CCFF7
ザックスはジェネシスとの最後の闘いの後にクラウドたちが待つバカリンゴの木の下にジェネシスを連れてくる。
そして、クラウドとジェネシスにバカリンゴを渡し自身もバカリンゴを手に取る。
ザックス「よし 一緒に食おう! 本物じゃなくて悪いけどな」
(リンゴを齧るザックス)
ジェネシス「うまいか」
ザックス「ああ」
ジェネシス「『女神の贈り物』か」
ザックス「このリンゴが?」
ジェネシス(首を横に振る)
ザックス「えっ」
ジェネシス(アンジールの面影を持つラザードを見ながら)「アンジール 夢がかなった」
ジェネシスの子供の頃の夢は自分の家の農園でとれたバカリンゴを憧れのセフィロスに食べてもらうこと。
宝条たちによってセフィロスの持つS細胞を植え付けられたザックスはジェネシスから魔晄炉のライフストリームに姿を消したセフィロスの代わりとみなされており、
ザックスはそんな自分がバカリンゴを食べることでジェネシスの幼い頃からの夢を叶えたのである。
- ジェネシスの最後の闘い自体もライフストリームによる『女神の贈り物』を得た状態でザックスに勝つことでセフィロスを超えようというものだった。
ザックスはそれとは異なる形でジェネシスの夢を叶えることを選択した。- アンジールを自らの手で誇り高く散らせるという辛い役目を任されたザックスは同じ悲劇を繰り返したくなかったのだろう。
劇中では一貫して『LOVELESS』のキャラクターに自己投影し、退廃的な言動を繰り返していたジェネシス。
そんなジェネシスのセリフの中ではそれまでとは打って変わって非常に人間味を感じるセリフであり、
この一連の発言はジェネシスがザックスの行動によって闇落ちから救われたことを意味する。
- それまでの発言とのギャップという意味でも単純にセリフ選びが秀逸。