【崎元仁】

Last-modified: 2023-12-21 (木) 17:32:24

概要

ゲーム音楽を中心に活躍する作曲家。
音楽制作会社、有限会社ベイシスケイブの社長も務める。
名前の読みは「さきもと ひとし」。
 
1988年に、同人ゲーム『REVOLTER』でゲーム音楽作家としてデビュー。サウンドドライバまで自身で手掛け、同人ゲーム離れした楽曲・音質が業界で話題を呼ぶ。
以後『タクティクスオウガ』『ファイナルファンタジータクティクス』『ベイグラントストーリー』『ファイナルファンタジーXII』『戦場のヴァルキュリア』など、様々なゲームソフトで音楽を担当し、多くが高い評価を得ている。
植松伸夫以外で初めてFFシリーズ本編のメイン作曲を務めた人物。
 
DQ6とSFC版DQ3の2作品に音楽スタッフとして参加している。
SFCで最初のDQとなったDQ5は、楽曲こそいつも通りの【すぎやまこういち】節なれども、慣れない新ハードゆえか音質や音源打ち込みがSFC作品としてはかなりチープで、お世辞にも評判がいいとは言えなかった。
これに不満を覚えたすぎやまは、新作であるDQ6の開発に向け、編曲や打ち込みを担当してもらう専用のサウンドチームを組んだ。その筆頭が、当時新進気鋭の若手だった崎元である。
すなわち、DQとFF両方の音楽に携わったという地味な大記録の持ち主でもある。
 
DQ6では【勇気ある戦い】【迷いの塔】など、ドラムやベースを派手に利かせたこれまでのDQにないロック調の曲が多いが、これは崎元によるアレンジである。
こうした大胆な編曲に加え、打ち込みの質も大幅に向上させ、DQ6及びDQ3は「スーパーファミコンシンフォニーオーケストラ」とも形容された、SFC全作品中でも最上級の音質を得ることに成功した。
また効果音の制作も担当しており、こちらの評判もかなり高い。
【せいけんづき】【まわしげり】の爽快なSEは彼あってのもの。
 
DQの音楽の幅を大きく広げた、影の功労者と言えるかもしれない。