書籍/【FINAL FANTASY VII REMAKE Traces of Two Pasts】

Last-modified: 2024-04-29 (月) 12:39:41

2021年7月15日に発売された小説。著者は野島一成
ティファとエアリス、2人のヒロインの幼少期の知られざるエピソードを描く。

「リバース」発売前に執筆されたものであるが、本書からゲーム版に逆輸入されたキャラクター、設定も数多い。
船倉でのひそひそ話や、古代種の神殿でのエアリスの試練の内容は小説での描写が下敷きになっている。


ティファの軌跡 あらすじ
グラスランドを行く旅の途中、ひょんなことからティファの思い出話に花が咲く。
ニブルヘイムの仲良し四人組のこと。格闘家ザンガンとの出会い。幼少期のクラウドとの思い出。
時は流れてニブルヘイム事件後。辛うじて一命をとりとめたティファであったが、全てを失った彼女に残されたのは治療費という名の莫大な借金であった―。
どん底の生活を続ける中で、マーレやジェシー、バレットとの数奇な縁によって新たな希望が紡がれ始める。


エアリスの軌跡 あらすじ
連絡船第八神羅丸での出来事。一般乗客から逃れるように船倉にたどり着いたエアリスは、同じように隠れていたティファに自分の幼少期を語り始める。
母と共に神羅ビルから脱出した時のこと。イファルナとの別れとエルミナとの出会い。ゲインズブール・ファミリーの面々。
成長していくにつれて、「自分という存在」がもたらした運命のうねりを、否が応でも意識させられてゆく。


coda 絵画の中の調査隊
或る神羅兵の視点から、15年前に行われた神羅のとあるプロジェクトと、その末路について描かれる。
ちょっとしたミステリタッチの短編。エアリス編の補完も兼ねている。

  • 15年前に地質調査プロジェクトに参加したグレン・ライナーなる神羅兵が登場するが、この人との関連は不明。少なくとも経歴についてはかなり異なっているようだが。

第八神羅丸の船倉におけるエアリスとティファのやりとりは、後のリバースにも僅かながら描写されている。本作を知っている人は「あ、このシーンか」と思った事だろう。