【勇気ある戦い】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:13:38

概要

【ドラゴンクエストの楽曲】のひとつで、DQ6の【戦闘】曲。
ボス戦の曲名は【魔物出現】なのだが、こちらのタイトルのほうが通常戦闘曲っぽいせいかたまに混同される。
 
構成=Intro:2小節、A:14小節、B:8小節、C:14小節
調=イ短調
BPM=147(SFC版)
拍子=4/4
 
SFC音源では太いベースとドラム音が印象的。シリーズ中でもここまでベースとドラムをバリバリ使っている曲は余り無い。
他にベースやドラムがふんだんに使われている戦闘曲と言えば、直前に開発されたSFC版リメイクDQ2の【戦い】がまず挙げられるだろう。しかも【悪のモチーフ】が使われているという共通点もある。
これまでのドラクエとは大きくかけ離れた音楽性に、初めてSFC版DQ6をプレイした人たちが、恐らく最初に驚愕したであろう曲。
イントロでいきなり複数種類のスネアの音が使われるという豪華っぷり。そしてAの前半ではまさかの4つ打ちキックである。裏拍で打たれるハイハットもロックっぽいし、Cの部分のドラムなんかもまさにロックのリズム。
ベースも完全にロックの語法で書かれている。音楽用語で言えば、Aの部分では持続低音、Cの部分では固執低音(いわゆるリフ)が使われており、どちらもロックで多用される技法である。
DQの通常戦闘曲はDQ3以降高音を使うことが多いので、まとめて聞くと、重低音が多いこの曲が異彩を放つ。
テンポも急速に速かった前2作より落とされており(DQ3の【戦闘のテーマ】と同じくらい)、
全体的にドッシリとした印象でまるでボス戦のような緊迫感を放っている。
 
【悪のモチーフ】は、最初はAの部分で2回だけだが、後半のCの部分では叫ぶように2回繰り返された後、モチーフが4個連結されたものが2連続で出てくる。合計で12回。
 
交響組曲版は楽器編成が原曲を踏襲していないため、全く違った印象の曲となっている。
ベースが使用されていないためベースラインをファゴットが担当せざるを得なくなっている関係で低音部の迫力不足が目立ち、テンポも速くなっているためにかなり忙しない印象になり、原曲のドッシリとした迫力は失われている。
ドラムセットが使われていないためノリの良いリズムも感じにくい。
何でもかんでもオーケストラにすれば良くなるわけではない典型的な例である。シンセに力を入れれば、そちらの方が魅力的になる曲もあるのだ。
なお、エンカウント時の「トゥルルルル」という効果音も、交響組曲では冒頭に組み込まれている。しかしサントラのゲーム音源編には収録されていない。
 
この曲名を検索すると時折某勇者王で流れる同名の曲がヒットするため、検索するときは『勇気ある戦い DQ6』で検索するとよい。
 
スマホ版DQ6や外伝などで使われるシンセサイザー版(初登場はバトルロード)は交響組曲版準拠で、ドラムセットは使われていない。
エンカウント部分もこの曲に組み込まれている(他の戦闘曲ではエンカウント部分は流れない)。

DQ6

通常戦闘BGM。
【とうのへいたい】【ブラスト】【洗礼のほこら】の「しれんその◯」などの善玉ボスをはじめ、一部のボスでも使用される。
戦闘モード突入時はエンカウントジングルを伴うが、このジングルはこの曲以外が使われるボス戦でも単独で使われる。
 
戦闘シーン以外では、現実世界の【ライフコッド】が魔物に襲われている場面や、はざまの世界の湖で宝の奪い合いが発生した際に使われる。この場面で流れ始めるときはエンカウントジングルを伴わない。
これらの場面で戦闘に突入すると、エンカウントジングルの後に改めて曲の冒頭から始まり、戦闘が終わると戦闘開始前で途切れた所から再び流れ始める。
 
DS版ではドラムセットとベースが取り入れられている。
ドラムとベースの音が弱いのが気になり、エンカウントジングルは無い。この点はかなり不評だった。

DQ10オンライン

Ver.4から一部の中ボス戦や、バトルコンテンツであるアストルティア防衛軍での戦闘BGMとして流れる。
交響組曲版を使用しているためイントロがある。
詳しくはこちらを参照。

DQ11(3DS版)

【冒険の書の世界】【天馬の塔】での戦闘やクエスト【ルドマン家の呪い】(DQ6の【ダーマ神殿】)で流れる。
交響組曲版をもとにしている。

DQ11S

使用シーンは3DS版DQ11と同じで交響組曲版をもとにしているが、他のDQ11Sの冒険の書の世界の仕様に従いファミコン風音源になっている。

バトルロードシリーズ

バトルロード1では【合体モンスター】戦や【ロンダルキアの悪魔達】戦で流れる。何故通常戦闘曲がこんなところに抜擢されたのだだろうか。
バトルロード1の7章や8章、バトルロード2以降では通常戦闘曲として流れる。

ヒーローズ2

ローザス森林地帯及び魔族の森、クレティアの戦いで使われる。
前者2か所は【ハッサン】【テリー】関連で採用されている。

シアトリズム

難易度ふつう難しい激ムズ
総トリガー84154311

BMSの一つ

ライバルズ

初期リーダーであるテリーを除く、DQ6出身の冒険者登場時に流れる。
原作で直接戦闘に参加しなかった「グランマーズ」でも流れる。

ウォーク

DQ6イベント期間中のフィールドでの戦闘で流れる。

ドラけし!

DQ6イベント「ふたつの世界とムドーの幻」の通常戦闘BGM…なのだがムドーの城でのムドー戦(1回目)でも流れる。

ユア・ストーリー

青年時代後半に入り、リュカの息子アルス【ストロスのつえ】を手に入れた後、敵軍の猛攻を回避しリュカに杖を投げるまでのシーンで使われた。