【ドラゴンクエストモンスターズ1・2 星降りの勇者と牧場の仲間たち】

Last-modified: 2024-04-29 (月) 21:36:15

・DQモンスターズシリーズ

DQM1 - DQM2 - PS版1・2 - キャラバンハート - ジョーカー1 - ジョーカー2 - テリワン3D/SP - イルルカ - ジョーカー3 - DQM3

i/J/EZ - MOBILE - WANTED! - DQMSL?

概要

ドラゴンクエストモンスターズシリーズのひとつで、ゲームボーイ用ソフト【ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド】【ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵 ルカの旅立ち・イルの冒険】を2つまとめて1つのソフトに移植したもの。
発売日は2002年(平成14年)5月30日。当初は3月31日発売予定だったが延期されている。
機種はPlayStation。モンスターズでは唯一「携帯可能な端末でプレイできない」作品で、任天堂以外のゲーム機(携帯電話は除く)で出たのもこれが唯一。
セーブ形式がメモリーカードのため、モンスターズとしては非常に珍しく複数の【冒険の書】を作ることができる。
ゲーム開始時に、テリー編ルカ編イル編のどれをプレイするかを選ぶことになる。
 
基本的なシステムやゲームの内容はGB版のものと同じだが、一部異なる点もある。
 
メモリーカードのアイコンは、各主人公の顔。
また、当時の公式サイトが20年以上経った今でも残されている(後述のようにリンク先のケータイ版はサービスを終了ている)。

GB版との相違点

  • テリー編にイル編・ルカ編新登場モンスターが追加されている。但し通常モンスターとしては登場せず、特に【水系】モンスターを集めるのは非常に困難。配合で生まれる魔物もイル編・ルカ編に合わせて一部変化している。
  • 【配合】パターンに追加や削除・変更あり。特に、レア度の高いモンスターの配合パターンの削減が目立つ。
  • 「たいせんコロシアム」では、メモリーカードに保存されているセーブデータのモンスターと対戦を行うことになる。自分自身のモンスター同士の対戦も可能。また、この対戦ではコマンド入力が制限時間付き、対戦ラウンドは20ターン制となっている。
  • 対戦は一つのPS本体を二人で一緒に使う(SCPH-1040非対応)というスタイル。一つの画面を二人で見るため、相手の残りHPやこれから何の特技を使うかも丸見えである。不公平にならないように、ターン初めに「どのプレイヤーが最初に命令(AIに任せる・全部入力する)するか」が適宜決められている。
  • 今作の対戦は「モンスターを賭けて、負けたら奪われるルール」が存在しない。これにより、わざと負けてモンスターを一つのデータに送り込むテクニックが使えなくなった。
  • テリー編でGB版でダンジョン中に登場した宝箱の部屋やコロシアムなど特別な部屋の多くが出てこない。
  • テリー編でエンディング後に【ミレーユ】【お見合い】で出してくる【がいこつけんし】が特技を習得していない。
  • GB版では【格闘場】に置かれている椅子に主人公が座ると、連れているモンスターが一緒に座り、性格に応じた台詞が見られたが、PS版ではできなくなっている。
  • ルカ編・イル編のGB版で登場したエンディング後に手に入るカギ(ちからのカギやまどわしのカギなど)やクリア後のサブイベントが存在しない。
  • ルカ編・イル編における魔王のカギが削除された。異世界のカギの入手率もGB版に比べて下がっており、未クリアのカギが無くなってしまうケースも少なくない。
  • ルカ編・イル編の【水の世界】にて、【幽霊船】クリア後に人魚の女王と話すと【ふなのりのリング】を貰えるイベントが期間限定(水の世界をクリアするまで)になった。
  • 水の世界の「火山島の洞くつ」などの一部のダンジョンはGB版ではフィールド同様足下にランダムでアイテムが落ちていたが、PS版ではアイテムが落ちていない。
  • ルカ編・イル編の【こおりのかぎ】の入手方法が変更され、特定のモンスターをNPCに渡す必要がなくなった。
  • しょうかん」の特技が通常ではレベルアップせず、特定の特技との組み合わせでパワーアップする
  • GB版で隠しモンスターで大会の景品でしか入手不可能だった【ラーミア】がテリー編に、【じげんりゅう】がルカ編に、【かくれんぼう】がイル編に登場する(いずれも【他国マスター】が連れているので、奪えば仲間にできる)。
  • 新たな隠しモンスター【ゾーマズ・デビル】が追加。
  • モンスターのグラフィックがGB版当時の説明書に描かれた公式イラストのものを元に描かれている。また、【デュラン】【ダークドレアム】【スカイドラゴン】【しんりゅう】はGB版では単なる色違いだったが、本作ではダークドレアムとしんりゅうがやや大きめに描かれている。
  • 戦闘時、敵の攻撃でアニメーションが表示される。
  • 城、中ボス戦、ルカ編・イル編の最終ボス戦における新たなBGMが追加。また、一部のシーンで使われている楽曲が変更されている。
  • 補助呪文、補助特技がDQ7同様数ターンで消滅する。
  • アイテムから【くさったにく】が削除。新たに【きせきのしるし】、ルカ編・イル編では【ませんしのリング】が追加。
    • 余談だが、内部データ上にはくさったにくやルカ編・イル編のエンディング後のカギの世界で使うイベントアイテム、【ブッチ】(ルカ編・イル編のクリア後のサブイベントで戦うモンスター)が存在する。
  • 同じ攻撃系特技を連続で使用すると敵の耐性を徐々に下げて判定する重ね掛けが追加(こちらの技の威力が上がっているかのように見える)。
  • 格闘場専用の作戦【とくぎつかうな】が通常の作戦に追加。
  • 状態異常の【呪い】が戦闘終了後に解除される。
  • 主人公やモンスターの名前に「ヴ」が使えなくなった。また、すでにいる名前のモンスターと同じ名前をつけられなくなった(例:すでに「スライム」という名前のモンスターがいる場合、新たに仲間にしたモンスターにこの名前をつけることが出来ない。GB版では同じ名前のモンスターがいるという警告こそでるものの、つけることが可能だった)。
  • テリー編にて、配合が解禁されるまでは牧場の【スカイドラゴン】の卵を貰えなくなった。
  • 一度仲間にしたモンスターは仲間になりづらくなるのはGB版と同様だが、本作は更に仲間になる確率が下がっている。レア度が低く序盤に出現する【とさかへび】などのモンスターですら【しもふりにく】4個で仲間にならないなどはザラである。一方で、前述した隠しモンスター3種は図鑑に載らないためか、一度仲間にしても仲間になる確率が下がらない。

「みんさん」モード

名前を「みんさん」にし、マップ切替時や戦闘後の暗転中に□ボタンを長押しすると歩行速度が2倍になる裏技。(エンカウント率、歩数も2倍)
名前が「みんさん」にしてあれば、DQM・DQM2どちらでも使用可能である。
 
この裏技は2018年9月にモンスターズ20周年として開発スタッフのみずぴんにより公開されるまで未発見であった。
みずぴんがデバッグモード用に残していた設定であり、これ以外のデバッグモードのものは使用不可にしているとのこと。
ちなみに「みんさん」はみずぴんがドラクエシリーズで遊ぶ時に使用している名前とのこと。

ドラゴンクエストモンスターズi/Jとの連動

当時の携帯電話用の『ドラゴンクエストモンスターズi』『ドラゴンクエストモンスターズJ(後にV→S)』と連動させ、モンスターを送ったり貰ったりすることができた。ただし『ドラゴンクエストモンスターズEZ』は非対応だった。
PSにはインターネット接続機能が無いため、転送は通信ではなくパスワード(転送の呪文)方式だった。
ルカ・イル編新登場モンスターをテリー編で入手したいとき、この方法を取れば容易に手に入った。
連動でのみ手に入ったモンスターに、携帯電話を持ったわたぼうの姿をした、相棒ならぬ【アイぼう】がいた。
現在はこのサービスは終了している。