【地雷錬金】

Last-modified: 2019-12-26 (木) 15:10:53

概要

主にDQ8で使われる言葉。単に【地雷】と略されることもある。
貴重なレアアイテムを使って、有用度の低いアイテムや、酷い場合には後の市販品を錬金してしまうレシピのこと。
作ってしまえばもう元に戻せずそのまま冒険の書に書き込んだら取り返しがつかない場合もある。
錬金レシピを完全にすることを望むなら避けては通れない道であるが、
PS2版DQ8ではこれの存在によって錬金レシピのコンプリートが事実上、不可能となっている。

DQ8

錬金が初搭載された作品であり、その慣れないシステムゆえに悲劇が続出した。
代表的な地雷錬金として【キングアックス】【メタルウィング】が有名。
 
キングアックスは作成するのにモンスターのレアドロップ以外では、ゲーム中で2個しか手に入らない【金塊】と、たったひとつしか手に入らない【スライムのかんむり】を使うことになる。一方キングアックスは普通に店で販売されている。
金塊は【けんじゃのいし】、スライムのかんむりは【はぐれメタルの剣】などの素材でもあり、終盤それらの最強クラスの装備を錬金しようとして、素材がないと気づいた時には後の祭りなのだ。
スクエニも流石に地雷錬金を踏ませるのはマズいと判断したのか、作中に【錬金術の落とし穴】なる本を配置して注意を喚起しているが、そもそも地雷レシピを作らなければ良いのでは…。
ちなみに上記の貴重アイテムはあくまで宝箱などから手に入れられるという基準での数で、モンスターからのアイテムドロップで手に入れることは不可能ではない。しかしドロップ率は天文学的ほどではないがかなり低い。
とはいえ、材料がそろった時点でのキングアックスは同時期に手に入る武器とは比較にならない程強力であるため、通常プレイでは大型地雷だが早クリアか低レベルクリアを目指す場合は作ることに非常に意義があると言えるので完全な害悪とは言えない。
プレイスタイルによって作られるかどうかが変わると言えるだろう。
 
その一方でメタルウィングの方はかなり悪質な地雷。
確かにブーメランでは攻撃力最強なのだが、材料の内【メタルキングのヤリ】も最強の槍で一品物である上、次点の【ほのおのブーメラン】と攻撃力が大差なく、更にメタルウィングの特長である筈の対メタル系特効がまるで実用的でないためである。
そして一番厄介なのは、キングアックスと違って警告文がないこと。
しかもレシピは暗黒魔城都市で手に入るのだが、そのレシピがいかにも強そうに書かれているのである。
複数の【はぐれメタル】を切り裂くという凄そうな売り文句に騙されて、これを作ったプレイヤーは【メタルスライム】すら満足に倒せない現実に愕然とする。
誇大広告の売り文句で一品物かつ最強の槍をドブに捨てさせて作らせようとするレシピは完全に悪徳商法、悪意しか感じないので、多くのプレイヤーの怒りを買った。
スマホ版ではアップデートにより、メタルウィング+【ホーリーランス】と錬金することでいつでもメタルキングのヤリに戻すことが可能になったのでやり直しが効くのがありがたい。
 
取り返しがつかない訳ではないがそれに近いものとしては、【あくまのしっぽ】で元の呪いの装備に戻してしまうような、レシピ埋め以外の利点がない還元系の錬金がある。
特に【はぐれメタルの剣】【メタルキングの盾】を元に戻してしまうのは、【オリハルコン】の無駄遣い。
スキルの有用性の差から【はおうのオノ】【メガトンハンマー】にしてしまうのも、元に戻せないこともあり地雷の一種として扱われる。
こちらは3DS版では2つ手に入り、仲間になるようになった【モリー】【打撃スキル】が有用なので脱地雷した。
それ以外では、店売品にも関わらず錬金に貴重な装飾品やドーピングアイテムといったレアアイテムを複数使用する【インテリめがね】もかなり酷い。
 
後、掛け値無しの地雷となるのは、限定1個の貴重品【こおりのやいば】を使った、【ふぶきのつるぎ】及び【こおりの盾】の店売品二種であろう。
こればかりは確率云々でどうにもならないので、コレクターであれば錬金は厳禁。特に氷の盾は直前の町、【オークニス】で普通に買えてしまう。
海外版ではこおりのやいばが2個拾えるので、レシピ完全制覇の為ならば敢えて錬金する価値も無いではないが、結局は店売品の為に限定品を完全消耗する地雷錬金である事に変わりない。
但しスマホ版のアップデート後は、海外版の仕様に加えて【アイスビックル】から手に入る場合があるので、個数限定品を使う事に於ける躊躇いは無くなった。
それにあたって、吹雪の剣の錬金素材にするのもアリだろう。
 
先人たちの数え切れない犠牲と涙によって現在地雷を踏む人はかなり少なくなったといって良いだろう。
くれぐれも錬金は慎重に行おう。
 
ちなみに、アイテムコンプリートするには【金のオノ】とメタルウィングとメガトンハンマーも錬金しなくてはならないが、やはり初心者には勧めがたい。
 
リメイク版、特に3DS版では多くの一品もの・貴重品の入手先が増え、完全な地雷錬金というものは少なくなっている……のだが。

3DS版

ゲーム内に存在する錬金に関しては、「こおりのやいば」が2つに増えているのは海外版同様なので、オリジナルのPS2版に比べて減ってはいても増えている事はない。
…はずだった。
 
3DS版特有のアイテムとして、初回限定プレゼントコードを用いて入手できる特別なアイテムの【いにしえのロトの剣】(以下「いにしえ」)が存在するが、これを材料とした錬金レシピとして「いにしえ」+【はぐれメタルのけん】+オリハルコンで【ロトのつるぎ】が作れる。
貴重な物を使う上に性能的な問題はあるものの、シリーズファンへのサービスとしてはゲーム発売直後であればアリだと考えられなくも無かった。
 
問題なのは、後に完成品の方のロトの剣が3回も配信されてしまったこと。
装備者はちょうど3人なので、配信アイテムを余すところなく集めているプレイヤーにとっては錬金で作ること自体が不要に。
それどころかアイテムコンプという観点から見ると、素材元の「いにしえ」が初回特典(ソフト1本につき1回)を含めても2本しか手に入らない限定品であるため、錬金で使ってしまうとコンプが不可能になってしまう。
当然、ロトの剣から「いにしえ」に戻すレシピは存在しない。
 
結果、オリジナル版には存在しなかった新たな地雷錬金が爆誕。しかも高名なロトの剣である。
どうしてこうなった。

DQ9

錬金レシピのコンプリートの関係上、使えないアイテムであっても作らなければならないことも多い。
実用性の低いレシピや、それより事実上強い武器が簡単に入手できたりするレシピは無理して埋めることなく、それなりにやりこみをするようになってから作ろう。
「たね」シリーズの防具、【きんのオノ】【ブリザードアックス】
【ぎんがのつるぎ】【かんぜんぐつ】などが代表的。
DQ8と異なり、【ぬすむ】【とうぞくの証】【スーパールーレット】などでのドロップ品の入手率の向上、
更に【宝の地図】の洞窟に潜って宝箱とボスを漁り続ければ大抵の錬金素材は揃うので、DQ8ほどの悲劇は生まなくなった。
DQ9における錬金の悲劇性はもっぱら【錬金大成功】に起因している。