【ダイの剣】

Last-modified: 2024-03-28 (木) 17:05:09

ダイの大冒険

主人公ダイのために特別に作られた、作中最強の剣。読みは「ダイのつるぎ」。
伝説の名工【ロン・ベルク】により、【オリハルコン】を用いて鍛造された。
鍔元に宝玉のはまったデザインは一見すると鳥を象った【ロトのつるぎ】のアレンジにも見えるが、鋭角な意匠は剣全体が竜の紋章を縦長に引き延ばした形という秀逸な造りである。
専用の鞘もセットで作られていて、鯉口には左右噛み合わせ式の留め金による封印機能がある。
 
【はがねのつるぎ】は腰に佩いて(吊るして)いたダイだが、この専用武器は鞘のベルトを使い、背負う形で携帯する。
【チウ】が一目見て「小さい」と感じるぐらいには小振りな造りの剣だが、鍔もとの装飾や刀身にかなり幅があり、抜く必要の無い戦いでは封印が解けないようになっていることを考えると、身に付けたままの格闘などで動きを妨げない工夫なのかもしれない。
 
ネーミングはあまりにもストレート過ぎて安直に見えるが、これはダイ専用に作られ「生まれる前から使い手が決まっており、ダイが死ねば力を失う」剣であるため「名前はダイの剣以外に考えられない」とロン・ベルク自身が断言している。原作者の【三条陸】と同意見であろう。
ロトの剣が「特定の人物に使われた」ことで後世に銘を与えられたのとは対照的と言える。
 
小柄なダイに合わせてやや小振りな造りだが、【竜の騎士】のパワーを最大限に活かすための魂が宿っており、彼が普通に技をふるっただけで天地を裂かんばかりの壮絶な破壊力を発揮する。
その力ゆえに真の強敵との遭遇時以外は、剣自身が自らを特別な鞘の中に固く封印している。
持ち主と強く結び付いているため、ダイの命が果てると魔法石の輝きを失い、ただの剣になるという。
三条陸がダイ好きTV#38で明かした設定によると、この魔法石はロン・ベルクが新たに用意したものらしい。【真空の斧】の魔法玉のように特殊な機能を発揮したことはないが、剣の魂もこの部分に宿っているようだ。
 
ロンには【星皇十字剣】の件もあり、より強力な武器を作るための目標として、「神が作ったといわれる地上最強の剣」とされる 【真魔剛竜剣】を超えようと夢見ていた。
だがオリハルコン製である真魔剛竜剣に勝つのは容易な事ではなく、長年その願望は叶わないままであった。
そんな折、材質ではオリハルコンに劣る自身の過去作、【鎧の魔剣】を使ってダイが真魔剛竜剣を折ったという話を聞いて大喜びすると共に可能性を見出した彼は、「同じ材質でオレがお前のために武器を作れば必ず真魔剛竜剣に勝てる」と、剣を作ってくれることになった。
剣の素材には、ダイが【ロモス王】より譲り受けたオリハルコン製の【覇者の冠】が使われている。
 
鍛造は森の中にあるロンの小屋の作業場で行われたのだが、「ダイの剣の巻」において完成したばかりの剣を背負ったダイが【ルーラ】で飛んで行くシーンでは背景が【ランカークス村】らしき町中になっている。作成途中で移動する必要があったとも現在進行形で【鬼岩城】の攻撃を受けている緊急事態に悠長にランカークスに戻ってからルーラしたとも考えにくいので、数話ぶりにダイ側に視点が移ったことでうっかり場所設定を間違えた単なる作画ミスではないかと思われる。また作画中や編集で気づいていたとしても、カラーページの作画には労力がかかるため、作業量や〆切を考慮してそのまま通したということも考えられる。
新アニメではロンの小屋前から飛び立っており、特に不自然な位置からではなくなっている。
 
ロン・ベルクがこの剣を生み出す際には彼の言葉に従い、主となるダイも共に居合わせていた為、朧気に意思を持つ他のロン・ベルク製の武器より明確な自我を持ち合わせている。
そのため、単に敵を倒す為の武器としてだけでなく、物語中度々彼を守ったりする描写が見受けられ、【ポップ】達とは違う側面でのダイのパートナーとして活躍してきた。
また、魔王軍の移動要塞である鬼岩城すら真っ二つにしてしまうほどの破壊力を持つため、「自ら戦う時と場所を選ぶ」というダイの剣は、普段は封印されている。
本来戦うべきではない場所や、この剣に頼らなくても切り抜けられる程度の状況の場合、剣が抜かれるのを拒否し、例え持ち主のダイ本人であっても剣を使えない。
逆に然るべき時であれば自発的に封印を解き鞘から抜ける状態になる。
そのため、【ハドラー親衛騎団】との初戦戦では剣が抜けず、ピンチに陥ったことがある。
この欠点は【フェンブレン】から【バラン】を守ろうとした際、初めて意識せずに剣を抜けたあたりから解消されたようで、後述の新鞘を手に入れた時は普通に抜けるようになっている。
ダイ自身は「剣とおれの心が一つになったような気がした」と述懐していて、ある意味では父が使い方を間接的に教えた形になったと言えよう。
 
そんな強力な武器であるが、【超魔生物】へと改造された【ハドラー】【覇者の剣】を介した必殺技、【超魔爆炎覇】に初めて太刀打ちした際にはその衝撃でヒビが入り、【バーン】との初戦時には同じくロン・ベルク製である【光魔の杖】に折られてしまうなど、完全無欠の武器というわけではない。
 
バーンとの戦いに敗れ、自らロン・ベルクの元に戻ったダイの剣には、彼により更なる加工が施された。
剣はすでに完全に完成しているため元通り修復されるに留まったが、悪あがきとして鞘の側に
【魔法剣】を鞘に納めると、極大呪文のレベルまで威力を上昇させる」
という補助機能が追加される。鞘のデザインも変わり、鯉口の無骨な留め金が翼のような装飾に取り替えられ、封印の解け方も左右のスライド式から、回転してロックが外れる形になった。
この魔法増幅機能により、【ライデイン】までしか唱えられないダイでも、【ギガデイン】の魔法剣が使用可能になる。
ただし、魔法力の増幅には10秒を要す上に、その間は剣が使えないという弱点もある。
鞘の効果を使用したハドラー戦、バーン戦ともに相手側がダイが行動に移るまで待ち構えていたため問題にはならなかったが、接戦になれば使いづらい機能であり、実戦で使われたのはこの2回のみ。
ダイ大世界で魔法剣を扱えるのは竜の騎士だけなので、この鞘もまたダイ専用の機能を持たされた装備といえるが、双竜紋が一つになった時の衝撃でダイの背中から弾け落ち、その後は登場していない。道しるべのシーンでも剣は抜き身のままである。初期と、新しい鞘になってからとでは、ダイが鞘ごしに背負った時の剣の位置・高さがちょっと異なる。正面からの見え方で言うと、初期はツバの宝玉が丁度ダイの右肩に隠れる位の高さだったのが、鞘が新しくなってからは位置がやや下にズレてツバの拵え全体がダイの体にほぼ遮られ、握りの部分くらいしか見えない程度の高さになっている。
 
大魔王バーンとの再戦時、鍛え直したダイの剣は一度は敗北した光魔の杖相手にも双竜紋によって竜闘気の総量が増えたこともあってか折られることはなく、オリハルコンを純粋な力のみで破壊できる真・大魔王バーンの腕すら切り落とした後、第三の心臓に突き刺された。何度かバーンが抜こうとするが全く抜けず、剣の意思で刺さり続け、腕の再生を妨害し身体能力を下げ続けた。
「鬼眼王」と化した大魔王バーンとの最終決戦では、真魔剛竜剣はその腕を破壊する威力を見せるもバーンの鬼眼の魔力に耐えきれず折れてしまう。
対してバーンの身体に突き刺さっていたダイの剣はダイの渾身の一撃により鬼眼を切り裂きバーンを真っ二つにした。
そう、かくしてロン・ベルクの夢も叶ったのである。
バーンとの最後決戦後、人間界から居なくなったダイが帰るべき場所を見失わないようにと、「道しるべ」としてダイを称える碑石に安置される。
ポップは最初「墓みたいで縁起でもない」とこぼしたが、剣は主であるダイと一心同体であり、仮にダイが死ねばその力を失い宝玉の光も失われるという。
剣の宝玉の輝きはダイがどこかで生きていることの何よりの証明であり、静かに主の帰りを待ち続けているようだ。
 
因みに持ち主であるダイ以外には振り回すどころか持ち運ぶことすら困難なほど重く感じるらしく、【クロコダイン】の巨体を動かす怪力を持つ【チウ】でも持ち上げるのに苦労した程。
これだけならば本編の勇者専用装備【てんくうのつるぎ】のオマージュか…と思いきや、後にドラムーンの【ゴロア】はダイに重力波を掛けて動けなくなった所で傍らに落ちていたこれを片手で難なく持ち上げている。全力の力が出せるかはともかく、ただ振るうだけなら力さえあれば可能であるらしい。
 
「ダイの大冒険 PERFECT BOOK」によると、このダイの剣の攻撃力は+150と記されている。この数字は、連載当時のゲームシリーズに登場した武器と比べてもぶっちぎりのナンバー1であり、2000年のゲームボーイカラー版ドラクエ3で【ルビスのけん】(+160)が登場するまで首位の座にあった。
DQ9以降は武器ジャンルの細分化や攻撃力のインフレにより、【りゅうせいのつるぎ】系統や各種両手武器など、ダイの剣を上回る攻撃力の武器が多く登場している。
それでも【まかいのつるぎ】と同率の片手剣というのは、初回クリア後の各種要素に挑戦する頃に入手するような水準であり、非常に強力な片手剣という地位は保ち続けている。
 
余談だが、原作者の【三条陸】は、瑳川竜名義で手掛けた「ウルトラマン超闘士激伝」第5話で科学特捜隊のアイテム内にダイの剣を登場させるお遊びをしている。
 
2022年10月にはホビージャパンより1/1スケールの「AMAKUNI真打 ダイの剣」が発売された。
ダイのボイスはもちろん、SE&BGM、鞘の封印解除や発行ギミックを再現したものであり、価格は税込34,980円。

DQMSL

ダイの大冒険コラボで実装された一品物の剣。
ウェイトは5だが、竜の騎士ダイが装備した場合のみ0になる。
装備すると攻撃力が50、防御力が15上がる。
固有効果は「いきなり1.1倍ちからため」。
強化することで攻撃力が+1ずつ増えていき、+7まで強化すると「ひん死で光のしるし(ラウンドの開始時に自分の残りHPが25%以下の場合、【デイン系】で与えるダメージを40%上げる」の固有効果が追加される。

星ドラ

ダイ大コラボの第6弾で実装。
メインスキルはギガストラッシュで、サブスロットは補助A、攻撃特技A&B。進化すると攻撃特技BがAになり、Bまで成長する補助特技Dが追加される。
錬金するとメインスキルが竜魔神ドルオーラとなり、サブスロットが補助特技&呪文の二色A、攻撃特技A&Bに変化。進化の過程で攻撃特技BがAになり、Bまで成長する補助特技Dが追加される。
覚醒させるとメインスキルに竜魔神ドルオーラと超越ギガストラッシュが追加され、サブスロットは補助特技&呪文の二色A、攻撃特技S、攻撃特技A、補助特技Aとなる。

ドラけし!

イベント「最強剣はどこだ!?」で実装された星5のドラけし。
期間限定ドラポンから手に入る覇者の冠とイベントで手に入るロン・ベルクのハンマーを錬金すると入手可能だが、前者の排出率はなんと1%
一応ゴールドで10連を5回回せばピックアップ確定枠から13%で出て、ドラポンポイント150(2個目以降は180)でも交換できるが…

最大HP250、攻撃も300とステータスは高水準。スキルは単体を攻撃しつつ周囲の横範囲を攻撃する空裂斬だが、追加攻撃の範囲はあまりにも狭い。
バトケシ!ではザボエラ及び超魔生物ザムザに大ダメージ。もちろん二人の属性である赤と緑に物理攻撃を与えられ、赤緑紫と赤黄紫の物理防御を下げられる。

魂の絆

ダイ(バーンパレス衣装)と同時に実装された。
通常の「ダイの剣」と、魔法力を増幅する鞘がセットになった「新生・ダイの剣」で別々になっており、実装時の限定ガチャでは両方同時にピックアップされた。

ダイの剣

斬属性を持つ星4のとして実装。言語切り替え時の英語表記は「Sword of Dai」。
「斬属性ダメージアップ」と「カウンターアタック時、自身のガードゲージ回復量アップ」の特性を持つ。
ガチャで引き当てることにより【アバンストラッシュX】を修得可能。

新生・ダイの剣

雷属性を持つ星4のとして実装。言語切り替え時の英語表記は「Reborn Sword of Dai」。
アイテムアイコンでは鞘に納刀された状態となっている。
「雷属性ダメージアップ」と「カウンターアタック時、自身のガードゲージ回復量アップ」の特性を持つ。
ガチャで引き当てることにより【ギガストラッシュ】を修得可能。
 
斬属性を雷属性に置き換えた性能となっているが、同じ強化度合の場合、基礎値の分だけわずかにこちらの攻撃力が高い。