【命の大樹】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:09:39

DQ11

【ロトゼタシア】の中心に浮かんでいる巨樹で、この世界で生きるすべての命の源と言われている。
曰く、その葉の一枚一枚がすべて命であり、生命は死した後にこの大樹に送られふたたび芽吹くのだという(元人間のがどうなるのかは不明だったが、前者に関してはその後のエピソードが描かれた)。
過去作の【世界樹】との関係は不明だが、命に深い関わりがあるという点では共通している。
英訳はWorld TreeとYggdrasilが使われる。どちらも世界樹を表す語であるが、樹木そのものを指す場合は前者、機能的な面に触れる場合には後者が使われる。なお、英語版でも時々、オリジナルの直訳である"Tree of Life"と呼ばれる場合もある。
 
【始祖の森】の祭壇に6つの【オーブ】を捧げることで虹の橋が架かり、この大樹へ行くことができる。
中心部(大樹の神域)の大樹の魂には全ての命のエネルギーが詰まっているほか、【勇者のつるぎ・真】が奉納されている。
どういう訳か、ここに来ると強制的に時間帯が早朝になる。
 
ここなどのBGMなどに使われる【愛のこもれび】は本作随一の人気曲。
 
長い旅の末に主人公たちは大樹の神域にまで辿り着くも、【ホメロス】の不意打ちにあい全滅。
【魔王ウルノーガ】にエネルギーを全て奪われ、大樹は枯れて地上に落ちてしまう。
この際に無数の葉を散らしてしまったため、【ベロニカ】をはじめ世界中の多くの生命が奪われることとなった。
この大樹が落ちた異変後の世界ではマップでも世界の中央にポッカリ穴が開いているのがわかる。
ウルノーガを撃破し取り込んでいた大樹の魂を取り戻すことで、命の大樹も復活しふたたび空へ浮かぶこととなる。
失われた命は戻って来ることはないが、大樹が蘇ったことでいずれふたたび生まれ変わるだろうと言われている。
 
なお、あまりお目にかかる機会はないがPS4版ではルーラの移動地点として登録される。
また、「ここの葉は誰かの命と直結してるからむしっちゃだめよ」と言われるにもかかわらず、採取が可能。
下層の泉の付近で【せかいじゅのしずく】が採れるのはいいのだが、あろうことか中層の葉っぱが生い茂る枝の採取ポイントでは【せかいじゅのは】が採取できてしまう。それ絶対むしってますよね?
そもそも、葉をむしるのはダメでも葉の上を歩くのは構わないのだろうか?
 
ただ、異変の際に散った葉の数に対し、異変後の死者が少なすぎる感はある。
命が生まれると共に芽吹き、死ぬと共に散るとしても、葉が散ったからと言ってもすぐに死ぬわけではない、ということか。
あるいはプレイヤーの目に映らない範囲でごっそり死者が出ているのか。
世界に異変が起きた後のあの惨状を考えると物凄い犠牲者が出ていてもおかしくはないが。
 
大樹の神域に奉納されている勇者のつるぎ・真、中心である大樹の魂は勇者の力を持たない者は触れることすらできずに弾かれる。
一方でウルノーガは勇者の力を【本来の持ち主】から奪うことで剣を手にしている。DQ10で操られた【トーマ王子】が元ネタだろうか。
勇者のつるぎの封印が闇に堕ちた者にも解かれてしまったことからすると、大樹は勇者の力以外の部分を全く見ていないのではないかとの疑念が生じる。
過去ユグノアに於いてアーウィンが、「大樹の光と共鳴するように痣を携えて勇者が生まれた」という旨の発言をしている。
これを大樹が勇者個人を特定して力を与えたと解釈するならば、勇者とは明らかに異なる者がこの力を持ったとしても封印を安易に解いたりはしないはずである。
証さえ持っていれば勇者として認められるという点はロト3部作において頻発した展開であり、証を強奪した者を勇者として認めてしまうこの展開はそれらへのオマージュともとれるし、皮肉やアンチテーゼと考えることもできるだろう。

世界に異変が起きた後

【メイデンドール】【セイレーンゴースト】は命の大樹が無くなったことで、死した人間の魂が魔物となったという。(前述より、命の大樹が復活した後は命の大樹に戻ったと思われる。)
また【セレン】によれば「ウルノーガは命の大樹の魂を吸い取るだけでは飽き足らず、この世のすべての命を摘み取り、悪しきチカラに変えようとしている」という。
命の大樹によって死した人間の魂が再び芽吹くその仕組みを、新たな魔物を生み出すために悪用しているのだろうか。
 
ウルノーガを倒し、世界に平和が戻った際に復活するが、命の大樹は大空に浮かんでおり、ケトスに乗って命の大樹に上陸する事も出来ない。某天空の城ぐらい遥か上まで昇ってしまったのだろうか。
オーブをすべて持っているので虹の橋をかけることは可能と思われるが、そもそも始祖の森が崩壊したままのため祭壇から命の大樹に向かう事もできない。

過ぎ去りし時を求めた後

主人公は【魔王の剣】の力でホメロス、ウルノーガの襲撃を跳ね除け、命の大樹を守ることに成功する。
そのためこちらの世界では大樹が落ちることはなくなり、勇者のつるぎ・真は無事主人公の手に渡り、多くの人の命が救われた。
 
こちらでは異変前同様に虹の橋(PS4版ではルーラも可)を越えて来られる他、3DS版ではケトスに乗ってくることもできる。
勇者のつるぎ・真を手に入れた後は特に来る必要はないが、先述のせかいじゅのはやしずくは普通に採取できるので、必要なら何度か来るといいだろう。
 
エピローグでは元々命の大樹は【邪神ニズゼルファ】と戦ったという【聖竜】のもう一つの姿であると判明する。
主人公から役目を終えた勇者のつるぎ・真を受け取ると、彼をロトゼタシアを救った勇者すなわち【ロト】の勇者と呼び、彼の伝説が【ロトシリーズ】へ繋がることを仄めかし物語を締めくくる。

余談

空に浮かんでいるという大樹の設定は、同時期に開発されていた【ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城】でも世界樹が取り扱われていたことから、差別化で試行錯誤の末に考えられたと公式設定資料集で語られている。
またアート班のコメントやアートの記述によれば、大樹の根元は過去の邪神との戦いでスパッと切り裂かれたイメージとのことで、始祖の森周辺の大地が平らなのもこのイメージに基づいている。

トレジャーズ

オープニングのバイキングの船からうっすらと見える。

DQMSL

DQ11コラボイベントのステージとして登場。【魔道士ウルノーガ】と戦闘になるが、こちらの全ての攻撃がミスにされる仕様になっており、ダメージを与えることができない(ご丁寧にも全属性耐性が無効になっている)。2ターン目にウルノーガが逃げて戦闘終了になる。