何らかの武器防具を選択した時点でリセットがかかる。
実際に装備しなおす必要は無く、また現在装備中のものを選ぶだけでも良い。
また、このバグはGBC版DQ3では修正されているが、SFC版準拠のガラケー版以降は復活している。