【サンドバッグくん】

Last-modified: 2021-10-06 (水) 10:05:54

DQ9

内部データの非公開部分に存在するモンスター。
当wikiでは便宜上没モンスターにまとめているが、没モンスターというよりもテストプレイ用の【ダミーデータ】と呼ぶ方がふさわしいだろう。
外見は【ドロザラー】【ようがんピロー】の色違いで、顔のついた布袋のモンスター。体の色は白く、口から砂がこぼれていない。
 
サンドバッグは英語でそのまんま「砂袋」という意味。
砂を詰めた袋なら土嚢などいろいろな用途のものを含む言葉だが、日本でサンドバッグと言えばボクシングなどの打撃練習台に使う砂入り革袋を指すことが多いだろう。
このサンドバッグくんも、そうした「攻撃の練習台」というイメージからか、擦り切れたような見た目になっている。
 
もともと非公開データなので公式な説明は無いが、おそらくは名前の通り、攻撃やそれに伴う効果などをテストするためのダミー敵として用意されたキャラ。
ゲーム制作にあたってこの種のデータが用意されることは珍しくなく、データ削除がバグの原因になる可能性もあるため、「削除せず非公開化」という形で製品版にもひっそりと残存していることは多い。
無味乾燥な識別名でも済むところ、あえて「サンドバッグくん」という名前が与えられ、実戦の前に殴られるための相手という点、ひたすら物言わず殴られる点、そして外見…あらゆる面からそのネーミングが実に馴染むナイスガイ。
 
で、そんなサンドバッグくん。HPは脅威の20000を誇る。
これはDQ9の敵の中で最大のHPを持つ【ラプソーン】Lv99(HP17074)をも上回る凄まじい数値である。
オンラインゲームという都合上仕方のないDQ10や【負けバトル】の多いDQ7に登場する【スイフー】【イノップ】&【ゴンズ(DQ7)】(全員HP30000)、【ゼッペル】(1戦目、HP40000)といった特殊な例を除けば、3DS版のDQ8に【エスターク】(HP25600)が出張してくるまでNPCの【チャゴス】共々HPトップタイだった。
ただし攻守はからっきしで耐性も一切持っておらず、行動も通常攻撃だけ。その点もチャゴスと似ている。

余談

任天堂「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズにも同名のキャラクターが登場していた。
殴られる為に作られた白いサンドバッグというキャラクター性は共通しているが、初出はスマブラの方がずっと早く、2001年発売のスマブラDXにおけるミニゲーム、ホームランコンテストから。
2009年発売のDQ9で開発を担当した【レベルファイブ】は任天堂と縁のあるメーカーではあるが、当時DQとスマブラには一切繋がりがなく、パロディーなどの関係性があるのか、偶然の一致なのかは不明。
本来は表に出ない存在だけに、開発スタッフの非公式なお遊びだったのかもしれない。
 
そして2018年の「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」にはDLCファイターとして勇者が参戦。ついにDQの勇者たちと本家サンドバッグくんが公式の場で邂逅を果たした。
練習相手として、勇者の持つ固有システムのお試しがてら存分に吹っ飛してやろう。
また、バンジョー&カズーイ参戦のVer5.0からはホームランコンテストも復活し、勇者達もスマブラ初出時と同じゲームを体験可能となった。