【しれんその3】

Last-modified: 2023-10-03 (火) 11:29:23

DQ6

【洗礼のほこら】で最後に戦うボスで、見た目は【ユニコーン】と同じである。
【しれんその1】【しれんその2】と続いてきた試練軍団最後の将。
技の1・力の2に続く力と技のV3。英語版での名前はThird Test。
 
2段階ローテーションかつ完全2回行動で、最初はほぼ【ルカナン】、次に攻撃という、2回行動の特権をフル活用した攻めを行う。
DQ3の【がいこつけんし】を思い出した人も多いだろう。
二度目の行動候補は通常攻撃、強化攻撃、【マホターン】【いなずま】を使用。特にいなずまがキツい。
さらにルカナンの無駄打ちはせず、極限まで守備力が下がっていると2回とも攻撃してくる。
攻撃力もかなり高く、歴代のホルストック王はこいつをはじめとする「魔王【ムドー】より強い試練」をたった一人で本当に倒したのか疑問である。
コイツに勝てるのならムドーに対しても善戦できると思うぞ……と思いきや、ムドーは【ラーのかがみ】が無いと幻術が突破できずそもそも戦うことすらできないため、「コイツ倒せるならムドー倒しに行けよ」と一概に言えないのも事実である。
 
やみくもに力押しで戦ってもまず勝てない強敵であり、これまでの試練と違って厄介な攻撃がほぼ単一ではないことから、どう対策を取っていいか迷った人もいるのではないだろうか。
だがそこは試練。対策はいくつもある。ただ、今回は正攻法と織り交ぜた複合的な対策になるため、これまでのプレイヤー自身の基礎的な戦闘スキルも問われてくるだろう。
 
戦闘後は「なんじ 試練を こえたり。」と試練突破を認め消える。

攻略方法(例)

1. 1人がスクルトに徹し、ルカナンを相殺し続ける

1回目に必ずルカナンを使用するということは、即ち2回行動のうち1回をルカナンに費やすということである。
毎ターン【スクルト】で対応しても結局ルカナンで相殺されてしまうが、敵の手数を封じたと割り切ればいい。
相手は2手のうち1手を封じられるのに対し、こちらは4手のうち1手が封じられるだけ。こちら有利の対策だ。
そんなわけで1人は終始スクルトに徹し、残り3人で攻撃・回復をこなすのが正攻法。
ただし、スクルト役は毎ターン3MP消費することになるので、MP切れには注意しておきたい。
スクルト役としては、豊富なMPを擁し、且つレベルアップでスクルトを習得する【ミレーユ】が有力か。MP切れに備えて、もう一人スクルト使いを準備しておくのも良い。 
またSFC版では人間キャラへのルカナンは成功率100%なのに対し、リメイク版では敵から食らうルカナンは外れることがある。
その場合、ルカナンが外れた分だけこちらの守備力は上昇していく。

2. 2人以上でスクルトを使ってルカナンの守備力低下を上回る

1の応用版。2人が守備力を上げるのに専念するために、残りは攻撃せずに回復・補助・防御に徹する。
最高まで重ねがけ出来たら攻撃に回るが、1人はその後もスクルトを使い続けてルカナンを相殺する。
高守備力を維持したまま安定して戦えるが、転職状況によってはスクルト役が2人以上いない場合も。
また、こちらもMP切れには注意しておきたい。スクルト役が多い分、2名のMPが一気に切れたりするとそこから崩される。

3. その他

など方法はいろいろある。
 
SFC版では【装備技】も使えるが、リメイク版では削除されているため正面から挑むほかない。
実は低確率で【マホトーン】が有効なため、これが一見楽に見えるが、マホターンを使うため逆にこちらの呪文を封じられる可能性が高い。
何より効いたとしても、頭がいいのでルカナンを使わずに2回攻撃するようになるのが痛い。
物理攻撃は元よりいなずまの使用率が上がるのも大きく、お勧めできる戦法ではない。

総合

真面目に熟練度を稼いできたプレイヤーなら最初の基本職の1つぐらいは極めているであろう時期であり、かなり頑張れば上級職も十分に狙える一方、逆に熟練度稼ぎ等を一切せずにサクサク進めてきたプレイヤーは対策となる呪文・特技のレパートリーの少なさで困る可能性がある。
いずれにせよ、ただ力だけに頼らず、力と頭脳で窮地を切り開く総合能力を試される、よくできた試練だ。
他の試練も頭を使えば簡単に倒せるようになっている。
こうした「まともに戦うと強いが実は○○すれば楽勝」というボスはFF・女神転生など他の著名作品には多いものの、DQではなかなか珍しい。
 
こうしてホルストック王子は「賢いヤツほど誘導しやすい」事を学ぶのである。
力と知恵が問われるという意味では、まさに王の資質を試されている。
実はルカニ系は無効なのでルカナンを跳ね返しても効かないが、パーティの3分の2以上がマホカンタ・マホターン状態だとルカナンをキャンセルする。ちょっと頭が悪い。
 
素早さが95とかなり高く、この時期に素の素早さが人間キャラ中で最高のミレーユであっても安定しての先攻は難しい。
高確率で先に動かれることを前提に戦術を組み立てた方がよいだろう。
ちなみに攻撃する場合は守備力はそれほど高くないが、回避率が高いことに注意しよう。
ボスも含めてデイン系への完全耐性が少ないDQ6において、数少ないデイン系無効の敵でもある。
ただし、よほどやり込まない限り、この時期にデイン系の使い手はいないはずなので気づくプレイヤーは少ないだろう。
ダメージ系の呪文・特技は全般的に効きづらく、無耐性で通るのは【ヒャド系】【吹雪系】のみ。
あとは【バギ系】も弱耐性でそこそこ効くので、【かまいたち】が有効なダメージソースになるだろう。
なお【岩石系】は強耐性なので【せいけんづき】は半分の確率しか当たらない。
いずれにせよ、【スクルト】を軸にこちらのペースに持ち込めばいずれは倒せる相手である。